日本経済の発展によって豊かになった私たちは、その暮らしの中で実に多くの家電製品を使うようになりました。
住まいのエネルギー消費の内訳を見ても、家電製品の普及によるエネルギー消費量が増えてきているは事実です。
しかし、家庭で使われているエネルギー消費の中で、格段に大きなウエートを占めているのは給湯(29.5%)と暖房(24.3%)、そして厨房です。
この3つで全体のエネルギーの約60%にも達しています。
住まいにおける省エネルギー化を実現するには、給湯や暖房などの熱を発生させるためのエネルギーをいかに高効率化することができるかにかかっています。
比較的簡単に進められるのがヒートポンプの技術を活用した給湯機「エコキュート」や「エアコン」などの導入です。
【ヒートポンプの特徴】
ヒートポンプ技術の画期的なところは、無限に存在する大気自体がもつ熱エネルギーを使うという点です。
これは冷媒と呼ばれる物質を使って、温度の低いところから高いところへ、その熱を移動させて冷却や加熱に利用するものです。
最新のエアコンであれば、電気エネルギーの6~7倍もの熱量を取り出すことができます。
また、エコキュートの場合は、電気のエネルギー「1」に対して、熱エネルギー「3」以上が得られ、お湯をつくることができます。
しかも、エコキュートは冷媒に二酸化炭素を用いるので、オゾン層を破壊することはありません。



