バレエ・メソッド アンサンブル・ド・ミューズ スタイル

クラシック・バレエの実際のレッスンをモデルとして、正確に無理なく美しく動き踊るためのヒントやアドバイスをお伝えします。

バー・レッスン vol.7 バットマン・フォンデュ

2011-06-09 09:21:43 | 日記
前々回、前回練習したグラン・ロン・ドゥ・ジャンブ・ジュテ、アンシェヌマンに組み込んだ動きとしてスムーズにコントロール出来るようになりましたか?
高く脚を上げようとムリするよりも、脚の動線をしっかりイメージしてその通りに脚を動かすことのほうが大切ですよ。
今回はバットマン・フォンデュの練習をしましょう。
エファセやクロワゼに身体の向きを変えながらのバットマン・フォンデュです。動きそのものはシンプルですが、きちんと方向を定めてフォンデュをしましょう。
でははじめましょう。
左手バーで右脚前5番ポジシオン、右アームスはアン・バ。
プレパラシオンで右アームスはアン・ナヴァンを通ってア・ラ・スゴンドへ、右脚はポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンドに開きます。
→8 プレパラシオン⇒1 ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン-ドゥミ・プリエ→2 エファセ・ドゥヴァンへフォンデュ→3 ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン-ドゥミ・プリエ→4 ア・ラ・スゴンドにフォンデュ→5 ク・ドゥ・ピエ・デリエール-ドゥミ・プリエ→6 エファセ・デリエールにフォンデュ→7 ク・ドゥ・ピエ・デリエール-ドゥミ・プリエ→8 ア・ラ・スゴンドにフォンデュ→1 ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン-ドゥミ・プリエ→2 クロワゼ・ドゥヴァンにフォンデュ→3 ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン-ドゥミ・プリエ→4 ア・ラ・スゴンドにフォンデュ→5 ク・ドゥ・ピエ・デリエール-ドゥミ・プリエ→6 クロワゼ・デリエールにフォンデュ→7 ク・ドゥ・ピエ・デリエール-・ドゥミ・プリエ→8 ア・ラ・スゴンドにフォンデュ→ポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンドから5番ポジシオン
ドゥ・ファス(正面向き)でク・ドゥ・ピエ-ドゥミ・プリエをしたら、動作脚を伸ばしながら軸脚とトルソーの向きをエファセやクロワゼに変えます。
エファセ・ドゥヴァン、エファセ・デリエール、クロワゼ・ドゥヴァン、クロワゼ・デリエールへのフォンデュをしたらドゥ・ファスに戻りながらク・ドゥ・ピエ-ドゥミ・プリエをします。
ア・ラ・スゴンドのフォンデュはドゥ・ファスのままです。

それでは大切なポイントを確認してみましょう。
はじめのエファセ・ドゥヴァンへフォンデュをするとき、軸脚のカカトを引きすぎて股関節のターン・アウトが失われないように気を付けて下さいね。そして、ドゥ・ファスのク・ドゥ・ピエ-ドゥミ・プリエに戻るときにもきちんと軸脚をコントロールしてターン・アウトを守って下さい。
エファセ・ドゥヴァンへのフォンデュではトルソーがバーの方に反らないように気を付けましょう。
エファセ・デリエールのフォンデュでは軸脚のターン・アウトをさらに推し進めることでトルソーの向きを変える、とイメージするといいですよ。そして動作脚のターン・アウトも忘れないようにしましょう。フォンデュで伸ばす脚の膝が床の方をむくようでは困りますね。
2セット目、クロワゼの方向にフォンデュをする場合、ドゥヴァンのときは軸脚のターン・アウトをさらに推し進めることでトルソーの向きを変え、デリエールのときは軸脚のカカトを引きすぎないように気を付けましょう。
クロワゼ・デリエールのフォンデュではとくに、トルソーがバーの方に傾かないように気を付けて下さいね。
どんなパでもいえることですが方向を変えながら動くためには、トルソーの中心がカカトの上に落っこちている“後ろ重心”ではスムーズに方向を変えることは出来ません。重心は常に土踏まずの真上かそれより少し前に位置するようにコントロールしましょう。
このフォンデュはルルヴェでも練習して下さいね。
以前に
ドゥ・ファスでドゥヴァン→エファセ・ドゥヴァン→ドゥ・ファスでア・ラ・スゴンド→エファセ・デリエール→ドゥ・ファスでデリエール→………
というアンシェヌマンでフォンデュを練習したことがありましたね。
あのとき確認した大切なポイントも参考にして下さいね。