goo blog サービス終了のお知らせ 

CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

1960年から1980年代のロックを紹介していきます。またPLUSと言うことで、ロック以外の話題も!

流行に先駆けて

2024年02月06日 | ROLLING STONES関連

本日はストーンズの1967年の問題作とも言えるTheir Satanic Majesties Requestでも。

(1986年3月に西ドイツで初めてCD化された)

シカゴ・ブルースのようなR&Bのカバーだけでなくオリジナリティーを追求していくべく自作曲を増やしていく過程で当時流行り始めたサイケデリック・ムーブメントに乗っかりアルバムを制作したって感じですかね?

特に8分40秒に及ぶ5曲目のSing This All Together (See What Happen)なんてかなりサイケデリックに攻めていてる。

発売当時なら殆どのストーンズ・ファンが一体何事?って思っただろうが、それから60年近く経てばこれもありだったと考え直すだろう。


たかがRock’n Roll、もう開き直るしかねえ!

2023年12月14日 | ROLLING STONES関連

ストーンズの1974年のアルバム、It’s Only Rock’n Rollを久しぶりに聴いてみる。

(82年末にストーンズはアトランティックとの契約終了後コロンビア・レーベルと新規のアルバム4枚の制作の契約を締結し、旧譜のアルバムの再発も行った。これは1986年のCBSからの再発盤。ただ日本ではレコードでの発売は無くCDでのみ再発された様な...)

キースは当時ドラッグ中毒だったし、ブライアンの代わりに加入したギタリスト、ミック・テイラーも本作の制作後に様々な理由でバンドから脱退することになる。

またベガーズ・バンケットからプロデュースしてきたジミー・ミラーも既にそこにはない。

バンドとしては結構追い込まれた状態だったのかな?

それまでのアルバムの象徴でもある泥臭くラフなルーツ系の曲は今回見当たらず、アーバンと言えば少々語弊があるかもしれないが耳に馴染みやすいあっさり目のロックやソウル系の曲で構成されている。

ただ本作の売り上げは前作と比べると確かに落ちたもののアルバムは全米1位を確保し、当時のバンドの状況から考えるとさすがストーンズって事ですかね。


やっぱりブルース・ロック、その3

2023年12月07日 | ROLLING STONES関連

今回はギトギトのブルース・ロックというよりは、電化ブルース、ソウルにゴスペルなどを含むR&B(リズム・アンド・ブルース)という広義なカテゴリーからピック・アップしたアルバムでも。

1964年、アメリカ・ツアーの際訪れたブルース・R&Bの殿堂とも呼ばれたシカゴのチェス・スタジオで収録されたストーンズの5曲入りのEP盤、Five By Five(5人で5曲)。

2010年に出た12”復刻EP盤。

5曲のうち3曲は当時のストーンズが好んだブルースやR&Bの曲カバーが秀逸。

ビートルズのPlease Please MeやI Should Have Known Betterなどで演じられる明るいハーモニカに対してミックやブライアンのそれはブルージーで、あたかも光と影のごとく対照的な印象を受ける。

ストーンズのファンはきっとそういったところに惹かれるのだろうね。


言うは易し

2023年10月21日 | ROLLING STONES関連

80年中頃のストーンズといえばミックとキースの間での仲違いがあってどうもバンドとしてのまとまりがなかった。

そんな中ミックの1985年のソロ・アルバム制作(She’s The Boss)があって、ミックはそのアルバム・プロモーションのためバンド活動も疎かになり翌年のバンド名義のアルバム、Dirty Workはキースの主導によって制作され、1987年にミックはさらなるソロ・アルバム、Primitive Coolの制作に注力しストーンズ解散か?なんて巷で言われていた。

