バレエ・メソッド アンサンブル・ド・ミューズ スタイル

クラシック・バレエの実際のレッスンをモデルとして、正確に無理なく美しく動き踊るためのヒントやアドバイスをお伝えします。

センター・レッスン vol.9 エシャッペ・ソテ

2011-12-26 09:28:27 | 日記
前回練習したバットマン・フォンデュ、安定したフォンデュを繰り返せるようになりましたか?またフォンデュ・ルルヴェの繰り返しの部分=バロネの基本の部分も同じテンポ、同じ強さでルルヴェを繰り返せるようになりましたか?
一つ一つのルルヴェを粒立てるつもりでコントロールすると、動きにメリハリが生まれますよ。
今回は跳躍の練習をします。エシャッペ・ソテのアンシェヌマンです。
でははじめましょう。
右脚後ろ5番、アン・ファス、アームスはアン・バ。
→8 プレパラシオン⇒1 5番ポジシオン・タン・ルヴェ→2 2番ドゥミ・プリエ→3 2番タン・ルヴェ→4 右後ろ5番ドゥミ・プリエ→5 5番タン・ルヴェ→6 2番ドゥミ・プリエ→7 2番タン・ルヴェ→8 右前5番タン・ルヴェ→1 5番タン・ルヴェ→2 2番ドゥミ・プリエ→3 右へパ・ドゥ・→4 ブーレ・ドゥシュ→左前5番→5 5番タン・ルヴェ→6 右後ろ4番ドゥミ・プリエ→7 ピルエット・アン・ドゥオール→8 右後ろ5番ドゥミ・プリエ→1 5番ポジシオン・タン・ルヴェ→2 2番ドゥミ・プリエ→3 2番タン・ルヴェ→4 左後ろ5番ドゥミ・プリエ→5 5番タン・ルヴェ→6 2番ドゥミ・プリエ→7 2番タン・ルヴェ→8 左前5番ドゥミ・プリエ→1 5番タン・ルヴェ→2 2番ドゥミ・プリエ→3 左にパ・ドゥ・→4 ブーレ・ドゥシュ→右前5番→5 5番タン・ルヴェ→6 左後ろ4番ドゥミ・プリエ→7 ピルエット・アン・ドゥオール→8 左後ろ5番ドゥミ・プリエ⇒…
いかがですか?
いたってシンプルですがいろいろなコントロールを必要とするアンシェヌマンです。
大事なポイントをいくつか確認していきましょう。
5番ポジシオンからタン・ルヴェで跳び上がるときに背中が反らないように、2番ポジシオン・ドゥミ・プリエに着地したときにトルソーが前傾しないように気を付けましょう。最悪の場合、2番ポジシオンで着地したときに骨盤が前傾しているにも拘わらず、なんとか上体を起こそうとして肋骨を押し出すように背中を反らせた“怪しい姿勢”になることもありますから、まず骨盤を真っ直ぐに保ちトルソーを引き上げることを忘れないで下さいね。
パ・ドゥ・ブーレは片脚をク・ドゥ・ピエに引き上げないほうのパ・ドゥ・ブーレです。エシャッペ・ソテで2番ドゥミ・プリエに着地したら、素早く進行方向にトルソーを引き上げて5番ポジシオン・ドゥミ・ポワントに立ち上がります。この時に勢いに負けてトルソーが反らないように気を付けましょう。
エシャッペ・ソテからパ・ドゥ・ブーレまでを一つのパとして考えるとスムーズに、スピーディに動くことが出来ますよ。
次のエシャッペ・ソテから4番ドゥミ・プリエに着地するところも、2番ポジシオンへのエシャッペ同様に5番ポジシオンから真っ直ぐに跳び上がって、空中で両脚を前後に開き着地するようにしましょう。4番ポジシオン・ドゥミ・プリエに脚を開くことだけに囚われてはいけませんね。あくまでもエシャッペ・ソテが前提です。
前半のエシャッペ・ソテ(=5番ポジシオン・タン・ルヴェ→2番ドゥミ・プリエ)を繰り返すパートはゆったりと大らかに、後半のエシャッペ・ソテからパ・ドゥ・ブーレをしてピルエット・アン・ドゥオールまでのパートはシャープにスピーディに、とイメージして練習してみて下さいね。
それでは後半部分を少しだけ変化させましょう。
右脚後ろ5番、アン・ファス、アームスはアン・バ。
→8 プレパラシオン⇒1 5番ポジシオン・タン・ルヴェ→2 2番ドゥミ・プリエ→3 2番タン・ルヴェ→4 右後ろ5番ドゥミ・プリエ→5 5番タン・ルヴェ→6 2番ドゥミ・プリエ→7 2番タン・ルヴェ→8 右前5番タン・ルヴェ→1 5番タン・ルヴェ→2 2番ドゥミ・プリエ→3 右へパ・ドゥ・→4 ブーレ・ドゥシュ→左前5番→5 アントルシャ・カトル→6 右後ろ4番ドゥミ・プリエ→7 ピルエット・アン・ドゥオール→8 右後ろ5番ドゥミ・プリエ→1 5番ポジシオン・タン・ルヴェ→2 2番ドゥミ・プリエ→3 2番タン・ルヴェ→4 左後ろ5番ドゥミ・プリエ→5 5番タン・ルヴェ→6 2番ドゥミ・プリエ→7 2番タン・ルヴェ→8 左前5番ドゥミ・プリエ→1 5番タン・ルヴェ→2 2番ドゥミ・プリエ→3 左にパ・ドゥ・→4 ブーレ・ドゥシュ→右前5番→5 アントルシャ・カトル→6 左後ろ4番ドゥミ・プリエ→7 ピルエット・アン・ドゥオール→8 左後ろ5番ドゥミ・プリエ⇒…
いかがですか?
このアントルシャ・カトルから4番ドゥミ・プリエに着地する部分がエシャッペ・バッチュです。もちろん2番ドゥミ・プリエに着地するエシャッペ・ソテでも行います。
エシャッペ・バッチュは、きちんとアントルシャをしてから脚を前後に開いて4番ドゥミ・プリエに着地しましょう。4番ドゥミ・プリエに脚を開くことを急ぎ過ぎて、アントルシャが脚を縦方向にこすりあわせるような動きにならないように気を付けて下さいね。

今回練習したエシャッペ・バッチュだけでなくアッサンブレでもジュテでもバッチュを加えることが出来ます。余裕をもってバッチュができるようになると動きながら面白みも増します。でも決して無理をすることはありません。無理やりバッチュをしようとギリギリの状態で脚を動かして、その結果足首から先が“バナナ足”状態になったり、リズムに遅れたりするようでは美しさを損なうどころか怪我の原因にもなりかねませんからね。センターでバッチュに挑戦する前にバーにつかまって脚の動きをきちんと練習しておくのもいいことですよ。