金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
★の数は「好み度」または「個人的なお役立ち度」です。
現在、記事の整理中。

映画:『インディペンデンス・デイ』

2023-12-23 21:12:58 | 映画の感想
2023年の映画⑭『インディペンデンス・デイ』(ローランド・エメリッヒ 監督)
★★★★★
 
【Amazonの内容紹介】
 
宇宙センターで衛星アンテナが奇妙な音をキャッチした。
報告によると、質量が月の4分の1もある巨大な物体が
地球に接近しつつあるという。
その正体は異星人の宇宙空母であった。
彼らは人類への攻撃を開始し、主要都市は一瞬にして廃墟と化す。
絶滅の危機にさらされた人類は、ついに史上最大の作戦を開始する!
 
************************
 
友人宅で、Amazon primeにて。
20年以上ぶりに再視聴。
公開されていた当時、学校帰りに友だちと映画館に見に行ったのだった。
見に行った帰り、マクドナルドで大興奮して感想を語っていたのを
はっきり覚えている。
 
「テレビがブラウン管や~!!」
「モニター古い!」
「宇宙人側にはタッチパネルが浸透してる~!」
「コンプライアンス的に、今だとあのシーンはNG」
「宇宙船の中、ばりばりに重力あるやん!」
等々、20余年のギャップを感じるところもあるのだけども、
今見てもおもしろいし、どうなるか覚えているのにドキドキしちゃう。
 
宇宙人にさらわれたと主張し、酒浸りで仕事もまともにできないお父さんが、
最後、特攻してヒーローになるの、
「うう、ベタだし、特攻を肯定したくない……」
と思いつつも、おそらくこの先も「困ったおっさん」としか生きられない
彼のことを考えると、
子どもたちにとってはこの上ない美しい散りざまなんだよな~
 
高校生のときにはまったく気に留めてなかったけど、
エンジニアのデイヴィッド、頭脳派なのにえらい体格いいな……

コメント (2)
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映画:『ブラックナイトパレード』

2023-12-02 18:14:30 | 映画の感想
2023年の映画⑬『ブラックナイトパレード』(福田雄一 監督)
★★★☆☆3.5
 
【Amazonの内容紹介】
 
これは、本当のクリスマスの話。
コンビニ「ポーソン練間北口店」バイト歴3年。
受験、就活失敗。彼女無し。何をやってもダメな男日野三春(吉沢亮)。
世間がクリスマスムード一色で盛り上がる中、
突如、黒いサンタ服を着た謎の男・クネヒトに連れ去られてしまう。
目覚めるとそこは、クリスマスを裏で運営する「サンタクロースハウス」!!
世界中から届く子供たちの手紙、山積みのプレゼント、そして大勢のサンタたち…
なんと彼らは、悪い子にがっかりするプレゼントを贈る
超激務の“ブラックサンタ”だった。
そんな“ブラックサンタ”に就職した三春は、
強烈な個性を持つ同僚たち・北条志乃(橋本環奈)、田中カイザー(中川大志)、
古平鉄平(渡邊圭祐)と共に働き始めるが、
クリスマス滅亡を目論む怪しい影が迫る……
 
************************
 
WOWOWオンデマンドにて。
 
原作漫画は未読で、特に思い入れもないから、普通におもしろく見たよ。
原作の過激派ファンとか、「爆笑コメディ」を期待した人には
不評かもしれないが……。
 
尺の制約もあって説明不足は感じるけれども、
ストーリー上の「ここははずしてほしくない」というポイントを
ちゃんとはずさず、起伏もあって、よかったと思う。
三春に対してひどいな~と思ったカイザーの振る舞いも、
ちゃんと後から解釈をひっくり返されるし。
 
ただ、あらすじのここ。
 
>受験、就活失敗。彼女無し。何をやってもダメな男日野三春(吉沢亮)。
 
吉沢亮の外見を持っているだけで、人生勝ち組じゃん!!
と思ってしまうのだが……???
 