てな状況で、それまでストーンズ一辺倒でやってきたキースも重い腰を上げソロアルバムを制作。それが1988年のTalk Is Cheap。

サウンド的には80年代の一人ストーンズ、歌詞の内容が興味深い。

Big Enough、泣いてる暇なんてないんだ。いろいろ障害はあるけれど、俺たちはもう大人。自分で切り開いていくしかない。

Take It So Hard、愛をあきらめるってそう簡単じゃない。落ち込まずにもっとポジティブに。

Struggle、苦しいって言うのはおまえだけじゃない。思い詰めればますます自身を縛ることになる。

I Could Have Stood You Up、好きなようにやれよ。俺だってやろうと思えばでき出来るさ。でも俺はそうはしない。

Make No Mistake、間違っちゃだめだぜ。物事よく考えて行動しなよ。

You Don’t Move Me、お前は間違った行動をしたね。世の中金より大事なものがある。お前にはもう興味なしってところだね。

How I Wish、おまえがもう一度ここに戻ってくるならやり直したい。

Rockawhile、しばらくの間休戦ってことで楽しくやろよ。

Whip It Up、お互いが相手に対して不十分だった。まあお互いそれぞれ鞭を入れて頑張るしかない。

Locked Away、色々言われる世間から離れ暫しの間それぞれが離れて閉じこもるのがいいのかもな。

It’ Means A Lot、ちょっと見ればわかるって。その感覚が二人にとって恋っていうものなんだ。

自己流で超意訳的にまとめてみたけれど、これらはキースのミックに対するメッセージだね。

またもう一度一緒にやりたいと思うも、それまでの感情も合わせるとそうストレートにも言えない。

言うは易し(Talk Is Cheap)でも、物事そう簡単ではないってことですかね?


80年代を締める

2023年08月22日 | ROLLING STONES関連

ストーンズは80年代中頃になるとなんとなく少々マンネリ化に陥った様な印象があって、特にミックはソロ・アルバムで活路引き出そうと試みる。

そのため1986年作のDirty Workにおけるレコーディングには身が入らなくなってしまったのか、キースとの関係も悪化。

当時もしかして解散するんじゃないのって感じがあった様な....

それを打ち消すが如く1989年のSteel Wheelsはストーンズのかってのイメージを取り戻したかの如くどこを切りとってもストーンズてな感じの誰にでもすんなり受け入れられる様な作品に仕上がった。

それでいいのだと思う。

これが新しい方向性でござい~!って何か奇を衒った様な事をしなくとも私としてはいつものストーンズでオケ。


SACDでストーンズを聴いてみる

2023年04月09日 | ROLLING STONES関連

90年代末ソニー・フィリップス連合が新しいCDのフォーマットであるSACDを開発。

それまでCDでは、PCM(パルス・コード・モデュレーション)という方式でアナログ音源をデジタル音源へと変換してきた。そしてその音源のレゾリューションはCDの記録エリアのサイズからサンプリング周波数44.1kHzと量子化ビット数を16ビットに固定した規格が採用された。

SACDは従来のCD規格、即ちPCM方式の再生周波数やダイナミック・レンジを大きく上回る事に。

ただ従来のCDプレイヤーではこの音源を再生することが出来ず、新たなプレイヤーを購入しないといけない事から、一般のリスナーには思ったほど普及しなかった。そうこうしているうちに、インターネット経由で更に高音質のPCM方式、24ビット96kHzや192kHzなどの音源が手軽に購入できる様になってSACDは更に窮地に。

そんな逆風が吹くなか、1964年のストーンズのアメリカ・デビュー盤、England’s Newest Hit Maker を2002年にDSD方式でリマスターされたハイブリッドSACD盤でも。

収録曲は英盤ファーストとほぼ同じだが、米盤としての特徴は英盤に収録された曲、Monaをバディー・ホリー作、Not Fade Awayに差し替えアルバムの頭に持ってきているのが”らしい”と言えば”らしい”。

でっ、従来のCD音源と比較してどうよ?

むむ〜 少人数編成のビート・バンドのモノ音源だしね、ミックがファルセット・ボイス披露するわけでもないし…

ハイレゾって強調されても、聴き分け出来ないオジンの耳に果たしてそのありがたさが届くのだろうか?

結論としては、それより若き日のストーンズを楽しもうじゃないのって事で。


Hot Rocksはお好き?

2023年03月24日 | ROLLING STONES関連

かってビートルズのマネジメントも引き受けていたアラン・クレイン率いるABKCOレーベルとストーンズとの契約が遂に切れるという事になり、彼らはアメリカ編集のストーンズのLPを70年代になってガンガン出し始めた。

1971年12月、アメリカで発売された2枚組コンピ・アルバム、Hot Rocksもその一つ。

(チャーリーが主役!)

(サイドー3は後期のヒット曲連発!)

このアルバムは全英・全米チャートそれそれ3位・4位とかなり売れたので、二番煎じなる少々悪のり気味なMore Hot Rocksなるコンピ・アルバムも翌年出た。

なぜか日本ではそれらは当時発売されなかった様な記憶があるが、何のことはなく日本で販売権を持つキング・レコードが商機到来と独自で編集したベスト物をこれまたガンガン出していた。

先日不意に立ち寄った何チャラ・オフでこのアルバムを見かけ、何とオイラに向かって買って下さいって囁いている様な… 病気か?

