バレエ・メソッド アンサンブル・ド・ミューズ スタイル

クラシック・バレエの実際のレッスンをモデルとして、正確に無理なく美しく動き踊るためのヒントやアドバイスをお伝えします。

センター・レッスン vol.9 バットマン・フォンデュ

2011-12-22 10:39:48 | 日記
前回練習したロン・ドゥ・ジャンブ・パール・テール、スムーズな方向転換が出来るようになりましたか?
1番ポジシオンを通過すると同時に方向を変えますが、それを急ぐあまりロン・ドゥ・ジャンブそのものが中途半端になってはいけませんね。ポワン・タンジュ・ドゥヴァンからポワン・タンジュ・デリエールまでアン・ドゥオールでもアン・ドゥダーンでもきちんとポジシオンを守りましょう。
今回はバットマン・フォンデュの練習です。
バットマン・フォンデュは、様々なパやパとパを繋ぐのにも必要な大切な動きですよ。
でははじめましょう。
右脚前5番ポジシオン・クロワゼ、アームスはアン・バ。
プレパラシオン→8 右脚ポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンド⇒1 右脚ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン‐ドゥミ・プリエ→2 フォンデュ・ドゥヴァン→3 ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン‐ドゥミ・プリエ→4 フォンデュ・ア・ラ・スゴンド→5 ク・ドゥ・ピエ・デリエール‐ドゥミ・プリエ→6 フォンデュ・デリエール→7 ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン‐ドゥミ・プリエ→8 フォンデュ・ア・ラ・スゴンド→ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン‐ドゥミ・プリエ⇒1 フォンデュ・ドゥヴァン‐ルルヴェ→ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン‐ドゥミ・プリエ→2 フォンデュ・ドゥヴァン‐ルルヴェ→ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン‐ドゥミ・プリエ→3 フォンデュ・ドゥヴァン‐ルルヴェ→ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン‐ドゥミ・プリエ→4 フォンデュ・ア・ラ・スゴンド‐ルルヴェ→ク・ドゥ・ピエ・デリエール‐ドゥミ・プリエ→5 フォンデュ・デリエール‐ルルヴェ→ク・ドゥ・ピエ・デリエール‐ドゥミ・プリエ→6 フォンデュ・デリエール‐ルルヴェ→ク・ドゥ・ピエ・デリエール‐ドゥミ・プリエ→7 フォンデュ・デリエール‐ルルヴェ→5番ドゥミ・プリエ→8 左脚ポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンド⇒…
フォンデュ・ドゥヴァン‐ルルヴェを3回繰り返すところはクロワゼを向いていますが、次のフォンデュ・ア・ラ・スゴンド‐ルルヴェでアン・ファスに向きを変え、さらにク・ドゥ・ピエ・デリエール‐ドゥミ・プリエに下りるときに右脚後ろのクロワゼに向きを変えてフォンデュ・デリエール‐ルルヴェを繰り返します。
アームスの動きは
Ⅰ.フォンデュ・ドゥヴァンのときに軸脚側のアームスがアン・ナヴァン、動作脚側がア・ラ・スゴンド。フォンデュ・ア・ラ・スゴンドのときにアン・ナヴァンのアームスを開いて両腕がア・ラ・スゴンド。
Ⅱ.フォンデュ・ア・ラ・スゴンドのあとのク・ドゥ・ピエ・デリエール‐ドゥミ・プリエで動作脚側のアームスをアン・バに下して、フォンデュ・デリエールと同時にアン・ナヴァン・アロンジェ。
Ⅲ.次のフォンデュ・ア・ラ・スゴンドでアン・ナヴァン・アロンジェのアームスをア・ラ・スゴンドに開き、続くク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン‐ドゥミ・プリエと同時に軸脚側のアームスをアン・バに下げる。
Ⅳ.フォンデュ・ドゥヴァン‐ルルヴェを繰り返すときには軸脚側のアームスがアン・ナヴァンで動作脚側がア・ラ・スゴンド、フォンデュ・ア・ラ・スゴンド‐ルルヴェで両アームスをア・ラ・スゴンドに開き、ク・ドゥ・ピエ・デリエール‐ドゥミ・プリエに下りたときに動作脚側をアン・バに下げる。
Ⅴ.フォンデュ・デリエール‐ルルヴェでは動作脚側がアン・ナヴァン・アロンジェ、軸脚側がア・ラ・スゴンド。つまり3番アラベスク。

いかがですか?
大事なポイントをいくつか確認してみましょう。
フォンデュ・ドゥヴァン‐ルルヴェを繰り返す部分、軸脚がルルヴェに立ち上がって伸びきるのと動作脚のフォンデュが完了するのは同時です。そして動作脚がク・ドゥ・ピエに軸脚がドゥミ・プリエに戻るのも同時出なければなりません。この動きがバロネの基本です。
フォンデュ・ドゥヴァン‐ルルヴェの繰り返しでドゥミ・プリエをするとき、上体が前傾気味になったりお尻を引いたりしないように、軸脚の上にまっすぐにトルソーを支えましょう。
フォンデュ・ア・ラ・スゴンド‐ルルヴェでアン・ファスに向きを変えるときには、上体が軸脚のほうに流れて傾かないように気を付けて下さいね。
フォンデュ・ルルヴェ・デリエール‐ルルヴェを繰り返す部分は、ルルヴェに立ち上がったときにウエストの後ろ辺りを縮めて上体が反ったり、ドゥミ・プリエに下りたときにお尻を突き出して前傾気味にならないように気を付けましょう。
今回は右脚前5番ポジシオン・クロワゼから初めて左脚クロワゼ・ドゥヴァンに繋ぎましたが、右脚後ろ5番クロワゼからリヴァース・モードで続けることも出来ます。

方向を変えたあとのドゥミ・プリエで上体が傾いたりターン・アウトが失われたりしないように、そして重心を常にまっすぐに引き上げておくことを大切にして下さいね。安定したフォンデュ・ルルヴェを繰り返すことが出来なければ、前方あるいは後方に移動しながら行うバロネを一定のリズムに保つことは難しくなりますよ。