疾風怒濤の80年代

日本中が熱い風に包まれていた1980年代
そのころの音楽・映画・テレビなどを語る30代のための
広場です!

こち亀がTBSでドラマ化! 主役はなんと・・・!

2009年06月01日 09時50分38秒 | 映画・ドラマ
TBSで「こち亀」がドラマ化されるそうですが、
主役はスマップの香取慎吾くんだそうです・・。

え?


あの両さんの役って40代半ばじゃないの?


慎吾君は、後輩の金持ち警官じゃないの?


と、凄く思います。ミスキャストでは?
だって、舞台でラサール石井がやってる役ですよ。

加齢臭がする、ドカチン系オヤジであるべき役なのに、アイドルがやって
いいもんでしょうか?香取君もちょっと仕事を選べばいいのに・・。

あの辺の年齢の人で行けば、インパルスの堤下とか、オードリー春日とか
他にもいっぱいいるでしょう?臭そうな人が。




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真木ようこ 妊娠&結婚

2008年11月16日 02時41分49秒 | 映画・ドラマ
女優の真木よう子が、一般男性(26)と結婚することになったそうで、
既に妊娠3ヶ月なんだそうです。

ナンにせよおめでたい事だとは思います。

が、

あえて言わせて欲しいです。
彼女は新進の女優で、まさにこれから売り出そうとしてた所です。
一人の「真木よう子」という女優を売り出すために
マネージャーは、下げたくない頭をプロデューサーに下げ、
飲みたくもない酒を飲むわけです。

自分が商品になるという事は、その商品の価値を維持する義務があると
思います。

これは彼氏も同様です。
どうして、自己管理しないのか?
自分が妊娠する事で、路頭に迷う人がいるという事をどうして考えないのか?
不思議で仕方ありません。

月刊 真木よう子 (SHINCHO MOOK 87)

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市川準監督 死去

2008年09月19日 13時25分49秒 | 映画・ドラマ
「BU SU」「つぐみ」「ノーライフキング」など
数々の映画を生み出した、映画監督 市川準監督が
59歳の若さでお亡くなりになったそうです。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080919-00000048-mai-soci

静かな生活の中にある、ちょっとした物語を救い上げるのが
非常に上手い映画監督でした。

とくに「BU SU」は最高の映画だと思います。
監督のご冥福をお祈りします。


つぐみ

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ムー一族 DVD発売!

2008年09月17日 08時03分54秒 | 映画・ドラマ
1970年代の最後に、にぎやかに登場した伝説の生放送ドラマ
「ムー一族」のDVD-BOXが発売になりました。

とにかくレギュラー出演者だけで50人。
ドラマの途中に 音楽コーナーが入ったり、いきなりドラマの途中に
視聴者に電話したり、東京タワーのライトアップを消しちゃったりと
とにかくハチャメチャだった 久世光彦演出のドラマです。

実は私もよく覚えていないので、じっくり見たいと思います。


ムー一族 DVD-BOX 1

TCエンタテインメント

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インディペンデンス・デイ

2008年08月30日 23時13分31秒 | 映画・ドラマ
今日、封切り以来久しぶりにローランド・エメリッヒの「インディペンデンス・デイ」を
フジテレビで見ました。

前回も思ったのですが、
前半は超面白いのですが、後半、どう考えても敵のコンピューターにウイルスを
入れるところが、納得できません・・・。

まあ、50年前にエリア51に不時着した円盤のコードが100%知れていると
しても、敵も50年で同じコードを使っているとは思えないのですが・・。

あと、敵艦に乗り込む円盤は明らかに宇宙空間に出てますが、そのまんま
なんにも宇宙服を着なくて大丈夫なんですかね?

あと、かっこいいけど大統領が戦闘機に乗っちゃうのはやり過ぎじゃない?