レコード番号やマトリックス番号から推察するに1971年プレスの米初回盤じゃないかと思えて、しかもこの米盤が何チャラ・オフでひっそりと売られていると言うことは70年代当時日本では発売されていないこのアルバムを輸入盤ショップでわざわざ買い求めたストーンズ・ファンがいたかと思うと何となくジ〜ンときて、盤面カビだらけにも拘らずつい買っちゃいました。

既にCDで持っているのにね~ やっぱり完全に病気。

それでもストーンズお嫌いですか?と問われると、やっぱり即座にお好きですってことで…

 

211 reasons why The Rolling Stones is the World's greatest Rock and Roll Bandなる彼らの曲のタイトルを網羅した米盤ディスコグラフィーが封入されていた。


気楽に味わうストーンズ

2023年01月08日 | ROLLING STONES関連

1995年に出たストーンズのアルバム、Strippedは肩肘貼ることなく気楽に聴けるアルバムだと思う。

1994年のスタジオ・アルバム、Voodoo Loungeを受けてのライブ・ツアー及びそのツアーで立ち寄ったリスボンと東京でのスタジオ・ライブから収録されていて、特に東京のセッションで録音された5曲(Track 5、7、10、12と14 )はアコギの演奏を主体としていて割と身近にストーンズを感じらる。


明日はボクシング・デー

2022年12月25日 | ROLLING STONES関連

本日はストーンズが1969年出したLet It Bleedでも。 

当時ちょうどブライアン・ジョーンズがバンドから脱退し、代わりにミック・テーラー加入した過渡期の頃のレコーディングで、今までになくライ・クーダー、ニッキー・ホプキンス、レオン・ラッセル、アル・クーパーら多彩なゲストを迎えている。さらに紅一点のR&Bシンガー、メリー・クレイトンがギミー・シェルターでミックと対等に迫力のあるボーカルを披露しているのも聴きどころの一つ。

参加したゲストの個性をうまく取り込みストーンズのサウンドを完成させた名盤と言える。

ところで何で、Let It Bleed?

イギリスや旧英連邦諸国の一部では12月26日をBoxing Dayと称し、休日になっている。かって教会がボックスに入れたクリスマス・プレゼントを配る日がその由来。またクリスマスの間、労働に従事し休みが取れなかった人達への労いとして休日になったとされている。

てな事で別の意味として使われる格闘技のBoxingで相手の鼻先にパンチを当ててLet It Bleedって洒落てみたんですが…

むむ〜 イマイチね。


チャーリーさんが主役

2022年11月10日 | ROLLING STONES関連

ビートルズって誰が作詞・作曲、誰がリード・ボーカルって具合にバンド内では序列を感じさせるけど、レコードを収納するジャケのデザインでは割と4人平等ってイメージが…

ストーンズの場合は5人一緒に表紙を飾る写真が使用される場合もあるが、アルバムによってはミックにキースとゆかいな仲間たちって感じのアルバム・デザインも。

1973年のGoats Head Soup

1976年のBlack  And Blue

1981年のTatto Youなんかがそれに当たる。

まあ、ほとんどの曲がジャガー・リチャードだし、フロント・ラインに仁王立ちのミックがボーカルほぼ独占って感じだから仕方ないのかな?

と思いきや、ありました! チャーリーさん主役のやつが。

1970年のライブ盤、Get Yar Ya-Ya’s Out!、チャーリーとゆかいな仲間。


社会の窓って?

2022年09月27日 | ROLLING STONES関連

先日の土曜日に急遽用事で出かけることになり、部屋着のジャージをズボンを履き替えた。

玄関を出て歩いていると何となく締まりが悪いなと思ってズボンを見ると社会の窓100%全開だったので、慌ててジッパーを閉め直した。

そう言えば社会の窓って言葉近頃聞かなくなった。

社会の窓の語源調べてみると、その昔NHKのラジオで”社会の窓”ってな番組があったそうで、何でも社会のさまざまな問題の裏側をレポートする、すなわち普段見えない部分をさらすって事から例の場所が社会の窓と言われるようになったそうな。

時代が進むにつれて、様々な情報が簡単に手に入る時代ではもう社会の窓って言葉も特別ではなくなったって事ですかね。

個人的には社会の窓ってなると思い出すのがこのアルバム。

ストーンズの数多いアルバムの中でも名盤の誉れ高いアルバムの1枚、1971年のSticky Fingersです。

ずっとギクシャクしていたアラン・クレインのABKCOとの専属契約が切れ、ようやくストーンズ・レーベルからの第一弾。

前作のLet It Bleedや前々作のBeggars Banquetも素晴らしい出来のアルバムだっが、自身のレーベルに切り替わった事で忖度なしのフリー・ハンドでアルバムの制作が出来る事となり、いよいよリミッター解除。

