満天横丁に住まう妖怪のひとり言

満天横丁に住む満天と申します
最近、猫妖怪化してきており更新は不定期ですが…
ひとり言にお付き合い頂ければ幸いです。

家族八景

2008-06-03 | 漫画紹介


今年の3月頃に
漫画好き仲間の「トミーさん」が紹介されてたもんで…つい、買っちゃいました(笑)

原作は筒井康隆氏
あの「時をかける少女」の作者
1934年9月24日生まれB型。特技にソシアルダンスと大阪弁がある(笑)
漫画は清原なつの
1956年8月8日生まれ
作品に「アンドロイドは電気毛布の夢を見るか?」など
SFパロディ作品も多く描いているが、
少女の内面の気持ちや心のヒダなんぞを描かせると絶品である

原作本は1972年に発表されたものだから、かなり古い
その昔、原作本は読んだ事があったがソノ内容はウロである(笑)
原作は3部作となっている
第1巻目がこの「家族八景」
第2巻目が「七瀬ふたたび」
第3巻目が「エディプスの恋人」だそうな

「家族八景」及び「七瀬ふたたび」はテレビドラマ化もされている

18歳の主人公「火田七瀬」は
人が心の中で思っている事や考えているが手に取るように解ってしまう
その超能力を他人に悟られない為に家政婦をしながら
色々な家庭を転々としていくってなストーリーなのである

超能力にはテレパシー・透視・予知・念力など様々な種類があるが
一番持ちたくない超能力が、この人の考えを読める能力であろうと思う

日本の妖怪の中に「サトリ」ってのが居る
山に住んでいるバケモノだが、山に入って来た人間を見つけると
側から離れずにズ~っと憑いて離れない
その人間が心の中で思った事や考えた事を読み取り
「今、お前はこう考えただろう」っと言い続ける
何も考えまいっとしても人は必ず何かを考えてしまう
平常心を保てなくなったところを見計らい
「サトリ」は人間を殺して食ってしまうというのである

私の読んだ民話の中で「サトリ」に憑かれた人間は
焦って無意識に焚き火の火に色々な物をくべてしまい
運良く木の実が火ではぜて「サトリ」を撃退出来る
「サトリ」は人間の無意識の行動に恐れをなして山奥へ逃げて行くのである

この「家族八景」に登場する「サトリ」と同じ能力を持つ七瀬は都会に居て、
しかも家政婦として家に入り込む
一番、安全で安心出来る我が家の中で、一番見られたくない心の中も
何もかも七瀬に見られてしまうのである

妖怪の「サトリ」は悪者であった
が、この漫画の中では七瀬以外の人間の心の醜さやエゴが強調されていて
一見、七瀬は良い人か?っと思わせる
だが読み取る能力に鍵をかけ、人の心を読めない状態に保つ事も出来るのに
時に七瀬は遊び心で人の心を覗き、その醜さに嫌悪するのだ

嫌悪するくらいなら覗かなければ良いのに…(笑)
七瀬が覗く人の心はエゴだらけだが…
七瀬の行動も人のエゴを象徴している

だいぶ前の話となるのだが…トミーさんから「ゆず酢」なるものを頂きました
これ、「美味かった~~」
んっ?過去形?っと思った方。あなたは「サトリ」かもしれん(笑)
そうです。既に食っちまってます(ハハハハハハ)
爽やかな旨みが凝縮しておってナンに入れても美味かっただ~
ネットでも「木頭のゆず酢」は販売されているみたいです
コレに醤油・みりん・昆布だしを入れて「ポン酢」を作ってみたが
これがまた美味かった!
機会があれば一度、ご賞味あれ~~~
 

トミーさん。その節はありがとうございました~

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