美男美女であるというのはそれだけですごいし、
周囲からそれ相応の対応をされて自己肯定感も高く、
悲惨なことにはならなさそうなのだが……
まあ、そこは「設定」として呑み込もう。
 
中川大志くんがイケメン枠ではないうえ、
玉木宏の顔面が一切出ない。
渡邊圭祐くんも、この映画で初めて認識したのだけども、
顔がすごくきれいなのに目立たない役。
イケメンの無駄遣い感がすごい。
 
「山田裕貴が吉沢亮の父親役」という事前情報に、
「どういうこと!?!?」と思っていたのだけども、
小さい頃に亡くなった父親なら、別に変ではなかったね……。
 

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映画:『君たちはどう生きるか』

2023-09-02 15:21:02 | 映画の感想
2023年の映画⑫『君たちはどう生きるか』(宮崎駿 監督)
★★★☆☆3.5
 
映画館にて。
 
評判通り、「うん、わからん!!!」なんだけど、
事前に予測していたほど支離滅裂ではないし、
あえて説明していないだけで、
ちゃんと設定はあるのだろうな、と感じた。
序盤の不穏な空気、わくわくするような世界観も
たいへんよかった。
 
以下、ネタバレ注意。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ジブリ映画特有の「醜さ」がちょっと苦手なんだけど、
ポスターのかっこいい鳥の正体が、
醜いおっさんだったのは、微妙にショック。
 
父親が死んだ母親そっくりな叔母と再婚して、
すでに叔母が妊娠している、という序盤。
それに対する主人公の感情がはっきり描かれないので、
後々に重要になってくる「主人公と叔母の間にあるもの」が
わからない人には本当にわからないだろうなと思った。
男女のことを知りつつあってもおかしくないうえ、
まだ母の恋しい年齢である「少年」の主人公、
そして姉の子どもを継子として受け入れなければならない叔母の
間にある葛藤。
父親が、「悪人ではないが、いけ好かない金持ち」であるのも
面白い設定。
 
正直に言うと、途中から
「早く終わらんかな」
「長くない??」
と思っていたので、
「面白かった」とは言いがたいんだけど、
好きなムードではあった。
ジブリの映画、個人的な印象としては
わかりやすいエンタメとして楽しめたのは『耳をすませば』の頃までで、
その後の作品については「めっちゃ面白い!」とは思わないんだけど、
とにかく圧倒的なムードの良さで楽しめる。
白くて丸いワラワラも可愛い。
 
タイトル、吉野源三郎の本とはまったく関係ないのだと思っていたが、
本自体は話の中にちゃんと出てきた。
 
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映画:『83歳のやさしいスパイ』

2023-08-19 16:45:07 | 映画の感想
2023年の映画⑪『83歳のやさしいスパイ』(マイテ・アルベルティ 監督)
★★★☆☆3.5
 
【Amazonの内容紹介】
 
『007』、『ミッション・インポッシブル』、『キングスマン』…。
映画の歴史でスパイを題材にした名作は数多くあれど、
しかし、それとはまったく違うアクションとは無縁の、
世界でいちばん“やさしい”スパイ映画が誕生した。
主人公は83歳の素人男性セルヒオ。
しかし、映画ではこのセルヒオが驚くべき活躍を見せる。
携帯電話の扱いひとつさえ不慣れなセルヒオが、
眼鏡型の隠しカメラを駆使し、暗号を使って潜入捜査を繰り広げる様子に
視聴者はハラハラしっぱなし。
老人ホームのある入居者が虐待されているとの疑惑があり、
そのターゲットの様子を密かに克明に報告することが彼のミッションだ。
妻を亡くした悲しみの中にある彼は、
傷ついている人をほおっておけない心優しい性格で、
調査を行うかたわら、いつしか悩み多き入居者たちの
良き相談相手となってしまう…。
 
*******************************************
 
Amazon primeにて。
 
映画館で予告を見たときから興味のあった映画。
あらすじを読んだときから、
「主人公を老人ホームに入れるための茶番だった、という
 オチなのでは??」
と思っていたのだけども、そんなひねりはなかった。
というか、見終わってから知ったのだけれども、
ドキュメンタリーだった。
 
言いたいことは、
「老人ホームに入れた親のこと、もっと気にかけろよ!
 淋しいよ~!!」
ということで、誰も面会に来ないおばあさんが「ママ」からの電話で
淋しさを訴えるところなんて胸が詰まる。
ドキドキハラハラの面白さはなく、
ストーリーとしては退屈な部分も多いのだけれども、
主人公のおじいさんと入居者たちとの心の交流に胸が温かくなったり
しんみりしたり。
主人公のおじいさん、物腰が柔らかで上品だし、優しいので、
おばあさんたちにモテるのがわかる。
 
