バレエ・メソッド アンサンブル・ド・ミューズ スタイル

クラシック・バレエの実際のレッスンをモデルとして、正確に無理なく美しく動き踊るためのヒントやアドバイスをお伝えします。

バー・レッスン vol.9 プリエとルルヴェ

2011-12-08 13:32:51 | 日記
前回練習したグラン・バットマン・ポワントとグラン・バットマン・ルティレ。
ポワントからバットマンをすることやバットマンした脚を素早くルティレに引きつけることがスムーズに出来るようになりましたか?
今回はバー・レッスンの最後に呼吸を整えたり身体の状態を確認したりするのに効果的なアンシェヌマンを練習しましょう。
シンプルな動きですが、センター・レッスンに移る前に身体を整えるには大切なことですよ。
でははじめましょう。
両手をバーに置いて1番ポジシオン。
→8 プレパラシオン⇒1 ドゥミ・→2 プリエ→3 戻る→4 1番ポジシオン→5 ドゥミ・→6 プリエ→7 戻る→8 1番ポジシオン→1 ドゥミ・→2 プリエ→3 戻る→4 1番ポジシオン→5 ドゥミ・→6 プリエ→7 戻る→8 ルルヴェ→1 右にエポールマン→2 カンブレ・→3 デリエール→4 →5 トルソーを→6 戻して→7 アン・ファス→8 ア・テール→1 ドゥミ・→2 プリエ→3 戻る→4 1番ポジシオン→5 ドゥミ・→6 プリエ→7 戻る→8 1番ポジシオン→1 ドゥミ・→2 プリエ→3 戻る→4 1番ポジシオン→5 ドゥミ・→6 プリエ→7 戻る→8 ルルヴェ→1 左にエポールマン→2 カンブレ・→3 デリエール→4 →5 トルソーを→6 戻して→7 アン・ファス→8 ア・テール→1 ルルヴェ→2 ア・テール→3 ルルヴェ→4 ア・テール→5 ルルヴェ→6 ア・テール→7 ルルヴェ→8 ア・テール→ドゥミ・プリエ→1 タン・ルヴェ→2 ドゥミ・プリエ→3 タン・ルヴェ→4 ドゥミ・プリエ→5 タン・ルヴェ→6 ドゥミ・プリエ→7 タン・ルヴェ→8 ドゥミ・プリエ
バレエの動きのなかで最もシンプルなドゥミ・プリエとルルヴェ、タン・ルヴェの組み合わせです。
難しいコントロールを必要とするうごきではありませんから、自分の身体にしっかり注意をむけることが出来るでしょう。呼吸することを大事にして下さいね。
ドゥミ・プリエでは、骨盤がまっすぐに支えられているか、股関節が柔軟に可能な限りターン・アウト出来ているか、足の指は全部きちんと伸びているか、そして親指側や小指側に過剰に重心が偏っていないか、などをチェックして下さい。
ルルヴェでカンブレ・デリエールをするときには骨盤を前に押し出して重心が親指側にズレてしまってはいけませんね。左右それぞれのエポールマンのままカンブレをしますからトルソーが捻じれたり傾いたりしないように気を付けましょう。“上体を深く反らせる”と考えるよりも“天井の奥のほうまで視線を送り続ける”とイメージすると、首の後ろを縮めたりすることなく自然なカンブレをすることが出来ますよ。
ルルヴェとア・テールを繰り返すときには、勢い任せの動きにならないように気を付けましょう。ルルヴェをするときに股関節のターン・アウトが失われてカカトを引いてしまったり、脱力するようにア・テールに落ちたりしてはいけませんね。カカトから足指の付け根に向かって足の裏を床から引き剥がすようにルルヴェをし、ターン・アウトをさらに進めるつもりで今度は足の裏が床に吸い付いていくようにア・テールにおりましょう。
タン・ルヴェも跳躍をする瞬間に股関節のターン・アウトが失われてはいけませんね。ドゥミ・プリエに着地した時にもバーを引っ張るような体勢んいなっていたり骨盤が前傾してお尻が出っ張った姿勢になってはいけません。

バー・レッスンはバレエのパやアンシェヌマンで正確に美しく無理なく動ける身体を作り上げるためのエクササイズです。強くしなやかな筋肉を作るための筋トレの要素もありますね。バー・レッスンで目覚めさせた身体の程よい緊張感を維持して、センター・レッスンに入りましょう。
ただ支持されたアンシェヌマンを正確に間違えずに動くことがセンター・レッスンではありません。センター・レッスンは“踊ること”のレッスンです