アルバムの内容だけでなく、アンディー・ウォーホルを起用しかなり攻めたアルバム・ジャケのデザインもストーンズのらしさ全開だった。

まあらしさ全開はいいけれど、やっぱり社会の窓全開はいつの世も問題ありですね。

着席しているキレイなおねーさんの目の前に、吊り革を持ったおっさんの全開した社会の窓! 考えるだけでも悍ましい。

電車に乗る前に気が付いて、あぁ〜よかった。

1977年の再発アメリカ盤、Brown SugarにBitchとか曲のタイトルも攻めてます。

日本の社会の窓の守りはやっぱりYKK!

 


モヤモヤはライブでぶっ飛ばせ~!

2022年09月09日 | ROLLING STONES関連

秋口に入り朝夕爽やかに感じる今日この頃。

この期に先月の酷暑によって積もり積もったモヤモヤを一気に吹き飛ばすべく、本日はストーンズのライブ盤でも。

ストーンズはこの所、アーカイブと称して古い音源を引っ張り出してかなりの数のライブ盤をオフィシャルで出している。ただ初期の頃となると、ブート盤は存在するもオフィシャル盤は数が少ない。

さらにブライアンがいた頃となれば、1965年の英デッカ発売のEP盤、Got  Live If You Want It!か同名のタイトルで中身が異なる1966年の米ロンドン盤のLPぐらい。

本日は米ロンドン盤のGot  Live If You Want It!でも。

(2002年リマスターされたSACD盤で聴いてみた)

一般的にはこのアルバム、オーバー・ダブがちょっと目に余ると言われた代物。

収録されている曲のうち2曲はスタジオ録音に観客の音声をオーバー・ダブし、何故かアルバムの締めのSatisfactionの演奏がライブらしからぬフェイド・アウトしていく処理がなされ何とも悲しい結末。

更にこのライブ音源はロイヤル・アルバート・ホールで収録されてはいないときた!

そもそもこのライブ・アルバムは、1966年の年末商戦でストーンズの新譜の弾切れによって、米ロンドン・レーベル(ABKCO)によって急遽企画された代物で、ストーンズのメンバーは当時その発売に反対していたそうな…

そんなことを考えると返ってモヤモヤしてしまう。

2002年のリマスター編集で音質は改善されたものの、元々60年代中頃のライブ録音となるとブート感が漂い音質がすんばらし~と胸を張って言えるものでもない。

ただ若き日のはじけたストーンズを象徴する音源として価値はあると思いたい。

日本盤ジャケのレプリカ、発売当初はロイヤル・アルバート・ホールの実況録音との触れ込みだったが、実際はそうではないとの事

ブライアンがいるライブだからまあいいっか。

とは言えジャケの写真以外からは彼の存在感は感じられない。

いやいや、一曲目の冒頭でMCのメンバー紹介でブライアン・ジョーンズの名が一瞬だけど登場してたっけ。


ガルルル! 結成60年で未だ現役。

2022年05月17日 | ROLLING STONES関連

つい先日、古いスピーカー2本処分するため何ちゃらオフまで車で持っていった。

買取価格がなんと500円とガソリン代も出ない提示に思わずガルルル!と唸るような気分ではあったが、うなぎの寝床のような集合住宅の我が家ではこれ以上置く場所がない。

そろそろ50年以上にも渡る現役コレクターを辞めて断捨離考えないとね。

ところでストーンズも今年でバンド設立60周年を迎えるみたい。

歳をとって以前のようなインタバルで新譜アルバムを出すのは流石に厳しくなってきたが、それでも60年間にも及ぶ過去の遺産がタップリあるから数年おきに編集アルバム出すだけで印税がっぽりウハウハ。

とは言え、初期のABKCO/Deccaと後に設立した自身のRolling Stones Recordsと二つの異なるレーベルが存在し、それぞれが小遣い稼ぎにと編集物をガンガン出していくし、各国編集のベスト盤なんてのもあるからストーンズの場合その数が膨大となる。

その中で一体どれを聴けば満足感が得られるのかと考えると、やっぱり2012年に出たコンピ・アルバム、Grrr!ですかね。

レコード会社も21世紀になると吸収や合併を繰り返しその後大手数社に集約された。ストーンズの場合は最大手のユニバーサル・グループに所属することになり、ABKCO/DeccaとRolling Stones Recordsが同門となりレーベルを超えた編集が可能となった。

2002年に40周年記念のレーベルをベスト盤として40曲収録のForty LIcksが出たが、Grrr!はその上をいく50周年記念としてCD3枚に50曲が収録され、更にスーパー・デラックス盤なるCD4枚組80曲収録なんてのも出た。

(ブライアン時代)

(ミック・テイラー時代)

(ロン・ウッド時代)

(ビル・ワイマンいない時代)

まあストーンズのベスト盤を求める私のような一般庶民なら3枚組の通常盤で十分かな?

