意志のなかにいる

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見送った、手を振った、ありがとう、と (アニメ感想)

2015-04-03 18:33:47 | アニメの感想2015年Season1









弱虫ペダル GRANDE ROAD 第24話  WINNER とまとめ ○











最初はいろいろ「補助輪」ついてましたよねえ
そもそも自転車についての説明からはじまって
女子マネに誘われてたっけ、それからロードレーサー乗って
2年生の先輩にレースのイロハおしえてもらって、そしてってかんじ。
インハイが始まっても他の人達についていくのが精一杯
それが最後の最後の本当に最後で逆転するとこ、全てが報われる瞬間
それが「WINNER」ってことなんでしょうね。
馬鹿みたいに当たり前だけどその味を知る人がどれだけいようかね
ま、逆に言えば小野田くんはそこまで徹底的に「受け身」のキャラだったわけで
それをそこまでブレずにやりきるのもある意味凄いことではあったね。
しかしまああれですよね「勝利」の為に一緒に走る仲間を全部置き去りにして
それでも残ったもの―「総北の魂」は別にして
「アキバ」がこの最後のおはなしに登場するのはなんでか、と
いや別にうぜえとかそういうのでなく、不思議な感慨で視てたのよね
ご存知のとおり「オタク魂」で「勝てる」ほどスポーツは甘くないわけで
それは当作品をみてるだけでも分かることなんだけど、それが欠かさず
でばってくることの理由はなんなのか。
「よろこび」とかどうだろう、それがきっかけで「自転車・仲間」に
出会えたことへの感謝、日々のちょっとした息抜き、つらい時のおまじない
いかにも「趣味」がもたらしそうな効能ではある
ただ、よく考えれば当作品も「マンガ」なのよね、上記のような効能の
言い換えれば当作品はガチでチャリを回しているいっぽうで
「マンガ」であることを忘れていないそういう作品だったとおもう
それは「熱狂」を阻害するものではなく架空の物語が最高のテンションに
達するための「止揚」のようなそういう効果を有していたといえよう
この作品は「スポーツもの」と「オタクもの」が融合した極めて稀な
幸福な関係を築いた作品だったという結論になる
どっちかだけなら今までも、そして多分これからもそういう作品に
出会えるのかもしれないけど、両方いっぺんに達成するとなると
果たして今後もお目にかかれるかどうか、疑わしいところだ
そう考えると単なる「勝利」(それもとんでもなく凄いけど)
以上の何かに立ち会ったのかもしれない。















夜ノヤッターマン 第12話 「夜明け」 とまとめ △(+)











よう考えると「ドクロべぇ」様に逆らうのってあんだけ「おしおき」されてても
一度もなかったような気がする(まあいっぺんぐらいはあったかもだがw)
理不尽な「おしおき」とそこに「恨み」がないという非現実性が娯楽作品として
「ボカンシリーズ」を不朽のマンネリズムに導いていたような気がするけど
この「夜」のハナシはそれらも含めてもろもろを逆さまにしたようなそんな作品だった。
もし、そのセンの「えげつない世の世直し」を徹底するならもうちょっと評価がよかったかもね
随所に上記の「ボカンシリーズ」特有の「ゆるさ」みたいのがあってそれが
「復讐」の刃を鈍くしていた気がする(まあそもそも「おしおき」という言葉がゆるいかもな)
「本物のヤッターマンになる」ことが「夜」のメソッドだったわけで
それはまあ「懐古趣味」ともとりようによってはとれるわけで
どうだろう、「アニメーション」で「回顧」が成功するかどうかってのの厳しさってのは
当のタツノコ自身が一番良く知っているはずだと思うけど
それに回帰してしまうむずかしさってのがあるのかもしれない
レパードにはそれを覆す魅力があったとおもえるのでいっとう惜しく感じる。

















純潔のマリア 第12話 「OMNIA VINCIT AMOR ―愛は、全てに勝つ―」 とまとめ △++












マリアの思考様式ってのはある程度平和ボケした戦後70年の日本人のそれと
近いところがあるかもね、そしてそれがフルボッコにされるというw
まあ、でも最後に残った共感しうる感情「愛」が一時の平和をもたらすという
実に締まりのいいオチだった。
面白かったのは最後にミカエルがマリアの処遇を決めるのに
今までの登場人物のマリアに対する思いを「声」にして聞こえるようにしたところ
これって「民主主義」のあり方であって「絶対神」の御心そのものではないとおもえるわけで
そういう「現代的な常識」が「中世が舞台」ということでぐるんぐるんになるのが
刺激的で、おもしろかったと思う。
刺激的っつっても「映像をぐりぐりいじる」とか「超設定」とかの刺激じゃなくて
「異質なモノを丁寧にかつ確実に描く」って体のピリリとしたあり方で
1クールで描くのにまさしく申し分のないあり方だったとはおもう
なにせ言あるごとに「処女!」って連呼しててもぜんぜんいやらしくない
ほどのしっかりした物語だったものねえw
中の人のうまさもあるのだろうけど、そういう「性の切り売り」をモノとも
しないところとかも「処女マリア」たるゆえんたらしめていたかもしれない。















