■中国株の大暴落
長いスパンで見れば、中国の株バブルは、実はリーマンショック前から崩壊が始まっていました。
中国上海株価指数は2007年秋に史上最高値6124をつけた後、リーマンショック前にはすでに最高値から6割以上も暴落していました。リーマンショックはおまけみたいなもので、直後の2008年10月に最高値から73%値下がりした水準でようやく底打ちしました。1990年代前半の日本株のバブル崩壊よりも、短期間で大幅な暴落劇でした。
■「リーマン後」も低迷
リーマン後、すなわち2009年以降、(日本もあまり人のことは言えませんが)、中国株の回復は弱々しいものでした。最大で暴落した値幅の4割ほど取り戻したものの、いわゆる「半値戻し」すら達成することができず、2009年夏をピークに緩やかな右肩下がりが続いていました。
■暴落後の安値に接近中
中国上海株価指数は昨年(2012年)の暮れに2000の大台を割り込んだことが話題になりました。今週1958まで急落し、昨年の最安値1949に接近中です。
■今後の見通し
最近の株価急落については、仮に短期間で収束したとしても安心できるような状況ではなく、おそらく中国経済は、今後数年の長期にわたって相当深刻な状況に陥るリスクもあると考えられます。
私は、今年このように中国経済の悪化が注目されることを予想しておりましたが、
中国経済の長期見通しや、いま人気のある中国の人民元投資についてはどうすればよいか?
詳しくは『2013年投資マニュアル』の第1章、
「リーマン危機よりもヤバい中国?中国バブル崩壊の本番はこれから?」
「中国バブル崩壊懸念、それでも人民気は買いか?」などを熟読してください。