疾風怒濤の80年代

日本中が熱い風に包まれていた1980年代
そのころの音楽・映画・テレビなどを語る30代のための
広場です!

NHK 「若さとリズム」

2007年01月17日 09時00分06秒 | テレビ番組
日曜の夜にやっている NHKアーカイブスを好きで良くみています。少なくともバブル以前のNHKは非常に良質な番組を作っていたと思います。

そんな中でも昔の音楽番組を見るのが大好きです。ここには
大先輩たちの苦闘のあとが見られるからです。

先週やっていたのは 1965年(昭和40年)から1966年にかけて放送されていた「若さとリズム」という音楽番組でした。

これは、30分の番組中 MCやナレーション、テロップなど
言葉による説明的なものを一切排して、音楽だけでつづる音楽番組です。

黒と黄色のモノクロ写真で撮られた、都市の建設現場の写真の
モンタージュの前に、ふわふわと新聞が飛んできます。
それを拾った青年たちが新聞に導かれて、さまざまな建物に入っていくと、【楽器だけが宙に浮いた部屋】【おもちゃの兵隊が踊る部屋】などに入って行き、そこで一緒に踊る。という
ストーリの縦糸があって、その間に若き布施明や弘田三枝子
などが歌うシーンが挟まるという番組でした。

雰囲気的に例えば『巴里のアメリカ人』でのジーン・ケリーとシド・チャリースのダンスレビューシーンを思い浮かべていただけるとイイです。

それが非常にセンスが良くてカッコよかったのです。
なにしろ1965年ですから40年も前の番組でしたが、
かなり刺激されました。当時は2インチのビデオテープで
編集はフィルムのように実際にスプライサーでフィルムを切ってつないでいたそうです。
そんな状態で志の高い音楽・ダンス番組を作ったことに乾杯!

 途中から気がついて録画したのですが初めから録画しておきたかったなぁ・・。

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中村ノリ オリックス退団

2007年01月13日 03時26分57秒 | スポーツ
結局 ノリこと中村紀洋はオリックスを退団することになったそうです。

こじれた原因は 昨年5月に手首に受けた怪我を公傷あつかいにしてもらえず、
野球統一契約書にある一年間に40%以上の減棒額を超える60%減棒の
8000万円を提示されたために、退団を決意したということだそうです。

ん~。むずかしい。
マスコミはノリのわがままみたいに書き立ててますし、確かに85試合出場で
2割3分 ホームラン12本の空砲に2億は払えないのは良く分かります。

しかしノリ側も60%の減棒というのは特例であるほど大きい額であり、
それだけ減らされるのはプライドの問題にもかかわってくるでしょうから、
「ハイ、ではそれでお願いします」とも言えないでしょう。

しかし、現実問題 今のノリを8000万で買うところがあるでしょうか?
そりゃ無理でしょう。でも韓国やら台湾、イタリアリーグならまだ望みはあります。
特にパワー勝負を仕掛けてくる韓国野球と、ノリのパワーヒッティングは結構
合うような気もします。その結果がたとえ2000万でもいいじゃないですか。
どうせやるなら、そうして大スターになるべきですよ。
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Noda map「ロープ」を見ました

2007年01月10日 23時53分54秒 | 演劇
今日 noda-mapの「ロープ」を見ました。
この作品は野田秀樹がプロレスを題材にした作品を作ったということで、
プロレスファン暦25年の私はかなり期待して見に行きました。

以降ネタばれ注意
内容は、プロレスが八百長だと知ってひきこもりになったプロレスラーが、
その「虚構の暴力」を演じているうちに、視聴率競争に巻き込まれ、
暴力がエスカレートして行き、その究極の行き着く先は戦争だった。
さらに、暴力を見たがる人がいて、それを演じているうちに、生身の演者は
傷ついていく。というような概要でした。

感想として、演劇の表現として、感心するところはいくつもありました。特に暴力が高まり行く中で、
舞台に張り巡らされる鉄条網のようなものが、空間を切り裂いて、非常に暴力を視覚的に見せていくところなどは本当に感心しました。

しかし、率直に言って脚本も、演出も、配役も、プロレスへの理解も
全ての面で大事なものが一つずつ抜け落ちた作品だと思いました。

まず脚本は、プロレスをメタファーとして使いながら「消費される暴力」と、「実際の痛み」の乖離を描きながら、いつしかベトナム戦争の狂気へと向かいます。
しかし、いまここにメディアと暴力の題材はもっと身近にあるじゃないですか?
でもそういうものに触れずに歴史へと向かうことへ、大きな違和感を感じました。

さらに宮沢りえが、自分を「コロポックル」と称するのですが、【コロポックル】に当然付随する【森・自然とアニミズムの思想】みたいなところは
ぜんぜん生かされず、単純に「不思議ちゃん」としてしか扱われないのが腑に落ちません。

配役は、とにかく藤原達也の身体にまったくプロレスラーらしいところがありません。いくらなんでもミスキャストです。

一番大きいのが、プロレスファンの私の目から見ると、
彼は実際にプロレスを見たことがないのが良く分かりました。
まあ、単純にメタファーとしてモチーフを借りるだけだから見る必要もないと思ったんでしょう。
プロレスとは、この物語で描かれている「八百長」「虚構の茶番」「だれかメディアに操られた操り人形」ではありません。

プロレスとは4面が観客で覆われた舞台の上で、大きな終着点(つまりどちらが勝つのか)だけ決めておいて、
ほかは2人の演者が肉体の動きのみで表現していく、インプロビジェイション演劇なのです。
しかもレスラーたちが織り成す暴力に、観客たちが興奮し罵声や完成を浴びせ、アドレナリンを放出することで、場の熱が高まり、観客も共犯関係に巻き込みながら、本人たちをはじめ誰も予想していない方向へと暴走するハプニング演劇なのです。
だから現在日本でもっとも優れたレスラーである武藤敬司は試合のことを
「作品」と表現しているのです。

だからファンなら『虚構の暴力』の先に見えているはずの
プロレスの本当の姿を一つも描いてないので、
「目に見えない何かに、暴力を強いられていく」というメタファーとしては
まったく効かなかったですね。

野田秀樹氏はプロレスが大嫌いだと聞きます。だったらどうしてこんなアウェーの題材を選んだんでしょうね?
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「マッスル・ハウス」を見ました!

