疾風怒濤の80年代

日本中が熱い風に包まれていた1980年代
そのころの音楽・映画・テレビなどを語る30代のための
広場です!

アベニューQ

2005年12月16日 02時48分38秒 | 演劇
先日、ニューヨークへ出張へ出ていたので、
「アベニューQ」を見てきました。

これは基本的に「セサミストリート」のパロディーで、
マペットショーではあるんですが、マペティアが完全に顔出しをしていて
彼らが実際に歌いながら、文楽のように手元ではマペットを動かしている
という構図で話が進んでいきます。

私はマペットショーの専門家ですから、どんなもんだろうと思ってみましたが、
とにかくマペティア、特に主役の女性役のマペティアの技量の高さに度肝を抜かれました。

彼女が扱うマペットのちょっとした仕草や、ためらいの表情など、基本的に
マペットは本当は話をしないと口が開かないので表情が付かないのですが、
彼女はそこを非常に上手く、行間の演技をしていて感動しました。

内容は思ったほど、前衛的というわけでもなく、基本はセサミのパロディーで
セサミウェイを裏返しただけという感じで、話の構造的には同じでした。
つまり、セサミウェイとは、ある教育目標があって、それを混ぜ込んでいく形で、しかし大人が聞けばかなり直接的に芝居の中に入ってくるのが特徴で、
それを構造として変えた場合は、本当は言いたい目標がなんなのか、
世の中にはそんなスローガンのようなことでは割り切れないというような
だらだらした流れになるわけですが、そうではなく、「人生の目標ってなんだろう」と自問するマペット達の話という、ただ年齢を20歳引き上げただけの
セサミストリートといえる話になっていました。

まあ、でも楽しめましたよ。

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