まあ、面白い映画なので最後まで見ちゃいましたが・・。
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市川崑監督を偲ぶ

2008年02月14日 01時01分08秒 | 映画・ドラマ
市川崑監督が亡くなったそうですね。

また大監督が亡くなりました。
彼は戦前に東宝の全身 PCL映画にアニメ監督として入り、
後に実写の監督に転じ、やがてモダンな映像感覚の
監督として一世を風靡しました。

もちろん最近では横溝正史シリーズ「犬神家の一族」「獄門島」など
が有名ですが、私はここで「雪之丞変化」を挙げたいですね。

この作品は長谷川一夫・山本富士子の美男美女コンビ主演作で、
雪之丞という役者が、盗賊と一緒に親の敵をうとうとするというあらすじです。
1963年の作品だったのですが、それをすばらしいフレーム感覚と、
コントラストの強い色彩で、ポップな映像に仕立て、モダンジャズを
BGMとしてかけることで、シャレードみたいなおしゃれな時代劇に仕立て上げたという奇跡のような作品です。

私はこれを、ロンドンの国立映画劇場で見ましたが、イギリスの観客が度肝を抜かれていたのが非常に印象深かったです。

さらにもちろん市川雷蔵の代表作「炎上」や、岸恵子の代表作
「おとうと」など、美しいものを美しく、ポップに仕上げることに
すばらしい才能を持った監督だったと思います。

奥さんの和田夏十さんがなくなってから20年。愛妻家で知られた
監督はようやく奥様とまた会うことが出来ますね。

ご冥福をお祈りします。
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ベルイマンとアントニオーニの死

2007年08月03日 00時18分08秒 | 映画・ドラマ
この一週間で 巨匠イングマール ベルイマンと
ミケランジェロ アントニオーニが亡くなりました。

ベルイマンは北欧スウェーデンの風土が生んだ
非常に柔らかな光の中で、翻弄される人々を
神の目から見たような作品が多かったように思います。
私が好きなのは彼の前期の作品群 「処女の泉」や
「第七の封印」とりわけ「野いちご」は非常に
素晴らしい作品だと思います。

「野いちご(wild berry)」は老いた大学教授が
長年の功績をたたえられるための授賞式に向かう道すがら、
白昼夢を見るという内容で、その白昼夢の中に、
若き日に愛情を奪うことが出来なかった女性や、
幸せでなかった結婚生活などがフラッシュバックし、
でも、その人生は決して悪いものではない・・・という
メッセージがこめられた、人間をありのまま、しかし
少しの夢を持って描き出した作品です。

ベルイマンは、ウッディ・アレンが多大な影響を得ていることでも有名な、どちらかというと「大きな自然の摂理に、人間は逆らえない」という状況を作り出す事が多かったように思います。でも、『処女の泉』にせよ、それが神の目で見たときには
救いがあるのだ・・・。というところに彼のヒューマニズムが
あったと思います。

アントニオーニは、同世代のヴィスコンティや後輩のベルトリッチのような「デカダンス」でなく、ゾッとするような「虚無」を描き出す巨匠でした。
特に私が思い出深いのは1964年制作「赤い砂漠」です。
これは彼にとってはじめてのカラー作品でモニカ・ヴィッティ
主演の作品です。
工業地帯に住む団地妻のモニカが、家族とも夫とも、社会とも
愛をもてなくなり、煙を吐き出す町をさまようと言う大雑把な内容です。
冒頭からざらざらとした、フィルムを増感した荒い粒子で
煙を吐き出す工業地帯を描き出した後、薄暮の光が差し込む
団地の奥で、モニカが昼寝から目を覚ますと、子供が遊ぶ
ブリキのロボットの目がギラッと、不快に動き出すシーンにゾッとするほどの都会の隔絶した「愛の不毛」を感じました。

他にもタイトルは失念しましたが、マストロヤンニとクラウディア・カルディナーレがガーデンパーティで「愛の不毛」を感じると言う作品も思い出深いです。

先日ウルトラセブンの「メトロン星人」の回を見たとき、
実相寺監督が、アントニオーニから多くの着想を得ている
のが良く分かりました。いかにも好きそうですものね。

私は人生の中で集中してみた1980年代から1990年代初頭は
ベルイマンもアントニオーニも日本ではちょっと、ブームが
終わっていましたが、1994年にロンドンにわたると、毎月
のように彼らの特集が行なわれていました。
特にヨーロッパの曇天の憂いを体現したような、二人の巨匠が
なくなったことに、深い感慨を覚えます。

