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もっこうさんです。

岩手県一関市藤沢町で工務店を営業している「菅原木工」が、住まいや地域の情報と、個人的趣味の情報をお届けします。

【陸前高田市】 高田城を散策してきました。

2018年09月01日 | 岩手の城郭・城柵

高田城跡

(高田城本丸跡)

高田城跡は陸前高田市中心部、商業施設「アバッセたかた」の北側に位置する丘陵にあります。

高田城は八幡館、または東館とも呼ばれる城で、千葉安房守広綱の居城で広綱が米ヶ崎移転後も浜田氏の重要な城として存続したとされています。
本丸、二の丸の南には外桝形の大手虎口があり、ここから曲折して登った丘陵頂部が本丸となっています。

 

高田城跡
(本丸跡 平場)

 本丸は周囲を土塁で囲み、南と西、北東に虎口があり、北側の土塁際は高く、櫓が想定されます

本丸よりも一段下がった二の丸や腰郭などには横矢掛けや屏風折の曲折が見られ、大手から本丸に至る道は複雑に曲折しています。

高田城跡
(天照御祖神社)

 八幡神社のある平場は中世の本丸と伝承され、長方形の土塁囲みの郭の北西隅に高さ4m程の天守台あります。
16m×10mの多角形の天守台には、二層または三層の櫓があったであろうと推定されます。

 城全体は、中世の山城の形態を留めていて、南東側尾根には土塁が伸びて洞の沢集落を囲んでいます。
ここは中軸街路の両側にひな壇状の屋敷地が並び、現状の宅地割が当時の家臣団屋敷群と推定されます。

 


 現在は北側の郭の一部は震災復興の高台移転住宅地とするため、発掘調査後に造成されました。また大手の枡形と城下の大町、荒町は大規模な嵩上げ工事で地中に埋没しました。

(出典: 東北の名城を歩く 北東北編: 青森・岩手・秋田

 


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【一関市花泉町】 北館跡を見てきました。

2015年03月23日 | 岩手の城郭・城柵

中世 熊谷氏の居館跡

【一関市花泉町】 北館跡

一関市花泉町金沢地区、国道342号線(一関街道)と県道48号線を結ぶ市道沿いにこの標柱を見ることができます。

【一関市花泉町】 北館跡

永和二(1367)年、熊谷丹波守胤直から六代将隆までの居館跡です。

「熊谷家系譜」によると永享十一(1439)年六月、大崎氏との佐沼での合戦に出陣した熊谷直胤は、軍功によって葛西持信より「白鳥郷の蒼田一万二千苅」を拝領したと記されています。

 

(画像 2011年10月撮影)


 


【一関市千厩町】 小梨城跡(洞雲寺)を散策してみました。

2015年03月16日 | 城郭・城柵

小梨氏の居城跡

【一関市千厩町】 小梨城跡 

国道456号線、一関市千厩町中心部から同市室根町方面へ通る市道近く、曹洞宗「洞雲寺」脇の小高い丘に城跡があります。

洞雲寺の駐車場脇に「小梨城跡」の書かれた標柱が建っていて、登り坂があります。

【一関市千厩町】 小梨城跡 

この城は中世、葛西氏の家臣小梨氏の居城跡です。

東西約250m、南北約300mの連郭式の居館跡です。

小梨を姓とする小梨氏は、宝暦十三(1763)年の書上げでは「小梨右馬允、天正年中居住」とありますが、
明和八(1771)書上げでも同様のことが書かれています。
安永四(1775)年「風土記御用書上」には小梨右馬之丞とあります。

【一関市千厩町】 小梨城跡 

坂を登ると、所々に平場があり、さらに登ると古いお墓を数基確認することができます。

小梨城跡から見た洞雲寺です。

洞雲寺の開山は明応三(1494)年と伝えますが、戦乱などによる度重なる火災によって、堂塔伽藍、古文書等を失い、由緒などの記録はほとんどのこっていません。

【一関市千厩町】 小梨城跡 

坂を登りきると巨石と広い平場があります。

 

【一関市千厩町】 小梨城跡 

平場には、朽ちかけた東屋があり、公園として整備されていた感じを受けます。

【一関市千厩町】 小梨城跡 

東屋の脇には「久方の 光のどけき 春の日にしづ心なく 花の散らむ」

紀友則(きのとものり)の句碑が建てられています。

          

【一関市千厩町】 小梨城跡 


本丸は北側にあり、尾根から切り離されていますが、畑の造成により旧形状は不明です。
東から南東にかけて小平場があります。最頂部の本丸はU字状に広がり中央部分は幅の狭い平場として段々になっています。

葛西氏滅亡後、小梨左馬丞吉常は伊達政宗に取り立てられ、葛西氏滅亡後に小梨に六十貫文、気仙郡有住に四十貫文が与えられたとされています。

 

(出典 千厩町史)

(画像2013年撮影 2015年3月更新)


【小梨城跡(洞雲寺)MAP】

https://maps.google.co.jp/maps?q=38.905144,141.371253&num=1&brcurrent=3,0x5f88c187fa2a20fb:0xe3e3610c6ec0fefa,0&t=m&z=17

 


 


【一関市室根町】上折壁城跡を見てきました。

2015年03月15日 | 岩手の城郭・城柵

上折壁千葉氏の居城跡

    【一関市室根町】 上折壁館跡 遠景
国道284号線(気仙沼街道)の途中、一関市室根町(旧東磐井郡室根村)の矢越地区にこの城跡があります。

 


【平泉町】 柳之御所遺跡を散策してみました。

2014年06月09日 | 史跡

奥州藤原氏の居館跡

【平泉町】 柳之御所遺跡

【平泉町】 柳之御所遺跡 説明板

無量光院からさらに県道110号線を平泉駅の方向に200mほど進むと、左に向かう道があり、その道を進むと柳之御所遺跡(国史跡)があります。

 

「吾妻鏡」に記されている藤原秀衡の平泉館と推定されて場所です。 北上川の堤防沿いで発掘調査が進められ、建物・道路の遺構が確認されています。 【平泉町】 柳之御所遺跡 塀跡

【平泉町】 柳之御所遺跡 井戸跡

P5110036

大量に出土した「かわらけ」には、人面が描かれているものもあります。 寝殿造の建物の絵が描かれている食器を載せる膳「折敷」もあります。

トイレ遺構からは現代のトイレットペーパーにあたるスギのヘラ「籌木(チュウギ)」やウリなどの種子も出土し、当時の食生活をうかがえます。   柳之御所遺跡の50mの所にある柳之御所資料館には、白磁四耳壺や磐前村印のほか、柳之御所遺跡から出土した遺跡のが展示されています。

烏帽子や下駄、扇などの生活用具、将棋の駒や碁石などの遊具、鏡や呪符などの信仰関係の資料、中国からもたらされた陶磁器類など、多彩な資料が展示されています。

(出典 岩手県の歴史散歩


【柳之御所遺跡MAP】

柳之御所資料館

岩手県西磐井郡平泉町平泉伽羅楽108-1