ロード・フォー・スズキFISHING

スズキフィッシング道を極めんと苦悩する日々

波立てど願い届かず

2006-11-27 | 平鱸(ヒラスズキ)
2週間ぶりに磯平鱸挑戦のため伊豆へ向かった
秋のシーズン初回の遠征では全く波っけがなく、二回目は落雷の為釣りが出来ずだったので、今度こそはと祈願しての遠征だが、お誂え向きの予報が出ている
但し、西風ではなく東風なので、自分唯一の実績場所である西伊豆が攻められないと言うのが懸念材料である
第1日目は4時半に工房でオーナーと合流して、下田付近の地磯に入った


8:58満潮 6:26日の出 中潮 北東の風3~5m 波高2.5mうねり有り
朝まずめから最初のポイントを攻撃開始した
時々うねりも押し寄せるが、良い具合にサラシが拡がり雰囲気は最高である
但し風が強く15ft平狂いは風に翻弄され、ファルコンを中々思ったポイントに打ち込めず苦労する
波を読みながら、風の合間を待ちロッドを振るのだが、ファルコンは大きく風に流されて狙うポイントに着水させられない
そのうちファルコンを岩に引っ掛け回収できなくなり、已む無くラインを切ってライン交換を行う填めに陥った
オーナーにもアタリが無く此処は諦め次のポイントに向かう途中、先程自分がライン交換の時に、後方に退避もせず波も見ないで行っていた事に注意を貰う
磯では絶えず打ち寄せる波に注意を怠らず、特に注意が散漫になりがちなライン交換の様な時は、安全な後方に退避して行うべきである

その後二箇所ほどポイント移動して攻撃したが、良いサラシは拡がっている物のヒラの反応は得られなかった
(→ホテル洗面所でボーグのメンテを行う)
             (→荒磯から打ち込むボーグ山本氏)
二日目も同じ時間に合流し、まず初日に先行者が居て入れなかった爪木崎へ向かった
9:50満潮 6:27日の出 中潮 北東の風1~3m 波高2.5m後3mうねり有り
風は昨日よりも弱いと言う予報であったが、岬先端ではゴウゴウと唸るほどの風音である
明るくなるまで風を避けて時間を待ってポイントへ入る
時々波が左手から先端全体へ打ち付けるので、後方の高場からファルコンを打ち込むのだが、強風に逆らっての打ち込みになり方向も距離も思うに任せない
その内初日に引き続き今日も岩に引っ掛かけるトラブルを引き起こす(→まだまだヘッタピです・・・)
今回は後方へ下がって素早くラインを修復して攻撃を再開した
すっかり明るくなり、今までのようにファルコンが何処へ打ち込まれたかも確認出来ない状態から、風に流され着水する場所も解るようになった
厚いサラシが拡がって如何にも雰囲気は良いのだが、ヒラの反応は無く場所移動する
こんな良い状態で、何故釣れないのかとオーナーに聞けば、ヒラが居ないから!と実に明解な回答である


次のポイントもサラシの状態は申し分ない
しかし、やはり風に逆らっての攻撃で、引きたいコースにファルコンを中々通す事が叶わず苦労を強いられる
右手後方で攻撃していたオーナーにヒラのチェイスがあったという事で、ポイントを代って貰い打ち込む事になった
緊張しながら風と波を読み、平狂いを力一杯振り込む
上手い具合にファルコンは風に流され、ほぼ狙い通りのポイントに着水した
さぁ、かかって来い!慎重にファルコンを泳がせ誘いを掛ける・・・
一投目変化無し、二投目異常なし、三投目もヒラからのアタックはなかった・・・

今回の挑戦もヒラを得る事は叶わなかった
波さえあれば、の願いは叶えられたのであるが、良いサラシが拡がっているにも係らずヒラからのアタックはなかった
結果を得るまで諦めはしない!

