落語コーディネーター菊池明美の公式ブログ

神奈川県川崎市のNPO法人リール理事長の菊池明美です。落語で人と街と世界をつなげます。落語会開催のお手伝いをいたします。

看板にまつわる話

2013-05-21 23:09:19 | 落語会

「芝居の看板」は勘亭流と呼ばれました。

特徴は

1.太く隙間がない無い「お客様に空が無い」

2.文字の跳ねを内側に入れる「お客様を招きいれる」

3.文字を丸く書く「興行が無事に行えるように」

こんな思いが看板の文字にはあります。

芝居の看板は8枚掲げられます。

1枚目が「主役」2番目が「美男役」3枚目が「醜役」4枚目は「中軸(大物俳優」5枚目は「敵役」6枚目は「実敵役(良い役だが本当の敵役」7枚目は「悪役」8枚目が「座頭」の名前が掲げられます。

看板で芝居の判断の良し悪しが決まります。

落語のネタ・・・「淀五郎」「武助馬」


江戸名所百景(春の景25)と落語の噺

2013-05-21 08:08:37 | 落語会

「目黒元不二」・・・上目黒の目切坂辺りに目黒元富士はありました。別名、西富士、丸旦山と呼ばれ12メートルの山頂に浅間神社が祀られていました。

富士講は大山講とともに信仰の対象でした。両国で千垢離(せんごり)を行い登山しました。

しかし旅は簡単には出かけられません。こうして富士塚に登りご利益を得ようといたしました。

「目黒のさんま」で殿様がさんまを食した場所もこのあたりとか。

落語のネタ・・・「富士詣り」「目黒のさんま」


江戸名所百景(春の景24)と落語の噺

2013-05-21 08:06:57 | 落語会

「目黒新富士」・・・中目黒の別所坂の近くに、江戸時代に蝦夷の探検家の近藤重蔵別宅でした。ここの庭に人造富士を築きました。これを新富士と呼ぶようになりました。

このため元々あった古い山を元富士と呼びました。

両方の山の山頂からの眺めは素晴らしく富士山や大山などが眺めることが出来ました。

6月1日の富士山の「山開き」の日には江戸各地にある人造富士は多くの人の「富士信仰」で賑いました。

私もこの6月1日の「山開き」に「お富士さん」の夜祭りに、父の手に繋がれて出かけたことを鮮明に覚えています。

この「お富士さん」の夜祭りには境内におどろおどろした「化け物小屋」のテントでています。「蛇娘」などの不思議な絵とちらっとその蛇娘らしき姿を見せて、お客の心をつかんでいます。おさな心にこのおどろおどろした世界が怖かったこと!

落語の「一眼国」のまくらを聞くたびに、「山開き」の夜祭り風景を懐かしくおもいおこします。

落語のネタ・・・「一眼国」「化け物使い」