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北上川を一望できる中世千葉氏の居城跡
一関市弥栄地区、国道284号線沿い一関方面へ北上大橋を渡るとバス停「弥栄本郷」の近くに鳥居と、「楊生新城」と書かれた立て札があります。その鳥居をくぐり急峻な階段を登ると、小高い丘の頂上に小さな神社が見えてきます。
（楊生新城全景） 
（腰曲輪跡より北上大橋を見ることができます）
この神社がある山は、かつて葛西家家臣千葉氏の居城のあった場所です。
「仙台古城書上」に楊生城 南北二十八間、東西二十間 城主 千葉五郎右衛門 と記されています。
「岩手県史」には大槻但馬守泰常の父清康（千葉阿波守）を指すのではないかと書かれています。
千葉氏は、豊臣秀吉の奥州仕置き以後、深谷で伊達勢に襲われ討死したと伝えられています。
神社のある頂部を取り囲むように、腰曲輪がめぐらせているのが確認できます。
かつてはこの地方を治める領主の城として、今はこの地区を護る鎮守として人々に親しまれています。
現在、この城跡に関しての目立った遺構は見当たりません。頂上付近にひっそりと神社が建てられているだけです。
頂上付近から北上大橋と北上川向かいに薄衣城を見ることができます。
（画像中心部、山の岩肌が見えるところが薄衣城跡です。）
【楊生新城跡MAP】
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