■急落した株式市場について
日経平均が10000円を、音もなく割り込みました。
株式市場を動かすものには大きく分けますと2つあります。1つは目先の材料であり、もう1つは株式市場に潜在している材料です。
森田の分析は、潜在している材料を探し、その材料が実際に株式市場に影響を与えるタイミングを探すという方法をとっています。
これが転換点投資の原点であり、森田は最初の2年は勉強、次の2年は自分流投資をしていましたが、いろいろな研究が進むにつれて自分流投資から転換点投資に変わってきました。転換点投資とは「潜在している材料が表面化するタイミングをとらえる」という投資方法ですが、転換点投資であっても「知っていれば損しなかった情報や技術」「知っていれば得をする情報や技術」を知っているか知らないかでパフォーマンスは違ってきます。
今回、投資手法についてのアンケートを見ますと、ほとんどの人が割安株投資をしたいと考えていることが分かりました。一般的な投資家は割安株投資ではなく、自分が投資したいときに投資するという投資方法をとっています。この方法をとった投資家の90%以上が負けていますので、自分が投資したいときに投資するという投資手法は間違っていると断言できます。
株式投資をしている人の多くは「株式投資が好きでしている投資家」ですから、年間1~2回の転換点投資だけでは満足できないと思います。しかし、自分のタイミングで投資するという方法は100%してはいけないと思います。転換点以外で投資するならば「割安株投資」以外にはありません。
以前にレポートしましたように、「割安」という考え方にはいろいろな考え方があります。これはリスクに対する考え方ですが、リスクをとればとるほどレベルの高い投資手法が求められますが、今回のアンケートでは多くの方が「勉強もしたい」と考えていることが分かりましたので、割安株投資をしたい方は「まずは、ケンミレの提供するレポートやトレーニングソフト」で勉強をし、一定レベルを超えた段階で「最初は一番リスクの低い割安株投資」から始め、徐々にリスクの高い割安株投資に移っていっていただきたいと思います。
なぜ、理由もなく株式市場が下ったのか?
理由もなく株式市場が下ることはありません。必ず、理由があります。その理由が目先の理由であれば分かりやすいのですが、潜在している理由の場合は分かりづらいのです。一昨年の11月4日に米国がQE2を発表しました。このときのレポートを見ていただければ分かりますが、これから株式市場は大きく上昇すると書きました。
ただし、大きく上昇するといっても「きっかけがなければ買う決断」ができません。今回でも8800円台で株式市場は上がると書きましたが、直接的な材料が無かったので、市場参加者のほとんどは買うことができませんでした。
そして、先週には日経平均が下落に転換する兆候が出てきましたと書きましたが、いつから下落に転換するかはわかりませんので、ただ、下落に転換する材料が出てきた、これまでとは株式市場をとりまく環境が変わったとだけ書きました。
昔、投資顧問をしていたときにもお客さんに言われたことですが、自分の金ではないのだから、そして我々が良いといっているのだから「慎重すぎるタイミング探しではなく、相場分析の結果によって動いてくれ」と何度も言われました。
しかし、私は「動くきっかけが無ければ買わない」と言い続け、あるお客さんには「頑固で田舎者みたいだ」とまで言われました。根本にある考え方は「買わなければ損はしない」「100%勝てると言う材料があったときだけ買う」「100%勝てると思っても80%しか勝てない」「全ての上昇相場に参加するというリスクを取ると、トータルでは負けることがある=ドナアブディアスやカエサルが点灯しないで株式市場が上昇に転換するというタイミングがあり、このタイミングでもシグナルを点灯させようと考えて、いろいろな条件を作ってシミュレーションしましたが、全てのタイミングで転換点シグナルを点灯させるプログラムにしますと、結果的に勝率が落ちることが分かり、今の転換点シグナルソフトに落ち着きました」など、いろいろなこだわりを持つからこそ「株式投資を財産構築の手段にできる」と思っています。
しかし、転換点以外で買ってしまう人が多く、結果的に塩漬け銘柄を作って株式市場から撤退する人が多く、そのために「転換点以外で投資するのを止められない」のならば、と考えて「割安株投資ソフト」を作りました。
このソフトは「自分のタイミングで買う投資」に対して「大きく下ったときしか買わない投資」ということで、塩漬け株を作ったり、大きな損失を被ることが少ないといえます。
話が前後しましたが、欧州危機はどこかで復活しますし、また、今月中旬以降にイラン問題が出てくる可能性もあり、円を売ってドルを買っていた投資家の買い戻しも終わって円安も止まるなど、深く静かに潜行していた悪材料が今後は表面化してくると思います。
レポート担当:ケンミレ株式情報 森田 謙一
森田さんと中原さんだけ冷静な分析で好きだったんですけどね・・。
週一だけでもいいからUpしてくれるといいんですけどね・・。
ケンミレってブログも無いし、ツイッターも役立たないし、リクエストメールもできないし、敷居すっごーーく高いですよね。
そういうところが閉鎖的だと思う。