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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
カンタさん (rinyosi)
2006-11-28 08:26:47
今回は本当に勉強になりましたし、身の安全の為にもこれからも頂いた教訓は忘れず実行していきます。

消防団でもヒヤリ、ハット体験から学ぶって言うことは良く言われますし、講義も受けました。
スズキ狙いで釣りを再開して2年半の間に、小さな恐怖や、ハッとした体験は色々と味わう事が出来ました。若い時の様に向こう見ずだったり、無茶をするって事は少なくなったとは思いますが、無知未体験故のガードの甘さはまだまだ在ると思います。
それこそ大規模な体験はジ・エンドに繋がりますので、これまでに味わった数々の事故までには至らぬ小さな恐怖体験を活かしたいと思います。

今回のウネリの事も、ただ聞くだけではなく、実際に安全だと思っていた直ぐ足元まで波が押し寄せるという現場体験があって初めて理解できた気がします。
波の動向を全く気に掛けず、後に退避する事もなくライン交換に気を取られている時に、大きなウネリが押し寄せたら一巻の終わりですものね。
それと以前注意された海に背を向けるな、という事も同じ事ですね。

これからも「少しの異変にも面倒がらずに反応する臆病な積極性」と「恐怖に襲われた時に自分を動かしきるための力と勇気」を持って、事故に遭遇する事無く、憧れの磯平鱸に挑戦して行きます。

又お付き合いくださいね!
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お鮭さん (rinyosi)
2006-11-28 07:59:35
ようこそ、いらっしゃい!
爆超速報見て思わず訪問しちゃいましたが、早速お訪ね頂き有難う御座います。
お鮭さんもOSDの同志でいらしたのですか、こちらこそ宜しくお願いします(笑)

広島には去年行った事ありますが、山口はまだ一度もお邪魔した事がありません。またそちらの情報もお知らせくださいね。
これを機に又寄らせて貰います、これからも宜しくです!
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たにきんぐさん (rinyosi)
2006-11-28 07:47:18
最近順調に釣果出してますね。

スズキを狙っての釣りは、色々なフィールドでそれぞれの愉しさがありますが、今の所僕はヒラ狙いのフィールドが一番気に入ってます。
大自然に真っ向から対峙しているって感じや、拡がるサラシの美しさ、鼻をくすぐる潮の香りetc.

厳しく難しいだけに憧れも強くなるのでしょう。
今から思うと春のランディングは全くのラッキー、大自然からの優しい贈り物って気がします。

もう一度ギンピカの荒磯の王者に遭えるまで、諦めずにガンバリます!
返信する
波について・・・ (カンタ)
2006-11-28 01:44:28
rinyosiさん、第二回遠征お疲れ様です!
60cmクラスのハーフバイトは見れましたが釣れませんでしたね。しかし収穫の多い釣行だったかと推念します。
ちょっと長くなりますが磯平鱸とうねり波のことについて書かせてください。