今ではそういう映画作家って、ラース・フォン・トリアーぐらいしかいなくなりましたよね。

お二人の巨匠のご冥福をお祈りします。
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「バベル」見ました

2007年05月07日 03時24分31秒 | 映画・ドラマ
「バベル」見ました。

良い映画ですよ。
でも、分かりにくいです。
「バベル」というぐらいで、カインとアベルを思わせる
話とか、マグダラのマリアみたいな人が出てきたり
と、聖書にインスパイアーされた寓話が、現代の悲劇と
重なり合うという話なんです。

でも、僕の中にある聖書の知識は「ベンハー」などから
得てますから、浅いんですよね・・。だから
クリエイターが意図するほど、深くは理解できなかったです。

でも、監督は非常に絵で物語を語ることや、聞かせたい音だけ聞かせる術に非常に長けた監督で、技術的には非常に参考になりました。

日本パートは多分賛否両論あるでしょうけど、このパートが
一番寓話っぽい話ですから、この描き方でいいと思います。
ただ、・・・・(以下ネタバレ注意)


ただ、菊池凛子から刑事に渡された紙は、ある程度中身を
見たかったですね。
少なくとも、彼女が細かく書きつらねた、病的な心の中を
示す手紙をビジュアルに見せるだけでも、「愛の不在」を
見せられたのにと思います。
あと、役所浩司が良い人過ぎて、彼と凛子の中にディスコミュニケーションがあるように見えないのが欠点だと思います。

もっと、子供の関心を金で買うみたいなことのほうが、
「私のことを分かってない!」というなるのになぁと
思いました。
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『ロッキー・ザ・ファイナル』見ました!

2007年05月05日 00時17分21秒 | 映画・ドラマ
いやはや、見ましたよ。
何をって?そりゃあ、『ロッキー・ザ・ファイナル』ですよ!

そりゃあ、確かに見る前は「設定に無理があるんじゃねぇの?」とか思いましたよ。

でも、いいの!
見てわかりました。これは「若いころ一度栄光をつかんだ
ロッキー・バルボア」の話であって、実は
「若いころ『ロッキー』という代表作を作ってしまって
それ以来どうしてもそれを超えられないスタローン」
の個人的な物語なんです。

だから、『心の中に何か情熱が残ってる限り、それを止めてはいけない。そういう人を笑ってはいけない』というロッキーの
台詞は、本人の心の叫びなんです。

あの有名な曲がかかって、フィアデルフィアの階段を駆け上がるロッキーを見たり、リングで戦うロッキーを見ると、無条件で泣きますよ。そりゃ!

はっきり言って、今の僕は25年前の僕ではないですから、
「スタローン、相変わらず演出が下手だな」とか
「エピソードがあって、台詞が出てくるならいいけれど、
初めに言いたいことがあって、それにエピソードをあわせてるから現実味が無い」という欠点は見えちゃいますよ。

でもいいの!いい映画なの!これを周囲の反対にもかかわらず
きちんと撮ったスタローンを好きになりました。
いい映画ですよ。

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ザッツ・エンターテインメント part2

2007年04月18日 02時34分56秒 | 映画・ドラマ
いやはや、凄いです。
昨日ちょっとDVDで「ザッツ・エンターテインメント part2」を見ました。

本当にこれはアイデアの宝庫のような作品ですね。

どのシーンもすべて計算尽くされていて、映像の美術として
最高のものがふんだんに取り入れられています。

それにしてもアステアのかっこいいこと!イースターバレードの タップのスローモーションなんか最高ですね!

