だいこんという題のドラマがあったような気もするのだけれど、これが原作なのか定かではない。
それでも、ドラマにしたらうけるであろうなと思わせる出来の本だった。
主人公のつばきとその家族は一膳飯屋をやっている江戸に住む家族である。
飯炊きが上手いということで母親が飯屋をやらせようとおもいたち、19の年で女将になる。長編小説なのだけれど、最初の半分は、通い大工であるつばきの父親とそば屋で働く母親の話から始まる。 ばくちで負け貧乏になっても一家が一緒に長屋で暮らしていたころから、つばきが26になって新たに深川に新しいい店を開くところまでのこの一家とつばきの話である。基本的には26のつばきが回想しながら話がすすめられている。 これを読むとつばきと喜怒哀楽をともにしたような気になる。
でき過ぎのサクセスストーリーかなと思われる部分もあるけれど、話がいいのでよしとする。
文庫本ででているが916円とやや高め。ちょっと二の足を踏む。
難しい、ちょっと微妙なおすすめ本。 まずは古本屋をあたってみて。