意志のなかにいる

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掃除そっちのけでアニメ(アニメ感想)

2008-12-27 16:47:03 | アニメ感想(07・08・09年)


魍魎の匣 第12話『脳髄の事』 ○+!




これは凄い。人間を扱うウェットさが話を
盛り上げてとんでもない事態を受け入れさせ
ている。アニメを見ていて胸が重くなるのは
ひさかたぶりだ。



もうこういう「重い」話はたぶん現代を舞台に
しては構築できないのではないだろうか
と、ふと思った。全てが切り貼りされて動画
サイトにうpされる時代、そういうのも悪くない
と言えるところがなおさらタチが悪い。


「喰霊」が「神楽と黄泉」という「ふたり」の
関係に焦点を集中していたのに対して
それぞれの人物、それぞれの思惑が強い粘性を
もち、「匡」の中でドロドロに混ぜ合わされている
そしてそれを支えている物語の強靱さと演出の
確かさ、実にマトモなおはなしです。
それが何か?






伯爵と妖精 12話
伯爵と妖精とまとめ △



話はファンタジーを支えうるぐらいの
強さがあるのだから後はアニメーションと
してどう面白いかってとこで、そこが
まあ可もなくなんだから評価も素直に
不可もなくと言わざるを得ないわけで。

まあこういうイチャイチャばなしを
主軸にしたのはベタな展開のほうが多分
脳みそしぼった話より好まれるのだろうから
好きな人らはそうだろう
好きでない人や「卒業」した人らは、どうかな。





とらドラ! 第13話
「大橋高校文化祭【後編】」 ○



小利口な展開に走らないとこがいいなあ
皆さんたぎる想いを持て余していらっしゃる

大河の親父さんは多分後妻の方とつまらん
ケンカでもしてたのでしょう、で落ち着いたら
大河もどうでもよくなった、と。
あるいは大河をダシにして煽って―


そしてアニメーションとしての幸福
走る、騒ぐ、蹴る、投げる、手を取る
踊る―やはりアニメは若人のものなのか
おのれをさらけ出した後はいっとうキズナが
強くなって、そうして多分いっとう痛みも
深くなる、と。






ヒャッコ 12話
「18コメ 一姫二太郎三虎子
19コメ 虎子故に迷う鬼心」
13話「四人虎を成す」
とまとめ(長い △+





美少女達が織りなす学園コメディ
―ただしぱんつ抜きで



気がつくと今年のアニメで気が利いた
話題っていうとぱんつの存在論うんぬん
ぐらいだったのでは、と言ってみる
なんど「ぱんつは私たちの心の中に
在ります」と書いたことか、あほらしい



当ヒャッコでも「スカートめくり」
回という高校生にしてはいささか直線な
おはなしがあったのだけど、そこですら
脚+布+スカートの三点直接描写は見受けられず
今日ではなんともまあストイックなことではある


というか、何ともすれば「ヒャッコ」という
このお話、いったい何をウリにしているのか
と問われると、オタク脳の人としては非常に
困るのではなかろうか。別にそういう萌え記号を
徹底的に排除してやろうってほど力んでいる
わけでもないだろうけど。

で、何が残ったかというとほとんどピュアな
アニメーションとしての楽しさとでもいう
ものなのではないか、と
その証拠としては第1話以前のエピソードを
描いた最終話を挙げればよいのだろうとおもう
各キャラクターに焦点をあてているオムニバス
方式だったのだけど、そこで切り出された映像は
よく「わかっている」人間の手による短時間で
印象深いものだったのではないだろうか
(個人的には虎・雀・歩巳・龍の主要メンバーの
エピソードが良かったと思われます)


ただ、「ぱんつ」を抜いたところで
どう楽しむかってなるとハードルが上がるのは
事実ではある、他にいくらでも楽しい作品が
あるじゃないかと言われると即座に反論が
できないかもしれない
「真水」が人間にとってあまりおいしくないような
そんな感じ。






CHAOS;HEAD -カオスヘッド-
第12話「使命 mission」とまとめ




妄想は終わり、創造がはじまるの・・・




序盤のサスペンスで話をひっぱる展開も
いかがかと思ってたけど、後半の量子力学かぶれの
展開はいっそうひどい。小萌センセイにでも
させときゃいいんだよ、そんなもん。


ただ「それっぽい」話を美少女でくるんで
ダラダラとやるってのはまさしく「妄想」で
最後までそこを映像的に一歩も抜け出して
いないってのがまあある種の反面教師的効果を
狙ったのかもしれないけれども
悪い見本だけ見せられても困る






ロザリオとバンパイア CAPU2
「十字架と家族とバンパイア」とまとめ △



最後は「お嬢さんを僕に下さい」ばなしデスカ
お前の律儀さに俺が泣いた


ヒャッコがほとんどピュアな動画としての
楽しみを追求していたのに対してこちらの
ぱんつとの蜜月ぶりはいかほどか

ストライクウィッチーズなんかだと
ぱんつとかにも見せ方のこだわりが
あったのだけど、こちらはあえてそういう
衒いを捨てているようにも見え
1ナノミリほども心を動かさないぱんつを
えんえんと描き続けるっていうのも
面白いつまらないの領域を通り越して
ある種の哲学的境地に達しているかもしれない
・・・すいません、ただの妄想です

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