一度でいいからこの中で紹介されているような作品を取るのが夢です。
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久々に大島渚の「新宿泥棒日記」を見ました

2007年04月09日 01時24分27秒 | 映画・ドラマ
いやはや、久しぶりに大島渚の
「新宿泥棒日記」をDVDで見ましたが、凄いですよね!
とにかく脳が刺激されまくる、難解かつ刺激的な映画です。
新宿と言う近代都市にさまよう文学青年 若き日の横尾忠則が
若き日の唐十郎のシャーマンに導かれて、都市にうごめく人間の肉体をさまざまな形で垣間見るという、・・・

まあ、口で説明しても分からない、大好きな作品です。

ただ、以前は純粋に大島渚のオリジナルだと思っていましたし、
だからこそ、
もう脳を蹂躙されるような感覚を覚えたのですが、
その後さらに大人になると、ちょうどそのころのゴダールの
「中国女」やら「私が彼女について知っている二、三の事柄」「ウイークエンド」などと非常に近いモチーフを使った、
作品ではあるのですね。

紀伊国屋で本棚をバックに、横尾忠則と横山エミが画面の
両端に並ぶ構図は、これはゴダールですよ。
そもそも初めの文字タイトルがその影響が非常に強いです。

でもこの作品のいいところは、そこに確実にアジアの体臭が
するのです。そこが、頭で考えた映画とは言い切れない、
リアルな魔界都市新宿の1968年の姿と捉えきっている
ところなのです。
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アル・パチーノ インタビュー

2007年03月30日 01時49分43秒 | 映画・ドラマ
2日連続で NHK-BSでアクターズスタジオのインタビューがやっていました。

今日はアル・パチーノでした。
私は実はアメリカの役者の中でアル・パチーノが一番好きなので、今日は盛り上がりましたね・・。

もちろん、「メソッド演技」を論じるうえで、マーロン・ブランドを別にすると、どうしてもアル・パチーノとロバート・デ・ニーロとダスティン・ホフマンはセットで出てきます。
でも、もちろんこの3人は似ているようで、役へのアプローチはずいぶん違うんですね・・。

デ・ニーロはとにかく外見を徹底的に似せて、そこから生まれてくる身体の感情をくみ上げるのは有名です。
ダスティン・ホフマンは、あるキッカケ・癖・口調などから、「その特徴が生まれる身体・精神とは?」と自問するタイプ
なので、非常に技巧派に見えます。さらに自分でも言っていましたが、役を探す時の自意識が役に反映するタイプだと言っていました。

アル・パチーノはある意味、リー・ストラスバーグの一番忠実な
理解者なのかもしれません。彼のアプローチは、とにかく台本の上からや、リサーチで情報を集めたうえで、その情報を身体に浸透させて、「演じる」と言う自意識が無くなるまで消化するように努めるそうです。そうして「自分が消えてなくなる」状態を作るのだと言っていました。

なるほど・・・・。同じ「メソッド」と言ってもまったく違うのですね。

でも番組の最後に彼も「一番いけないのは、失敗を恐れることだ。私と初めて競演する役者は緊張すると聞かされた。でもそれは私も同じだ。私も挑戦者であり、一生新しいこと、失敗を恐れずに進むことが大事なのだ」と、ダスティン・ホフマンと
同じことを言っていました。

彼にはいろんな名演がありますが、私は「カリートの道」が
大好きです。あの映画は競演の女の子さえしっかりしていれば
もっと名声が上がっていもいい映画です。
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「花より男子2」と「特命係長 只野仁」

2007年03月17日 00時03分39秒 | 映画・ドラマ
初めて今日、「花より男子2」の最終回を見ました。
かなり良く出来ていると評判だったので、期待してみてました。

まあ、中はよく出来た学園ドラマで、女の子の願望をとても美しい形で
具現化した作品だと思いました。

そのあと、たまたま「特命係長 只野仁」を見ました。
こっちはこっちで、男の願望を最大限に引っ張り出した、アホテイスト
満載の傑作です。

僕は後者のほうが好きだなぁ。おじさんだからなぁ・・。
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「武士の一分」について一考察

2006年12月11日 22時49分53秒 | 映画・ドラマ
昨日、山田洋次監督の「武士の一分」を見ました。
藤沢周平文学の特徴である、美しい四季の描写や、
武士が武士になる前の青春時代を丹念に描く人物描写などが、非常に忠実に
再現されていて、巨匠の晩年の傑作という雰囲気が漂っていました。

