本田美奈子についての話を続けます。
1989年に「ミス・サイゴン」に合格したとき、正直言って
「東宝のお家芸の、アイドルをミュージカルに出して話題を作る
やり方か」と思った人は多いでしょう。なぜなら「レ・ミゼラブル」の
初演を思い出すと、コゼットは斉藤由貴(東宝芸能)だったからです。
さらに、「ミス・サイゴン」のプロモーションがらみで写真集の撮影のために
行ったホーチミンで、エロティックな撮影をしたという理由で拘束されたりと
舞台が始まる前は散々でした。
しかし、実際には「ミス・サイゴン」のキムは彼女しか考えられないほどの
はまり役となったのです。一つにはライバルとなる宝塚出身の女優達
(一路真樹などでしょうか?)にはない、下積みの、いい意味でのドロ臭さが彼女にはあったのです。さらにやせっぽちで顔の小さい彼女は、ベトナム難民の貧しさと力強さを体現できる人でもあったのです。
その意味で今の松たか子は、ちょっとまだ足りない感じがしますね。
ただ、それゆえどうしても「お姫様」というわけにはいかなくなります。
その後「王様と私」などにもでていましたが、なにより合ったであろうは
「レ・ミゼ」のエポニーヌでしょう。彼女こそは島田歌穂以来のエポニーヌを作りえる人だったわけです。
さらに東宝では「ベガーズ・オペラ」も控えていたわけで、これからさらに活躍の場があったのに、大変残念でした。
1989年に「ミス・サイゴン」に合格したとき、正直言って
「東宝のお家芸の、アイドルをミュージカルに出して話題を作る
やり方か」と思った人は多いでしょう。なぜなら「レ・ミゼラブル」の
初演を思い出すと、コゼットは斉藤由貴(東宝芸能)だったからです。
さらに、「ミス・サイゴン」のプロモーションがらみで写真集の撮影のために
行ったホーチミンで、エロティックな撮影をしたという理由で拘束されたりと
舞台が始まる前は散々でした。
しかし、実際には「ミス・サイゴン」のキムは彼女しか考えられないほどの
はまり役となったのです。一つにはライバルとなる宝塚出身の女優達
(一路真樹などでしょうか?)にはない、下積みの、いい意味でのドロ臭さが彼女にはあったのです。さらにやせっぽちで顔の小さい彼女は、ベトナム難民の貧しさと力強さを体現できる人でもあったのです。
その意味で今の松たか子は、ちょっとまだ足りない感じがしますね。
ただ、それゆえどうしても「お姫様」というわけにはいかなくなります。
その後「王様と私」などにもでていましたが、なにより合ったであろうは
「レ・ミゼ」のエポニーヌでしょう。彼女こそは島田歌穂以来のエポニーヌを作りえる人だったわけです。
さらに東宝では「ベガーズ・オペラ」も控えていたわけで、これからさらに活躍の場があったのに、大変残念でした。
美奈子さんが亡くなられたことを知り、
大変ショックを受けました。
今日テレビで美奈子さんが
「ミス・サイゴン」の舞台で歌う姿を拝見して、
そして私と同年代の類まれなる才能ある方が、
あまりにも早すぎる人生に幕を閉じられたことに、
涙が止まりませんでした。
美奈子さんに心からご冥福をお祈りします。
天国で、安らかにお過ごしくださいね。