ユリ熊嵐 第12話  ユリ熊嵐 とまとめ △+











ほら「泣いたあかおに」ってハナシがあるじゃないですか
くだらない連中の仲間になる為に本当の友達を売るっていう
虫酸がわくようなハナシ、あれの逆転バージョン。
でもまあスタイリッシュに構築された世界よなあ、そうでなければ
「ユリ」の嫌悪感も「透明な嵐」のなまなましさも
「回想・独白」が頻繁にはさまるテンポの悪さも全部マイナスになってるね
「クマ」が「人間に化けて人間を食べる」っていうのに笑いころけながら
いろいろ難しい要素をクリアしていってるね、その確信犯、いや「クマ」信犯ぶり
「たのしくてタメになる」ってのは何てアブノーマルなんだろう、っておもう。
そうでありながらその「クマ⇔人間」をひっくり返すそういうラストが
「クマショーーーック」だったなあ。こんだけこっちの脳ミソをいじれば
最後は形而上的存在になって「永遠」を手に入れて
しもじもの「透明な」人達には「愛」をバラ撒いて地上を去っていった
なんてアタマの悪いラストにも騙されようというものってなる
でもまあこの仕事自体は僕達のアタマの悪さと羞恥心を念入りに計算したうえで
提示している実にアタマのよい仕事他ならないのよね。
















デュラララ!!×2 承 第12話  艱難汝を玉にす とまとめ △+











このおはなし、「群像劇」なんでなかなか「一件落着」ってならないのよね
でもまあ、はしゃいでいた連中には「ケジメ」をつけさせられて〆るわけで
そのやり口が「暴力」を生業にしている連中のメソッドらしくて
好みは別にして「都市的なドライな暴力」を提示していて、興味深い。
ただ、その方向性にあんまりにもどのキャラも引っ張られていたような気はするね
そういう「空気」をブチ壊すような「いかれたキャラ」やエピソードが
さしはさまる余地がなかったような、そんな気がする。
まあここで「集団」に敗北しておいて、そして「挽回」するって流れなんだろうから
この不満足感も「課程」的なものなのかもしれないけど、とりあえずはこういうかんじ。
あああと、端的に女の娘が後半あんまし萌えなかったってのがあったかもな
埼玉の族のボスのケバいスケとか、いらんって考えるラノベ脳のボクですw
















DOG DAYS″ 第12話 帰郷 とまとめ △+











短いお別れ









な、なんなんだこの「来週はミッドチルダでお会いしましょう」と
言わんばかりの「約束された再会」はw
大体海以外は全部行ったかんじですな、地域住民との暖かいふれあい
お食事、そして戦闘、「るるぶ」的なミッションはだいたいコンプしてる。
世界観がだいぶん広がって、やることはいっぱいになったけど
あんまし薄い感じはしないのよね、多分「興業」に裂いていた時間がなくなったからで
その分個人個人のエピソードと「実戦」にあてている感じになってる。
「戦争」を描いたのから「転向」ってことだけど「重い」方向性は
あんましこの世界観にそぐわしくないし、「戦争」を描くことそのものが
えれえ労力と手間がかかるからね、そういうのは大資本の大作にまかせときゃいいw
まあ「充実の秋」でその収穫をよろこべばそれで充分なのだけど
一番の収穫はひょっとするとあのウサ耳ショタ王子がシンク様ご一行に加入した
なんかもしれんなあ、と。レオ様もいじりやすくなるしな。
さて「フロニャルド四季作」もいつの間にか「冬」の時期が次にひかえて
いよいよ一区切りの風が吹く頃かもね、大分その為の下地は整っているし
そして、もしかすると今回の「当然の再会」も次は「できない」ってことも
あるのかもしれない、それならこのあっさりとした幕引きにも納得がいくしな。
あ、あと、今回はあんまし「シンクは爆発しろ!」とか思わなかったなあw
いろいろ忙しかったからね、むしろ「ガウルは爆発しろ!」ってかんじだったww















探偵歌劇 ミルキィホームズ TD 第12話 The detective of the Opera とまとめ △+












ミルキィもなにげに3クール目を消化してるよね
初代は勢いは充分だけどはっちゃけすぎで
後継の「フェザーズ」は優等生だけどおとなしすぎという一長一短
今回ぐらいのが一番すわりがいい感じで、それが「成長」っていうなら
そういうことなのだろうとおもう。
一番印象深いエピソードは10話目の「きずなプラス1」かな、やっぱり
お得意の「版権やばそうなパロディネタ」で勢いをつけてハナシと動画的に
盛り上げるっていうのが成立していたかとおもう、ちょっと前にはよく見た
手法だけどさいきんは飽きられたのかなりを潜めているメソッドではあるな。
しかしまあアレだよねアニメーションでしかこの娘達と関わっていない身としては
彼女たちの立ち位置ってのはどんなもんかちょっと気にはなるよね
武士道(ロード)的な広告塔って立場なんだろうけど
カードゲームは他のライバルが優勢そう(事情よく知らないけど)
自身の多メディア展開も一段落ついて、ぼちぼち「末永く」やるか
あるいは「新しいこと」を始めるか、決断する時期にきているのかもしれないね。
たぶんその辺りの「新機軸」的なとこを茉莉音ちゃんが担っていて
ミルキィさん達はそのサポート役ってのならちょうどよい落としどころではある。
ただ、あれだよね、「既存の型」を使うのは安心だけど
全部「新しいもの」で構築する不安定さと爆発力に欠けるのもまた事実ではある
「ダメダメホームズ」と自分達で自嘲してるのは
「オペラ(本歌劇)」を演じるには足りず
「オペレッタ(喜歌劇)」を演じ続けなければならない自分達にたいする
韜晦なのかもしれない。


















































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