磯平鱸は波周期と立ち位置のレスポンスゲームです。
「今までと違う波」を「沖の段階で見つけ出し」大胆に退避しながら攻撃し取り込むゲームです。
うねりという超低周波が隠し持つエネルギーは私たちが普段思う波の予測範囲を超えています。
またうねりはなだらかなので目立ちにくく意識しないと見逃し、近くに来てから気づくこともあり危険です。
一発大波は直前まで濡れていない位置を軽々突破し強大なエネルギーを叩きつけてきます。
また直接波が被らなくても近くにそそり立つ壁があれば反射角によってはミラースパイクを食らい失神したり打撃で落水することもあります。
あらゆる想像力で対峙しなければならず少しでも困難なら撤収が必須となります。しかし・・・これは説明に過ぎません。
説明を聞くと皆さんああなるほど!とわかってくれます。
しかし、それでもなお体験に勝る学習はないのです。
頭で理解できたこと、と「分かること」は全く別なものなんですね。
小さな体験から描く大きな危険の察知が大切なのですね。
大規模な体験をしたらその時点で終わってしまう可能性があるからですね。ですからちょっと怖いな、ちょっと痛かったな、という経験が非常に大切なんですね。
その少しの恐怖の中に大きな教訓と予測力強化へのヒントがある。それを決して軽んじたり見逃したりしてはならないのですね。行動につながるワクチン体験を感じ取って欲しいですね。
これからも無事とはいえませんがこれまでのところ無事に来れているのは私が臆病だからでしょう。怖がりであることは大切です。
しかし怖がりであることと、恐怖に凍り付いてしまうことは同じではありません。
恐怖に襲われたときにもしっかりと足元を見て、そして周りを見て、どこに退避すべきかを大胆にやり遂げるパワーを見失ってはなりません。
その瞬間にはパワーが必要です。「バカヤロー!」と叫べるほどのパワーで決断するのです。
磯平鱸は安易にお勧めできる釣りではないのですが私を含めてやる人がいる以上、その心と知識の準備は示されなければなりません。
磯平鱸での勇気とは危険な波に立ち向かうことではないのですね。遠くに見えた少しの異変にも面倒がらずに反応する臆病な積極性を持つことだと思います。
そして恐怖に襲われた時に自分を動かしきるための力もまた勇気なんですね。
人は大きすぎる危険が見えると「まさか」と思いたがるものです。
その見つめない姿こそが勇気のない姿なんです。しっかり見据えて強力に決断してゆくのです。
経験を超える波が来たときにも本当は助かることができたのに恐怖に負けるとミスを冒しやすくなります。
わたしの父が目撃した一つの例をお伝えしておきましょう。
父が数十年前に地磯で底もの釣りをしていたときのことです。対岸にいた石鯛アングラー3人が巨大なうねりに襲われた光景を目撃したそうです。
厚さ1m以上の分厚いうねりが突如岩場の端にいた3人のはるか上までなぎはらっていったそうです。
竿はおろか周辺に置かれていたものは跡形も無く消え失せ父はすぐに縄物を持ち救助できる場所に向かおうとしました。
するとなんと水の掃けた岩場から3人がむっくりとおきあがり、次の波が来る前に駆け上がっていったそうです。頭をうねり波の方向に向け、波を潜るように岩にぴったりと伏せ、岩をつかんでいて助かっていたのです。
もし彼らがびびって岩をつかめなかったら、そのとっさの判断を決断できなかったらどうなっていたでしょう?
平鱸アングラーはその波を300m沖で察知し襲来前に崖に駆け上がっておかねばなりません。後輩が見ていようがなんだろうが逃げてかっこ悪いことなんかないのです。
タックルの現場補修は十分すぎるほど後ろに下がってやります。その時ですらなお海に背を向けない。私は海ではそういう意味で疑り深くキャスティングを行います。
rinyosiさんにはちょっきし口うるさく聞こえてしまったかもしれませんが私の本意は理解して頂けたと思いました(^-^)。
磯平鱸は人間のあらゆる能力を駆使し、臆病に楽しませてもらう、しかし最高の釣りのひとつなのですね。
あのサラシの爽快さ、そこに炸裂するビッグヒット、臆病にして大胆なあの落差が獲れた一尾の価値を尊いものにしてくれますね。
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こんばんは。 (お鮭)
2006-11-27 23:42:54
先日は、当方のブログに訪問頂き、有難うございました。
お互いに、”ヒラスズキゲット!”を目指して頑張りましょうね。(安全第一で・・・笑)
奇しくもOSDで共に闘った同志ですね。
大会は残念ながら終了しましたが、これを機会に末永いお付き合いを・・・(笑)
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
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おかえりなさい。 (たにきんぐ)
2006-11-27 21:56:41
ヒラスズキレポートはいつも楽しくハラハラドキドキですね!楽しく読んでいます!

それにしても伊豆の磯は大自然の闘いという雰囲気が伝わってきますね!

サーフィンをしているときにも8回や32回位にも波が大きくなって来ると教えてもらっていました。
逆に波が落ち着くときもあると教えてもらいました。

サーフではそのことを思い出して、波が静まるときを狙ったりします。

こんな沢山のことを考慮しながら挑むのは、やぱり大自然との闘いだからこそですよね!

街中の河川では流れてくるゴミとの戦いと大違い!!

12月はグレ狙いで尾鷲に行きます。
(こっそりルアーも忍ばせて★)
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lifeisgoodさん (rinyosi)
2006-11-27 12:59:51
年内の遠征計画も愈々残す所1回きりとなりました。
今回ニヤミスで終わりましたが、次こそは!って感じです。
春調子が良かったので、波さえ出ればと思ってましたが、それだけではヒラには逢えない様で、厳しさ難しさも理解できた気がします。

それと100,1000に一度の確立でも、波から目を離すな!という教訓も、時々押し寄せるウネリが簡単に立ち位置まで上がってくるのを経験し実感できました。

これだけ厳しい自然環境からのヒラのコンタクトなので、釣った時の満足感があるのでしょうね。
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Unknown (lifeisgood)
2006-11-27 11:48:33
風はナライでしたか。写真をみても波が風で飛ばされているのが分かるので、結構風があったんですね。

ラインを作るときは自分もいつも5歩下がって、小さい岩に乗っているときは、安全な場所まで戻ってシステムを交換しています。

100回に一度、1000回に一度、1.5倍、2倍の波が来ると言われています。もしライン組んでいるときに来たら困るので、そうしています。

それにしてもいいサラシ出ていますね。次はぜひ取ってください。
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