奥永さつき

日々のできごとをそこはかとなくつづります。

情治国家

2017-03-25 21:14:48 | 社会
とは朝鮮半島の専売特許かと思っていましたが、わが国でも「情」というか、「保身」というか、理性が働かない政治状態に陥っているようです。

安倍首相夫人と籠池理事長夫人によるメールのやり取りで民進党の辻元が登場した件に関して、民進党は「事実に反する虚偽のもの」だとする見解を表明したそうです。
理事長も夫人も信用できないのですから、理事長の証言を鵜呑みにして首相を追及するのは無理筋でしょう。
まあ、自己に都合の良いことだけを取り上げているだけと国民の多くはお見通しなのですが。

 松井府知事「この問題の本質をきちっと説明できない、わからなくしているのは、僕は皮肉にも安倍総理だと思う。忖度(そんたく)はないと強弁しすぎているんです。なぜ籠池さんが言う神風が吹いてきたというスムーズに手続きが進んだのかという部分。これはまさに忖度だったというのを認めるのが一番だと思います」
 この問題を巡って野党側は、安倍首相側の意向を財務省などが忖度したため森友学園に有利な土地取引になったと追及している。松井府知事は、「国民の思いを忖度して、それを実現していくのは政治家の当然の仕事だ」と強調し、今回は法律に反するような「悪い忖度ではないとはっきり言うべきだ」と強調した。(NNN)


「国民の思いを忖度して、それを実現していくのは政治家」って、そもそも日本語が誤りですし、「忖度」に良い・悪いがあるのでしょうか。「忖度」が公務員の判断に影響を及ぼすのであれば、理性ではなく「情」で動いているわけで、法律に触れなければ良いというものではないでしょう。

松井さんも言っているようですが、この件は貴重な国会の時間を割く問題ではありません。
近々北朝鮮が核実験をするようで、国会には外交問題に注力して欲しいものです。