2007年01月07日 17時40分17秒 | 演劇
皆さんは、「マッスル」というプロレス興業をご存知ですか?
もともとDDTというプロレス団体を、サムライTVで取材していたADの 坂井という人が、たまたま、185センチ・120キロもあったので、プロレスラーの練習生兼・映像主任という形で入団したのがきっかけでした。

その坂井氏が、自分の思う「プロレスの形」を追及して立ち上げたプロジェクトが
「マッスル」というイベントでした。

これは、基本的に、「超4流のプロレスラーたちが、成長していく物語」を演じるという演劇で、リングを4面から見られる舞台に見立てて、映像とともに
盛り上げていくという、新しい形の参加型演劇なのです。

プロレスの形態をとってますから、場外乱闘という形でバンバン舞台に演者が
乱入してきますし、映像とも合わさって、本当に実験的なことをしています。

坂井氏は、マッスル坂井というプロレスラーとして、さらに劇団「双数姉妹」の
今林氏や、俳優渡辺哲氏のご子息 アントーニオ本多氏など、俳優とプロレスラーの境界線にいるような人たちが、出演しています。

前回は、「プロレスのプロモーションビデオ風映像を、5分ノー編集で
中継スタッフとレスラーとで再現してみる」という実験をして、本当に5分で
プライドやらK-1の試合前煽り映像のパロディーをノーカットでやって見せました。

今回は、「悪役レスラーの乱入は、あるお題に対して即興で答える、『笑点』の
大喜利のようなものだ!」というコンセプトで、プロレスの聖地であると同時に
『笑点』の収録会場である後楽園ホールで、イベントが行なわれ、
プロレスをしながら、大喜利をやり、それがまた対抗戦というプロレスのギミックに消化されていくという、摩訶不思議なイベントになっていました。

基本的にコンテンツ(文脈)はパロディではあるのですが、その表現方法は、とても斬新で、昔寺山修二がハプニング演劇をやったような、そんな趣がありました。

次号の「Quick Japan」に出るそうです。要チェックですよ!
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テレビマンが見た紅白

2007年01月01日 21時53分18秒 | テレビ番組
皆様、明けましておめでとうございます。

今回の紅白は仕事をしながら横目で、・・・といいつつ珍しくしっかりみました。
そこでテレビマンとして思ったことです。

①舞台装置などは良かったのではないでしょうか?
 特に氷川きよしのセットの奥行きはとてもいい感じでした。
 メインのセットも なんとなくパイプオルガンに見えるイメージの、
 それでいて白いエンボスの 温かみのある色合いで良かったと思います。

 ただ、ちょっとプロセニアムアーチが巻貝形に変形しているせいか、普段よりも
 舞台の間口が狭く見えました。
 あと、盆やせりなど、もう少し多用しても良かったかも?と思いました。
 昔の紅白ってせり上がりが多かったですよね?

②照明はすべてのファクターで今回一番良かったと思います。舞台とテレビ撮影の
 両方をきっちり満たす照明って、そもそもの思想が違うから難しいんですけど
 よくがんばっていたと思います。特に大きな舞台装置のない時の照明が
 非常に美しかったと思います。
 あと、森昌子のバラのセットと森昌子の衣装が同系色で、照明的にきつかったで しょうけど、かなり絶妙なバランスでした。

 ただ、五木ひろしや、最後のサブちゃんなど、ちょっと背景が
 明るすぎるのでは?というところもありました。ハイビジョンですが、
 パンフォーカスにする必要はないと思いましたよ。思い切って暗くして
 も良かったかも?

③逆に、SWさんでしょうか?ディレクターさんでしょうか?
 音楽の割りはちょっと反省点が多いかも?
 全体的にちょっとアップが多すぎないです?しかも6小節ぐらい使った
 ゆっくりズームインとかが結構多くて、気持ちはすごく分かるんですけど、
 折角の舞台の様子が
 よく分からなかったです。ズームの途中で照明が美しく変わっているところ
 なんかが結構あったんですが、顔押しでしたね。

 あと、番組後半 スイッチングミスが多かったかも?特に五木ひろしの
 トップカットとか、サブちゃんのLSとかでスタッフの出し入れが分かって
 しまうのはNGでしょう?
 あと桜塚やっくんの時も、裏裏でしたね。

 誤解して欲しくないのは全体的にテレビ番組としてびっくりするぐらいの
 ハイグレードな番組であるのですが、なんかスタッフの混乱と疲弊がちょっと
 割りに見えたかも?一人でやってます?もしかして。

④あと、MCのメインカメラが遠すぎませんか?ADのカンペは舞台下から
 出しているので、目線が4時間ずっと下にありました。
 あれはなんとかならないんですかね?

⑤DJ OZMAの件は、そもそも演出が下品すぎます。
 

ま、お前やってみろって言われても、はいはいとは出来ない、凄い番組ですから
その努力とやり遂げた力には、最大限の敬意を払っていますよ。
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あけましておめでとうございます

2007年01月01日 00時03分41秒 | 管理人の身辺雑記
このブログをご覧いただいている皆様

あけましておめでとうございます。

2007年 いのしし年がいい年でありますように!
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