奥州藤原氏の居館跡
無量光院からさらに県道110号線を平泉駅の方向に200mほど進むと、左に向かう道があり、その道を進むと柳之御所遺跡(国史跡)があります。
「吾妻鏡」に記されている藤原秀衡の平泉館と推定されて場所です。 北上川の堤防沿いで発掘調査が進められ、建物・道路の遺構が確認されています。
大量に出土した「かわらけ」には、人面が描かれているものもあります。 寝殿造の建物の絵が描かれている食器を載せる膳「折敷」もあります。
トイレ遺構からは現代のトイレットペーパーにあたるスギのヘラ「籌木(チュウギ)」やウリなどの種子も出土し、当時の食生活をうかがえます。 柳之御所遺跡の50mの所にある柳之御所資料館には、白磁四耳壺や磐前村印のほか、柳之御所遺跡から出土した遺跡のが展示されています。
烏帽子や下駄、扇などの生活用具、将棋の駒や碁石などの遊具、鏡や呪符などの信仰関係の資料、中国からもたらされた陶磁器類など、多彩な資料が展示されています。
(出典 岩手県の歴史散歩 )
【柳之御所遺跡MAP】
柳之御所資料館
岩手県西磐井郡平泉町平泉伽羅楽108-1