2020年1月のバスツアー、坂東三十三観音の巡礼スタートは、第一番杉本寺でした。
坂東三十三観音の歴史をたどれば、昔、旅人の避難所、足柄山や箱根の坂の東一帯は坂東と呼ばれており、その坂東の武者たちは、源平の合戦に九州にまで歩みを進めました。
源平の戦いの後、敵味方を問わない供養や永い平和への祈願が盛んになり、源頼朝の篤い観音信仰と、多くの武者が西国で見聞した西国三十三観音霊場への想いなどが結びつき、鎌倉時代の初期に坂東三十三観音霊場が開設され、やがて、秩父三十四観音霊場を加えた日本百観音霊場へと発展し、今日に至っています、とされています。
鎌倉最古の寺である杉本寺は天台宗の寺院。
茅葺屋根の山門を守る仁王像は運慶作と伝えられているそうです。
行基菩薩、慈覚大師、恵心憎都作の三尊を本尊とされています。
ちょっとだけ階段。
石段は苔も生えており、気を付けて登らなければなりません。
華美な寺院ではありませんが、歴史ある佇まい、信仰の山の雰囲気が漂っていて、私の好きな感じです。
お参りの作法は、西国と同じです。
霊場へ入ったら、まず水屋で口をすすぎ、手を洗う。
(打てるお寺では)鐘楼で鐘を打つ。
本堂向拝(入口)で所定の箱に納札、写経を納める。
お灯明、線香、賽銭をあげる。
先達差の先導で、般若心経、十句観音経、本尊名号、回向文を皆で声を合わせて読誦しました。
納経所にはガイドさんが代行して行ってくれるので助かります。
五輪塔群。
白山、熊野権現。
この苔の石段が一番に印象に残りました。
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