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映画:『神は見返りを求める』

2023-08-05 22:04:53 | 映画の感想
2023年の映画⑨『神は見返りを求める』(𠮷田恵輔 監督)
★★★★☆
 
【Amazonの内容紹介】
 
主人公・イベント会社に勤める田母神(ムロツヨシ)は、
合コンでYouTuber・ゆりちゃ ん(岸井ゆきの)に出会う。
田母神は、再生回数に悩む彼女を不憫に思い、
まるで「神」の 様に見返りを求めず、
ゆりちゃんのYouTubeチャンネルを手伝うようになる。
アクセス数 がなかなか上がらないながらも、
前向きに頑張り、お互い良きパートナーになっていく。
そんなある日、ゆりちゃんは、田母神の同僚・梅川(若葉⻯也)の紹介で、
人気YouTuber(吉村界人・淡梨)と知り合い、
彼らとの“体当たり系”コラボ動画により、突然バズって しまう。
イケメンデザイナ一・村上アレン(栁俊太郎)とも知り合い、
瞬く間に人気YouTuberの仲間入りをしたゆりちゃん。
一方、田母神は一生懸命手伝ってくれるが、動画の作りがダサい。
良い人だけど、センスがない...。
恋が始まる予感が一転、物語は“豹変”するーー!
 
*******************************************
 
Amazon primeにて。
 
事前に得た情報から、一人で見るにはしんどい内容だと判断して、
友人宅で「つらい……!」と何度も言いながら見た。
パッケージやあらすじのポップさから想像できないほど、
胸くそ悪く、そして苦しいのだ。
全然好きじゃないのだけども引き込まれて、
「なんか、すごいものを見た……」
と視聴後に呆然としてしまう映画だった。
ユーチューバー全盛期の雰囲気の記録としても
価値ある作品になるんじゃないだろうか。
 
最初こそ、
「この子(ヒロイン)、これでユーチューバーになろうとか、
 よく思えるよね……鋼のメンタルじゃん」
と思っていたのだけども、一度承認欲求が満たされてから
ヒロインがどんどんおかしくなって主人公を疎ましく思い、
小馬鹿にしていくのも、
見返りを求めなかった主人公が、関係を絶てばいいのにそれが出来ず、
どんどんヒロインに執着して人生を狂わせていくのも、
「わかる」のだった。
共感はしないけれど、人間ってこういう心理ってあるよな……と
納得ができる。
ヒロインが自分を取り巻く状況に疑問を抱いて躊躇しはじめるのも
流れに不自然なところがなかった。
 
「ありがとう」を何度も再生するところで、めちゃ泣いてしまった。
本当、欲しかったのは感謝と敬意だったんだよな~!
保証人になって借金を背負わされ、金の無心をしたときも、
ヒロインが親身になって話を聞いてくれたら
あんなふうにこじれなかったはず。
(関係が悪くなっていた上に、恩着せがましいことを言って
 金の無心をしてきたら、反感持つに決まっているのだが……)
 
良い方向に向かうような空気を出しながらも、
主人公・ヒロインの双方がひどい目に遭い、
決してハッピーエンドではない。
それなのに救済のようなものも感じさせる
不思議なラストだった。
 
途中のしんどいパートが結構長いので
かなり人を選びそうだけども、
心に爪痕を残されたい人にはおすすめ。
 
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映画:『犬部!』

2023-07-22 01:35:38 | 映画の感想
2023年の映画⑧『犬部!』(篠原哲雄 監督)
★★★☆☆3.5
 
【Amazonの内容紹介】
 
青森県十和田市に、一人の変わり者がいた。
花井颯太(林遣都)22歳、獣医学部の大学生。
子どもの頃から大の犬好きで、一人暮らしのアパートには保護動物がぎっしり。
周りからは変人扱いされても、目の前の命を救いたいという一途な想いで
保護活動を続けていた。
ある日颯太は、心を閉ざした一匹の実験犬を救ったことから、
ひとつでも多くの命を救うため、動物保護活動をサークルにすることを思いつき
「犬部」を設立。
颯太と同じく犬好きの同級生・柴崎涼介(中川大志)らが仲間となり
動物まみれの青春を駆け抜け、それぞれの夢に向かって羽ばたいていった。
「犬部」から16年後。
獣医師となっても一途に保護活動を続けていた颯太が逮捕されたという報道をうけて、
開業医として、研究者として、動物愛護センター所長として、
それぞれの想いで16年間動物と向き合ってきたメンバーたちが再集結するが、
そこに柴崎だけがいなかった……。
 
*******************************************
 
Amazon primeにて。
 
仕事の資料として視聴。
ポスター?はえらくポップで楽しげだけど、
動物の殺処分をテーマにしていて、雰囲気はシリアス。
いまだ解決しない問題ではあるのだけれども、
白けてしまうようなご都合主義は感じ取れず、
わりと現実的なラインでおさまったのはよかった。
 
