きく屋

某食べ物サイトで上位ランキングで気になっていたラーメン屋さん「きく屋」さん。

なんと、柴田町の「麺やろっきん」さんの店長さんが、柴田のお店を終い、実家で寿司屋のお店を改装して、新たにラーメン屋さんを始められたそうです。（2014年4月）

舟下りがある阿武隈川の、自然の懐に抱かれたのんびりした町に、「きく屋」さんはありました。

さすがに駐車場も広いです。

初訪。

店内に入るとほんわかと家庭的な雰囲気が漂っていて、かつて柴田の「麺や　ろっきん」さんの雰囲気は全くありません。

ご家族で協力し合い、お店を支えあっている「きく屋」さん。

とても和やかな感じでした。

カウンターに座りました。

せっかく遠方から来たのだからと、「特製らーめん」（800円）をチョイス。

「ラーメン」が税込で600円なんて、土地柄から妥当な価格なのかもしれませんが、安価な印象を受けます。

15分弱待ったでしょうか「特製ラーメン」が運ばれてきました～♪

丼から香り立つ湯気からは、魚介と鶏のあま～い、いい香りが立ち込めています。

見た目も、とても美しい！

まず、スープ・・・鶏油の濃厚なコクに魚介と鶏のバランスのよいスープです。

あっさり、だけど旨味いっぱいです。

麺はコシのある細麺で長め。

鶏油にスープを巻き込んだ麺が、滑りよく躍動するかのように口の中に。

ふわ～、香りが鼻孔に抜けます。

いい仕事していますね。

麺量多めに感じました、160ｇ位あるのではないでしょうか。

お父様が寿司職人とあって、スープに浮かんでいる海苔は、コシと香りがあり、上物ですね。

その海苔も、スープに溶けだしたところが良いお出汁となって主張してきます。

ロース肉のチャーシューも、綺麗にカットされ、お肉はパサつきなくハムのような食味で、私の好きな味でした。

鶏団子は軟骨も少し入っていて、食感を出していました。

コリコリとしたシナチクの歯触りも、箸休めに良かったです。

総じて、丁寧なお仕事をされていると感じ、好印象でした。

ただ、食べ進めていくうちに、スープの輪郭がぼやけてくるというのか、なにか物足りなくなってしまう感じがしました。

山咲雛子の日記