絶版プラモデルやじ馬考古学・ボックスアート美術館(なつかしき50~60年代アメリカプラモの世界)

古き良き時代の絶版プラモを発掘する、インターネット考古学。現在、・ボックスアート美術館にてエレール特別展を開催中!

オーロラ・ボックスアートギャラリーPartⅢ 不思議な異次元空間、オーロラ・ワールドへ、ようこそ!

2009年12月15日 | プラモデル


ナチの連中に、ルーヴル美術館は絶対使わせないわ
輸送を阻止するのよ
いいわね






BAKOM!

ZUGAGAGAGA A N  !

GUWASHA ! !

つづく



不思議な異次元空間
オーロラ・ワールドへ、ようこそ!





B-17の編隊に斬り込みをかけるフォッケ。
エンジンの爆音が聞こえてきそうだ。








この「ゼロ戦レッド(昔、貝塚ひろしの漫画があったナ)」ならぬ「メッサーレッド」は、何じゃ!
レッドバロンのつもりなのか?
この頃のオーロラ(1950年代後半位か)は、時代考証もへったくれもなく
ただ自己のフィーリングでプラモづくりをしている。
細かいことなど、一切気にしないズ太い神経が素晴らしい。
レベルやモノグラムでは、絶対マネできない芸当だ。
その支離滅裂さが、メチャ好きだ。


ボックスアートを見ると、F型か初期のG型みたいな感じがするけれど、中身は上と
同じ。機首の下にアゴが張り出たB型、もしくはC型的雰囲気の機体で、驚くべき
ことにプラの色が、金粉(?)入りの毒々しいレッドときた。
これは、オーロラでなければ出来ない芸当で、当時感動したものだった。

そういえば、初期のオーロラ製品はこの金粉入り緑色プラとか、赤色プラとか
カラフルに成形したものが多かった。
意図的にやったのか、射出成形の管理が悪くて、金粉が混入したのか不明
だが、プラにも個性があったのは事実だ。














テレビ番組とタイアップ(便乗?)したのが、コレ。
照準機をイメージしたボックスアートが、顧客の購買欲をそそる。


グレゴリー・ペック主演映画『頭上の敵機』の
テレビ版がこれ。
番組ロゴが、なつかしい。

アメリカABCが1964年から1967年まで
3シーズンにわたって制作したもの。
B17とドイツ機との空戦シーン(実際は、当時の記録映画の流用が大半)が
ドンパチ派手でよかった。

日本では、シーズン1がNETテレビ(現テレビ朝日)で
『頭上の敵機』、シーズン2がフジテレビで
『爆撃命令』として放送していた。
シーズン2の主役、ポール・バーク演じるギャラガー大佐がカッコいい!
甘いマスクで、女性ファンも多かったはず。

このドラマで一番好きなシーンは、ドイツ空軍の迎撃場面。
おそらく、ドイツ週間ニュースからの映像を流用したのだろうが、
メッサーの機首にクランク棒を差し込んで、二人がかりで回転させ
エンジンを始動するシーンは、とても珍しかった。




野生の馬とP-51との競演が面白い。
ホントに馬のパーツが付属していたら、こりゃ表彰状モノだ。


































「JAP ZERO」という文字が、時代を感じさせる。
戦後とはいえ、まだアメリカには「日本憎し」の感情が残っていたのだ。
今なら、とても表示できないだろう。


それにしても、この黄色の機体は何だ!
日本人をコケにしているのか?
黄色人種に対する偏見なのか?

レベルやモノグラムといった優等生と比べて、オーロラはあまりにも個性的だ。
その強烈な個性に魅力を感じてしまう。

次回更新12月31日夜の予定。



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