自分の信じる正義のためなら何をしてもいいと考えているような
主人公の青臭さ、ある種の傲慢さに辟易してしまう。
でも、こういう鬱陶しいくらいの、折れない、
自分の意志を曲げない人でないと
世の中を変えることはできないだろうな……とも思う。
 
そして中川大志くんの、圧倒的な可哀想オーラ……!
病んでからのたたずまいが本当に消え入りそうで痛々しい。
 
登場人物の容貌や服装にあまり変化がないので、
十年以上前の回想シーンに入っても
回想だとすぐにはわからないのは残念。
○○年+季節、と表示は出るのだけど、
数字に弱い人間はそれが覚えられないのであった……。
 
ときめきポイントは、
主人公&看護師のさと子さんとの関係と、
犬たちにくっつかれる中川大志くん。
(しかし、犬に救われるあのエピソードは、
 全体的に説明不足の感があり、
 前後とのつながりも希薄で、浮いていた印象)
 
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映画:『THE FIRST SLAM DUNK』

2023-03-03 19:14:33 | 映画の感想
2023年の映画⑦『THE FIRST SLAM DUNK』(井上雄彦 監督)
★★★★☆
 
映画館にて。
 
原作の漫画は高校生のころに大変面白く読んだし、
アニメ版のOP・EDも印象的だったのだけども、
特にアニメにはそこまで思い入れがないので、
声優交替で(ネガティブな方向で)騒ぎになっていたのは
「なんでそこまで……?」だった。
 
映画を見ようと思ったのも、人に勧められて、
「次のミーティングで『見た?』って訊かれるよな……」
という消極的な動機。
 
……なのだけれども、映画自体はとてもよかったと思う。
 
正直なところ、追加された設定・エピソードについては好きじゃない
(というか、後付けが好きじゃない)のだけども、
原作者の先生が映画も作っているだけあって、
ちゃんと本編と整合性がとれるレベルに収まっていた。
それに、山王戦に回想で過去エピを挟んでいく方式だから、
彩子さんとの間にある恋愛要素を排除して、
2時間を貫く縦軸に家族ドラマを持ってきたのは、
一つの映画としてまとまりがついてよかったと思う。
 
いちばんよかったのは、試合がちゃんと面白かったこと。
わたしは、漫画や小説のスポーツものはスポーツのシーンを、
バトルものはバトルシーンを飛ばして読むんである。
なんというか、映像ならまだしも、絵や字でそれを読む意義みたいなのが
わからないのね……(映像でも早送りするときがある)。
それが今回、試合が本当に面白かった。
もちろん展開の巧みさがベースにあるんだろうけど、
漫画ではそこまでは思わなかったから
やはり演出がよかったのかもしれない。
 
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映画:『オーシャンズ8』

2023-01-19 10:42:03 | 映画の感想
2023年の映画⑥『オーシャンズ8』(ゲイリー・ロス 監督)
★★★☆☆3.5
 
【Amazonの内容紹介】
 
5年と8か月と12日。それだけの年月を費やして練り上げられたのが、
デビー・オーシャン(サンドラ・ブロック)の名高き犯罪人生においても
最大の強盗計画だった。
実行に移すためには裏稼業の元相棒ルー(ケイト・ブランシェット)や
専門家の一団など、その道を極めたプロ中のプロたちが必要となる。
ターゲットである1億5,000万ドル相当のダイヤモンドは
その年の目玉イベント“メットガラ"で、
世界的な有名女優(アン・ハサウェイ)の胸元を飾る予定になっていた。
計画に抜かりはないが、潜入から脱出まで流れるように
スムーズに実行しなくてはならない――それも全世界が見つめる中で。
 
*******************************************
 
Amazon primeで視聴。
 
『オーシャンズ11』を見たのはもう大昔なので、
当時の感想をほとんど覚えていないのだけども……
わたしの倫理観と現実主義が、
この映画を楽しむことを妨害する……!
 
改心を誓い、釈放された直後に、息するような自然さで
盗みをするサンドラ・ブロックはおもしろかったのだが、
何も悪くないのに被害に遭うショップやホテルの
迷惑を思うと……。
ジュエリーとファッション、女達のチームワークを
楽しむものだとわかっているんだけど、
カルティエも博物館も悪くないのに……と思ってしまう。
また、メインの女たちはともかく、
あんなに外部の人の手を借りたら、
バレちゃうんじゃない??
 
アン・ハサウェイは変わらずに可愛い!!
 