今年は今のところライブ盤2種類出るみたいだけれど、60周年記念としてまたまたベスト盤出るのかな?

もうベスト盤はガルルル!が最後でこれ以上は買わないようにしないとね。

チャーリーもいないし...


これがストーンズ商法

2022年04月21日 | ROLLING STONES関連

バンドは既に解散したにも関わらず、十年刻みで結成何十周年と銘打ち何度も同じ音源を紙ジャケ、最新リマスター、禁断のリミックスやその他企画物、さらには様々なメディアを用いて何度も熱烈ファンに商品を買わせるのがビートルズ商法とすれば、ストーンズ商法はさらにその上をいくことになる。

それはバンドを長きにわたって生き永らえさせ、新譜がなくとも既存の曲を収録したライブ盤を出すことによって販売カタログをさらに膨らまさせる手法である。

特に2011年ストーンズは過去にブートで出ていたライブ音源を正規で販売出来るレベルに仕上げ、オフィシャル・ブートレグ・シリーズと称して過去のライブ音源を出し始めた。

その第一弾としてBrussel Affairなるタイトルの1973年のヨーロッパ・ツアーからのライブ音源で、丁度スタジオ・アルバム、Goats Head Soupを出した頃のものがネットのサイトからのダウン・ロード限定で発売され、FLACフォーマットによるハイレゾ音源が珍しく購入をしてみた。

そしてその数ヶ月後、今度はS.E.A.T.(Seventy Eight America Tour)でのライブ盤が発売された。それは78年のライブで、丁度アルバム、Some Girlsが出た頃のライブ音源だった。

ただその当時持ち合わせが無かったので購入しなかったものの、その数年後、某通販サイトで豪華ボックス版が定価の半額以下で投げ売りされていたので話のタネに買ってみた。

それが、このSome Girls(Live In Texas ’78)である。

(曲のタイトルが少々卑猥な響きがあるので、Star Starって変えたのにここでは何故かStarfuckerに戻っている)

2枚組LPにCD、DVDにBlu-Rayと4本立てのセットの豪華版。

78年7月18日、テキサス州のフォート・ワースでのコンサートの音源だった事からLive In Texasと銘打たれた。この会場実は3000人程度収容のストーンズにしてみれば小規模の会場で行われたそうな。数万人も入るようなアリーナでのコンサートとなればバンドと会場が一体になるのは結構難しく、かえって小規模の会場の方が観客全員にしっかり聴いてもらおうとバンドとしても気合も入るのでは…

てな事で久々の彼らのライブ音源楽しんだ。

ただこの後もどんどんライブ盤出てくるのよね。

もうついていけないって感じで、そろそろこの商法も手仕舞いしてもいいんじゃね?

と思いきや、またもや、でっ、でっ、出た~ 

1977年カナダのトロントにある300席の小さなクラブ、エル・モカンボでのシークレット・ライブ・コンサート!

これって1977年のライブ・アルバム、Love You Liveのサイド−3の音源の拡張版って感じですかね

まだまだこの商法続くみたい...

 


ストーンズを聴いてふと思う

2022年02月01日 | ROLLING STONES関連

英デッカ・米ABKCOと契約が切れ、念願の自身のレーベル、ローリング・ストーンズ・レコードからの第一弾は1971年の作品、Sticky Fingers。

アメリカ南部のルーツ・ロックにストーンズの素を振りかければハイ出来上がり。

やっぱり自身のレーベルから発売出来るとなると余計な圧力もなく自身のペースで仕事ができるのが強みですかね。

このアルバムの素晴らしい出来が彼らに更に大きな自信をもたらしたのだろう。

デッカとの契約で最後にもう一枚シングルを出す事になっていたらしく、その旨デッカから督促を受けると当て付けに放送禁止歌確定とでも言える様な如何わしく感じさせるタイトルのCocksucker Bluesなる曲を渡したとか…

普通中々こうはいかない。

オイラも上から目線で無理難題を言ってくる奴等には一発かましてやりたいけれど…

口から出てくる言葉はやっぱり”喜んで~”かな?

面と向かって言えないならば、やっぱり立ち去り際の音量調節した毒ガス攻撃をかますぐらいですかね。

悔しいです!