ブラチスラバ(ダウ・ジョーンズ)スロバキア国立銀行(中央銀行)総裁を務める欧州中央銀行(ECB)のマクチ
理事は27日、このところのユーロ圏の見通し改善と金融市場の沈静化は明るい兆候だが、結論を出したり追加的
な非伝統型措置の実施可能性を排除したりするのは時期尚早だ、と語った。
マクチ理事は「明るい兆しもあるが、最近の経済指標の対象期間は非常に短く、情勢は極めて脆弱(ぜいじゃく
)だとの考えを変えていない」と述べた。
ECBは金融政策の変更を検討する前に経済動向を見守る必要があるとしたほか、現在のECBの政策は成長支援型だ
との見方も示した。
「経済情勢について、短期的に大きく見直されるとは思わない」とした。
理事はさらに、債務危機が沈静化した兆しを見せているが、ECBは「当然ながら何の結論も出していない」とし
、「こうした好材料は歓迎するが、必要に応じ(非伝統的)措置を打ち出す構えを維持することが必要だ」と主
張した。
「事態が良好に推移すれば」、ECBがいずれ国債買い入れを含む一連の非伝統的措置を解消する可能性はある、
とマクチ理事は語った。
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