 

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映画:『猟奇的な彼女』

2023-01-14 21:46:03 | 映画の感想
2023年の映画⑤『猟奇的な彼女』(クァク・ジェヨン 監督)
★★★☆☆3.5
 
【Amazonの内容紹介】
 
キョヌはごく普通の気立てのいい大学生。
ある日、地下鉄で自分好みの女性に目を止めるが、
それがかなりの酔っ払い。
やりすごそうとするキョヌだったが
彼女はそのまま電車の中で倒れてしまい、
なぜか自腹でホテルに運ぶハメに・・・。
その夜から、彼は生意気で凶暴で、でも曲がったことは大嫌いな
“猟奇的な彼女”の起こす事件にことごとく巻き込まれて大わらわ。
しかし、どんな仕打ちを受けてもどうしようもなく
その魅力に引き込まれていくキョヌ。
そんな時、彼女が親から強制されたお見合いをするという。
二人の恋の行方は一体どうなるのか・・・??
 
*******************************************
 
Amazon primeで視聴。
公開当時、日本でも話題になっていてヒットしていたのは
知っていたけれど、観る機会がないままだった。
 
かつて同性愛や精神病は当たり前のように笑いのネタにされていたけれど、
今では絶対許されないし、一世を風靡したツンデレ暴力ヒロインも今は不人気。
そんなわけで、時代のズレのようなものを感じる部分は結構多くて、
「ヒロインにゲロをぶっかけられるカツラのおじさん」とか
笑えないところが多かったし、ヒロインは絵に描いたようなツンデレ暴力女。
 
なのになぜあんなに評価が高い……?
ヒロインのかわいさは理解できるようになってきたけど、長いよ~
 
と思いながら観ていたら、終盤の展開。
 
なるほどね~!!
 
最初、木の下にいたおじいさんが主人公かと思って
「残酷すぎる!!」と思っていたのだけど、
ラストで突然の伏線回収&どんでん返し。
冷静に振り返れば、コメディテイストと終盤の展開は合っていないし、
ヒロインのキャラも過去と合っていないし、ちぐはぐなんだけど、
ラストの驚きと幸福感で「よかった!」という感想になるのはわかる。
終わりよければすべてよし。
 

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映画:『思い、思われ、ふり、ふられ』

2023-01-06 22:45:55 | 映画の感想
2023年の映画④『思い、思われ、ふり、ふられ』(黒柳トシマサ 監督)
★★☆☆☆
 
【Amazonの内容紹介】
 
偶然出会った、全くタイプの違う朱里と由奈、
朱里の義理の弟の理央と由奈の幼馴染の和臣は、
同じマンションに住み、同じ学校に通う高校1年生。
夢見がちで恋愛に消極的な由奈は、理央に憧れるが、
自分に自信がなく一歩踏み出せずにいる。
理央はかつて朱里に想いを寄せていたが、親同士の再婚により、
気持ちを告げられないまま、想いを胸のうちに抱えていた。
また、恋愛に対して現実的な朱里は、
率直でどこかつかみどころない和臣のことが気になり出し、
割り切れない初めての感情に戸惑う。
そして和臣は、ある“秘密”を目撃し、葛藤を抱えることになり…。
それぞれの思いは複雑に絡み合い、相手を思えば思うほどすれ違って−。
 
*******************************************
 
小学生に付き合って、Amazon primeで視聴。
アニメ映画。
 
原作が漫画で、実写化もしてるみたいだから、
たぶん人気作なんだろう。
 
こういう話見ると、
「青春っていいね~」って思うのが常なのだけども……
 
長い話を短くまとめているせいか、
登場人物の誰にも愛着を持てず、
登場人物が叫んだり泣いたりしても
見ている自分の心はぴくりとも動かず、
自分がずっと無表情で見ているのがわかった。
画面を眺めながら
「この人もこの人も、一人で盛り上がってるな~」
って……。
 
携帯電話の普及で、
「物語にすれ違いを起こせなくなった」と言われているけれど、
 
待ち合わせした二人
→男の子のほうが先生に呼ばれて、待ち合わせに遅れることに
→女の子がスマホを落としたうえにそれを踏まれて、
 男の子からのメッセージを読むことができない(←無理矢理すぎる!)
→男の子が先生に呼ばれていたと聞いた女の子が、
 先生のところへ行って会話を立ち聞き
→男の子が京都の大学に行くと聞いた女の子はショック!
 「もういい!!」(←????)
→喧嘩別れする二人
 
この流れに最高に白けてしまった。
付き合ってるのに隠してた、とかじゃないんだよ。
なんで「もういい!!」なのか、わからん。
 
朱里ちゃんの目の色がとてもきれい。
よかったとこはそれくらい!
 
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