金剛頂寺から山道を下り、おかみさんが必ず行きなさいという不動巖へ。
不動巖の傍にはバス停があります「野村不動」
彼の書いた「三教指帰(さんごうしいき)」によれば「室戸で勤念す」と記され、彼が室戸岬や行当岬を含む室戸地方の雄大な自然環境の中で修行したことがわかります。
この不動堂は明治初期まで四国霊場第26番札所金剛頂寺が女人禁制だったために女性が入山できず、このお堂で代わりにお参りをしたとされていて、今でも女性遍路が立ち寄る場所(金剛頂寺の飛び地境内)として人気のパワースポットとなっています。
このお堂の裏側には不動巖がそそり立ち、そこにはアコウなど希少な植物が群生しています
不動巖(ふどういわ)は青年空海の聖地を慕う修行僧たちの修行道場であり、岸壁にしがみつきながら断崖や巨岩を廻る「かいさはり」などの行をした場所とされます。
巖には小道の後が残され、海に向かって二つの洞窟が空いています。
西の窟は「籠り堂」として空海が修行をするために籠った場所とされます。
現在の洞窟の入り口は中に入り易いように岩が加工されていますが、岩の隆起は十分過ぎるほど確認できます。
この大海原のダイナミックな景観は感動的です。
この地で修業されながら、そこには空と海があるのみで、そこから「空海」と名を改められ、その後自身のお名前を変えることは二度となかったと、あるお寺の住職さんが朝のお勤めでおっしゃっていました。
断崖絶壁の向こう側(真下側)に見える御座石は、空海が実際に座って修行したとされる座石です。
次の27番神峯寺までは金剛頂寺から徒歩30キロ。
バスを使います。
ただし、この不動巖にはトイレがないため、道の駅キラメッセ室戸まで歩き、そこからバスに乗りました。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます