土くれの見えない夜に

 

あんなに青かった地面が

今日はもうくれない色です

私は秋を拒否するように

傘を差してたたずんでいます

日も暮れました

もうすぐ夜になると、

夏も冬も関係なく

地面は暗がりを迎えます

それこそこれから私の時間

やがてやってくる寂しさをつれて

家路を急ごうと思います

秋の足音を楽しみながら