小林真 ブログ―カロンタンのいない部屋から since 2006

2006年開設の雑記ブログを2022年1月に市議当選でタイトル更新しました。カロンタンは40歳の時に飼い始めたねこです

3月31日(日)、会派小林ミルク議会レポート「令和5年度総集編」発行

2024-04-02 06:57:19 | FUKAYANOUTOPIA

3月31日(日)、年度最終日に会派小林ミルクの議会レポート「令和5年度総集編」を新聞に折り込みました。

議員一人月額2万5000円の政務活動費、年間55万円(2万5000円×2人×11ヶ月)を全額レポートの印刷と折込料に使って少し自己負担しています。2人両面だと1枚あたり3.3円の市b運販売店に支払う折込料金が半分ですむので9月(6月議会編)、12月、3月に2回の4回発行できました。視察も少し考えましたが、それはあんまり遠くでなくちょこちょこ行こうよ、ということでのレポート発行。少しずつ反響もでてきました。ぜひご一読ください。

pdf
https://bit.ly/kobamilkreport240331

===小林分テキスト===

 ミルクおやじさんと同じく3月議会一般質問は6月発行の次号で詳しくということで、この号は今年度の議員活動総集編。6月、9月、12月、3月議会をテーマ別にリミックスします。

文化とまちづくり
 6月議会で100年目になる関東大震災時の流言蜚語事件を、12月議会でこれまで何度も取り上げている旧七ツ梅と区画整理をテーマにしました。
 ともに提案が主旨なので、質問になりにくい。とはいえどちらも訴えたい、多くのみなさんに伝えたいこと。どちらもきっかけは映画です。
 関東大震災は深谷出身の若手映画監督入江悠さんが、近2作で言及していること。映像作品を通しての「忘れてならない」というメッセージをこのまちにフィードバックさせるため、現在の小中学校で事件がどうおしえられているか問いました。語りにくいテーマを授業で若い世代に伝える難しさを、この3月で退職する小栁教育長の熱意のこもった答弁が印象強く残っています。
 そして旧七ツ梅と区画整理では、難しいという計画変更が実際はどう難しいのか問いました。ライフラインの埋設や換地。初めて知る内容から、ではわたしたち市民はどうするか、の考えが深まりました。
 文化とまちづくり。深谷市総合計画では「渋沢栄一の精神とSGDsの視点を踏まえたまちづくり」を掲げています。栄一スピリットはもちろん広げたい。でも今世紀に入って日本有数の「映画のまち」にもなった深谷では、映画をベースにしたまちづくりは効果的ではないか。まちづくりは、一人ひとりが得意なことをして積み上げていくもの。「まちづくり」というより、丸山真男を援用して「まちなり」といった方が近いかも知れません。そう思うとともに、参加しているアート議連の研修で触れた「文化芸術が不要不急といわれないために、アートは福祉でもあるという視点が欠かせない」(要約はおおよそ)という考えをしっかりと心に置いて考えて続けています。

「ばらつきのある教育」と福祉
「ばらつき」は内田樹編『転換期を生きるきみたちへ』から。「ばらつき」を偏愛するという内田は「『何の役に立つかよくわからないもの』が群生しているのが知的空間としては極上」といいます。
 それで9月議会では、「なぜヘルメットをかぶらなくてはいけないのか」と子どもに問われたらどうこたえたらいいかをはじめ、発達に関する相談への対応、12月議会では小規模小中学校の統廃合、3月議会では公民館使用に関するガイドラインと、主権者教育とそれに必要なコミュニケーション学習を学校教育、社会教育の両面から質問しました。右の関東大震災もここに含まれるでしょうか。
 いずれも執行部の答弁とかみ合わないことは少なくないですが、よく考えると「決まっていること」ベースにロジックを組み立てる執行部と「ものごとを決めないこと」の意義を語るわたしの議論ですから、それは当たり前かもしれません。でも、こうしたアウトプットのばらつきこそ信じられる。そう信じています。

 

守りたい風景と環境
 ストレートに環境がテーマなのは、9月議会の「クビアカツヤカミキリ」と12月の「家庭用廃油回収リサイクル」。どちらも環境に関心のある方の声からです。それと12月の農地問題も、大きくは環境、風景につながるでしょう。
 環境に関する問題は、制度・法令や経済産業、消費社会、農村文化と数多くの問題が絡んでかんたんな解決策はありません。そしておそらく人口減社会のデメリットを、もっとも激しく被る分野なのではないでしょうか。できることをできるだけ早く進めるしかありません。

世と議会との距離
 3月議会で主権者教育を質問しましたが、議員になって2年間、ずっと感じている思わずため息が出るような「重さ」です。議員と書いてはいけない、議員として話さないで、議員はオブザーバー参加になります、という場面が少なくない。意見をいうのが議員の仕事なんじゃないんでしょうか。公職選挙法で、議員の行動は制限されています。しかたない制限もありますが、仕事としての立場や家庭人としての役割の延長にあるのが議会であり議員ではないか。決まっているわけでないのに。映画作家・井上淳一の言葉を借りれば根拠のない「脳内リスク」によって何かが生まれるのを疎外する「過剰な自主規制」は、過去を振り返ってみればここ30年くらいでずいぶん強くなっています。
 質問中も話しましたが、低投票率、政治への無関心は行政サイドが悪いわけではなく、市民みんなが共同でよくなくしている。「政治に関心を持ちましょう」といわれて、たしかにそうだ、と関心を持つ人はいません。むずかしい。
 ここでも、できることから少しずつやっていくしかありません。いちばんは意見をいったり、ひとの意見をきいたりすることの大事さ、いや、大事さより楽しさ、高揚を感じられるようにすること。次に議会そのものを、もっと関心を持ってもらうようにする。「悪くないおもしろい」論議を重ねていくことでしょう。この点がミルクおやじさん・村川議員といちばん一致する考え。それと「決まったように思われること」でも、もう一度考えようという姿勢です。3月議会でもわたしはずっと「産業会館跡にこども館」の計画に賛成でしたが、ミルクおやじさんと何度も話をするうち意見を転じて反対討論もしました。
 それと市民協働をもっと進めること。自分たちで市政を変えていける実感、空気をもっともっと広げていかなければおもしろくありません。
 また、委員会の仕事では、議会だより委員会で9月議会号から表紙の基本デザインをやらせてもらっています。編集者、サブカルチャー愛好者の経験から、ポピュラー音楽名盤ジャケットやファッション誌のデザインを参考に、中身を語る文字を多くして他の委員のみなさんの意見でリファインして好評。「議会だより編集委員の役割は、紙とPDF媒体のだよりだけでなく映像やSNSなど議会をメディア化することではないでしょうか」と提案しています。

 市外議員たちとの連携も計画中。会派・小林ミルクの令和6年度にご注目ください。

 

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