木村拓哉もがんばっていて、彼としては出し切った感じでしたね。

全体的に非常にいい作品だということを前提に置いた上で、気がついたことを書きます。

木村拓哉という俳優は、その卓越した美貌があり、さらにテレビドラマの王であるがゆえに、「テレビドラマの演技」の第一人者です。
「テレビドラマ」は一度に5台のカメラで、芝居を切らずにとっていくマルチカメラシステムで撮られています。
特徴として、おおきく2つ挙げられます。
一つは、芝居を切らずに丸ごと捉えられるという点。二つ目は、細かいアップショットが多くなるという点です。
特に、後者は「テレビ」が明るい室内で、比較的小さな画面で見られることを前提としているため、視聴者をひきつけるために近年、益々アップショットの比率が増えています。

そういう撮り方をするときに、演技として一番有効なのは目線の動きと、上半身、特に肩の体重移動なのです。なぜなら、人間のアップショットは、すなわち上半身の映像と置き換えることができるからなのです。

これは呼吸一つ、瞬き一つで感情をたくみに演じ分けられるという利点があります。木村拓哉という俳優は、この演技法の王様なのです。

その彼が、今回時代劇の中に入りました。
実は逆に時代劇は、腰の体重移動が非常に重要になるのです。
これは、舞台劇の俳優ともともと親和性があるのです。舞台劇も体の運び、
とくに下半身の体重移動は重要なファクターの一つですからね。

そこで、今回共演者に、笹野高志、坂東三津五郎といった、超一流の舞台俳優が揃い、さらに宝塚歌劇出身の壇れいが加わったことで、非常に舞台劇っぽいつくりに
なっていました。
いわば、木村拓哉は今回アウェーの戦いを強いられたのです。

結果として、木村拓哉は彼が持てる力は発揮したと思います。しかしやはりホームの役者に囲まれると、ちょっと分が悪かったかしら?と思いました。
逆に壇れいが、映像演技がはじめてなのに、非常に光って見えたのも、そういうわけで、さらに山田監督は相当意図的に、壇れいの腰から背中のラインで芝居をさせていました。

もちろん、盲人で「静」であることを強いられる役で、だからこそ「テレビの王様」を山田監督はキャスティングしたのでしょう。でもこれは、難しい役ですよ・・。ホント こんなアウェーでよくやりましたよ・・・。


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実相寺昭雄監督 死去

2006年12月01日 01時50分20秒 | 映画・ドラマ
ウルトラマンなどの監督として有名な 実相寺昭雄監督が昨日亡くなられました。

実相寺監督といえば、「アングルの魔術師」として知られている、まさに天才肌の
監督でした。彼の作品は全て「実相寺昭雄」という刻印が押しているが如き個性がありました。とにかく広角レンズの多用や、深いコントラストの映像表現などが有名で、例えばウルトラマンのジャミラの回などは、今自分が何処にいるか分からなくなるほどのゆがんだ空間が表現されているのですが、それが素晴らしい効果をもたらしています。

私は、彼のもう一つの顔である列車マニア という面をヒューチャーした街番組を5年ぐらい前に撮ったことがあります。もちろん「アングルの魔術師」にカメラを向けるので、相当緊張しましたが、本当にリラックスして町を歩いてくださって
気さくに、しかしこちらが求めているコメントを的確におっしゃる様子に、本当のインテリジェンスを深く感じたものでした。

師匠 故久世光彦が、私が実相寺さんで作品を撮ると知ったとき、私を呼び寄せて「おい、実相寺はそうとう変わってるぞ。俺はお互い助監督だった頃、彼のうちに遊びに行ったことがあるんだが、彼は自分のつめをずっとクッキーの缶に入れて
取ってあったんだ。俺もずいぶん変わってると言われるが、彼にはかなわないな。」と冗談を言いながら、「実相寺の番組で俺が一番ビックリしたのは、日劇から美空ひばりの中継ディレクターを任されたのに、彼はものすごい大ルーズショットと足から腰までのパンだけで構成してしまって、顔を写さないんだよ。悪い奴だよな。ハハハ。」と言っていたのが印象に残っています。

そんな2人もすでに、鬼籍に入られてしまいました。

心からご冥福をお祈りします。
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