あるこあるこ

寝落ち

　寝落ちって言葉がある。

　元々は、ネットゲーム中やチャット中についうっかり寝てしまう事を指して使われていた言葉だが、最近は、部屋でなんかしながら、つい寝てしまうという意味でも使われるようだ。

　表記には『ネオチ』『寝おち』『寝オチ』『寝堕ち』など見られたが、現在では『寝落ち』に落ち着いたようである。

　ようするに、パソコンの電源を入れて、ネットに繋いでいる状態のまま、ついつい昼間の疲れが出て、力つき寝てしまうのが本来の意味での『寝落ち』である。
　良く、ネットから『落ちる』と言うが、意識的に電源を切ってネットから離脱するのが『落ちる』で、無意識に寝てしまいネットから落ちるのが『寝落ち』だ。意識を失った状態を『落ちる』などと言うので、そこらへんと混じった言葉であろうか。

　俺はいわゆるブロガーである。

　カエルではないぞ。
　カエルは、フロッガーだ！
　ゲロ・ゲーロォ。

　そんなで、週に３日は『寝落ち』している。
　完成一歩手前の投稿を目の前にして、もうすぐアップ出来ると安心したとたん、落ちるように寝る。これこそ典型的な寝落ちで、深夜や早朝にヤバヤバと目を覚まして投稿を完了させている。

　しかし、寝落ちとは便利な言葉だ。

「パソコンの電源を入れっぱなしのぱなしちゃん状態で、ネットにも繋ぎっぱなしのそのまんま。
　突如その時、不覚にも、いきなり昼間の疲れが禿鷲のように急降下爆撃！！
　ドドドーン！！
その攻撃の激しさとあまりの突然さに、睡魔にすいませんととりあえず負けをゆずって、一時撤退しましたところ、、。
　気がついたら、じゅくじゅく熟睡していましたぁー！！」

　という文章が、『寝落ちした』の一言ですむ。
　とても経済的である。

　だが、こういう経済的な言葉も、寝落ちしないかぎり使う機会がない。
　経済の発展の為に今夜も寝落ちしよう。

　ガクッ。
　
　クゥウ！！ グゥオォォオ！ グピー！ スピー！

　zzz。

　もう食べられないyo!
　ムニャムニャ、、。

金曜の朝

　今にも雨が降り出しそうな空が広がる。さっきまで雨がふっていたらしく、車のボンネットに水滴がつく。風は弱く、少し蒸す。とくに風が通らなくて人の多い駅のホームは蒸し暑い。天気予報では、しばらくこんな天気が続くそうだ。梅雨らしい感じの朝。