3月議会が始まっています。
明日13日(木)が一般質問最終日で5人目。テーマは、メガソーラー、学校用品リサイクル、区画整理です。傍聴で、ネット中継でお付き合いください。
ネット中継
いつものように会派・小林ミルク議会レポートも11日、12日で新聞に折り込みました。
全文掲載します。
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世の中はとても臆病な猫だから 他愛のない嘘をいつもついている 包帯のような嘘を見破ることで 学者は世間を見たような気になる 中島みゆき『世情』
中心市街地の道路・公園が「空いていること」でできることがあるか
何度も質問してきた区画整理。今回は近く17号まで開通するレンガ通りはじめ全体がみえつつある道路と、まだ何もないけど4か所計画されている公園がテーマです。
きっかけは9月に市内で行われたまちづくりワークショップ。道路や公園など公共空間を、まちの歴史や市民のたとえば環境への考えを表現する場にしていくポートランドや姫路などの事例とその反応です。
吉田都市整備部長の答弁をおおまかにまとめると、「道路の設備は、これから考えていきます。公園の整備は、事業の終盤になる予定でまだ先」。市民の声をより活かす方法を考えてほしいこと「中央」というからには周辺だけでなく、地区外住民の声も取り入れてほしいことをお願いしました。近年、自治体域を越えた「まちづくりファン」層も生まれつつあります。キャリアもモチベーションも豊富な彼らの力は大きな力になるし、他市のまちづくりに関わった経験は、深谷の今後に大きな力となるでしょう。
「登録を要しない運送」は福祉と社会の「すき間」を埋められるか
きっかけは以前から知る市民グループが行う「生活支援」。さまざまなメニューの中、おもに高齢者を介護保険外で病院や商店への移動を伴う付き添いサービスが好評とききました。
これまでいわゆる「白タク」扱いだったのが、R6年3月に「登録を要しない運送に関するガイドライン」が公になりました。たとえば「30分800円」で、通院や子どもの習いごと送迎などを代行する「暮らしの助っ人」サービスです。ライドシェアなど従来にない試みが始まる中、身近な自家用車が他人の生活の足となれれば、ずいぶん便利になるでしょう。
熊谷の市民活動支援センター時代に、ある自治会から受けた相談を思い出しました。自治会が持っている軽トラでお年寄りの買いものにいっしょに行くことがあるが、ほかの草むしりサービスのように有償ボランティアにしたいが「白タク」なのでだめといわれる。ですがこのガイドラインで、合法とみなされたわけです。いろんな福祉サービスが生まれるかも。そう思って、同様のサービスの実状と、市の地域公共交通会議で取り上げられるかをききました。
答弁をまとめると、「介護保険外での高齢者移送サービスは、大手介護事業者など7事業所を把握しています」(清水福祉健康部長)、「協議対象は交通空白地での有償輸送。全域にデマンドバス運行の本市では協議できません」(吉田都市整備部長)。前者は介護保険の、後者は道交法の、どちらも対象外なのだから役所の論理としてはもっともです。
団体での活動以外は事業所で働くプロの市民団体メンバーは、こう話してくれました。「気持ちいいんです。介護の仕事をしていると、保険制度ではできないんですといわなければならなくて悔しいことが多いけど、保険外のサービスではそれがないですから」。いっしょにいた地域包括支援センターのスタッフからも、保険では届かない利用者さんを相談することが多いとききました。
「通院も買い物も送迎だけだとだめ、通院を待っていると料金が上がってしまう」など課題が多い生活支援。ただ、制度が産む「すき間」を「気持ちよさ」で埋められるなら、社会を変える力があるでしょう。
ワクチン問題で浮かび上がった
「分断の大きな溝」は小さくできるか
最後はレプリコンなどワクチン問題。多くの人が、推進派、アンチワクチン派両方の意見をきくことがあり、どっちが正しいかわからないまま接種の決断をしていたのではないでしょうか。双方の話から、自分の観点を通して質問しました。問答をまとめます。
R6年度新型コロナワクチン全体の接種率は、対象者の約10%、レプリコンワクチン接種はいません。これまでのコロナワクチン接種による健康被害救済制度の申請数と認定数は、令和3〜6年で申請13名、認定7名うち死亡者2名。また、ワクチンに関する安全性などの問合せも一定数ありました。泉大津市のようにワクチンへの市独自の見解を示したり、市民による意見交換の場への情報提供はむずかしい。市HPの情報は国によるもので、市独自のものではありません。
前出・清水部長は、ことばをていねいに択びながらこたえます。国の政策で、個人の意見とは関係なくワクチン接種を進めていく。先のわからないコロナ禍の状況の中、市のやり方として間違っているとはいえません。ワクチン懐疑派のあるある方は、「市民の健康を考えて、情報を収集し提示するのが本来の自治体」といいますが、多くの人がほんとうのことがわからないテーマでは判断はむずかしい。だから、せめて分断のないように意見交換の場、それがしやすい空気がほしかったけど、「コロナもこわいけどワクチンもこわい」とはいえない雰囲気が確かにあり、接種を見送った自分の家族の話もしました。
分断から感じる空気を議場に持ち込むのに使ったのが、亡くなったばかりの谷川俊太郎を通して質問前後に引用した中島みゆき『世情』。同夜開催された懇親会でも名曲を知る同世代の職員さんが「歌詞が出た時、みんなババババって検索し出してましたよ」と笑ってました。
こたえまで長くかかること、小さなこと、長くかかってしまったこと
3月議会の一般質問は、2年半前にもテーマにした「メガソーラー」、広がりつつある「学校用品リサイクル」、何度も取り上げている「区画整理」。市民の小さな意見から論議の場をつくりたい。議論はきっと、すっきりしたものではないでしょう。 13日(木)5人目。3人目の村川議員ともども、傍聴、配信でお付合ください。
「議会改革委員会」と「議会だより編集委員会」
議会改革委員会は「定数現状のまま」、「報酬は審議会で検討」などで答申案がまとまり、これで6号連続で表紙案を担当させてもらっている「議会だより」も発行されました。深谷出身入江悠監督映画『室町無頼』をモチーフにした表紙は、新聞にも取り上げられ好評。変わった提案にも、「わたしは前の『ビジランテ』に出てます」という⻆田議長はじめ、これまででいちばん意見が活発な委員会でした。
シュプレヒコールの波 通り過ぎてゆく 変わらない夢を 流れに求めて時の流れを止めて 変わらない夢を 見たがる者たちと 戦うため(同)
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