バレエ・メソッド アンサンブル・ド・ミューズ スタイル

クラシック・バレエの実際のレッスンをモデルとして、正確に無理なく美しく動き踊るためのヒントやアドバイスをお伝えします。

ポワント・レッスン エシャッペ

2012-05-24 08:46:06 | 日記
前回練習した1番から5番までのルルヴェ、きちんとポワントに立ち上がることが出来るようになりましたか?
自分のルルヴェとドゥミ・プリエへの着地にちょっと注意を向けてみて下さい。
ドゥミ・プリエに着地した瞬間、“ゴツン”“ドン”とカカトの音が響いていませんか?そんなひどい音がするということは、きちんとドゥミ・ポワントを通過して着地出来ていない証拠ですよ。それでは正しいルルヴェとはいえませんね。
そのまま見過ごしにしていては、足首の筋力も強くはなりませんし、“トゥの上に引き上げる”という感覚も掴むことは出来ませんから、少しずつ複雑なパに挑戦するようになったときに、きちんとコントロール出来なかったり、膝が緩んだままの美しくない動きしか出来なくなってしまいます。
足音にも気を付けましょう。
今回はエシャッペの練習です。
では、はじめましょう。
両手バーで右脚前5番ポジシオン。
プレパラシオン→8 ドゥミ・プリエ→1 2番ポジシオン・フル・→2 ポワント→3 左脚前5番→4 ドゥミ・プリエ→5 2番ポジシオン・フル・→6 ポワント→7 左脚前5番→8 ドゥミ・プリエ→1 2番ポジシオン・フル・→2 ポワント→3 左脚前5番→4 ドゥミ・プリエ→5 2番ポジシオン・フル・→6 ポワント→7 左脚前5番→8 ドゥミ・プリエ→
いかがですか?
シンプルな動きの繰り返しですが大事なポイントがありますよ。
ドゥミ・プリエから両足で横方向に床を押し返して2番ポワントに立ち上がります。このとき跳躍するときのように重心を引き上げますが、それは実際の行動として“跳び上がってポワントの上に飛び降りる”ということではありません。そんなことをしていては爪先を痛めてしまいますよ。
足の前後を入れ替えて5番ポジシオン・ドゥミ・プリエに下りるときにも、脱力してプリエに飛び降りるような動きにならないように気を付けて下さいね。極端なたとえかたですが、2番ポジシオン・ポワントから5番ポジシオン・ポワントにさらに引き上げるつもりで両脚を引き寄せ、同時にドゥミ・プリエをする、とイメージしてみて下さい。
エシャッペして2番ポワントに立ったときの両爪先の間隔は自分の肩幅を目安にするといいですよ。
それではエシャッペと5番ポジシオン・ルルエを組み合わせて練習してみましょう。
両手バーで右脚前5番ポジシオン。
プレパラシオン→8 ドゥミ・プリエ→1 2番フル・ポワント→2 左脚前5番ドゥミ・プリエ→3 2番フル・ポワント→4 右脚前5番ドゥミ・プリエ→5 2番フル・ポワント→6 左脚前5番ドゥミ・プリエ→7 左脚前5番フル・ポワント→8 左脚前5番ドゥミ・プリエ→1 2番フル・ポワント→2 右脚前5番ドゥミ・プリエ→3 2番フル・ポワント→4 左脚前5番ドゥミ・プリエ→5 2番フル・ポワント→6 右脚前5番ドゥミ・プリエ→7 右脚前5番フル・ポワント→8 右脚前5番ドゥミ・プリエ
いかがですか?
3回エシャッペをしたら5番ポジシオンのドゥミ・プリエ、ですよ
ドゥミ・プリエに下りた途端にプリエが浮き上がって中途半端に膝が伸びてしまうと、次のエシャッペのためにもう一度プリエをやり直さなければならなくなります。そんなダブル・モーションは美しくありませんし、正確な動きではありませんね。
ドゥミ・プリエの時もフル・ポワントに立ち上がったときも、トルソーは真っ直ぐに引き上げたままで動くことはありません。トルソーが前後に揺れたりしないように気を付けましょう。
エシャッペは、今回練習した2番ポワントに立つものと4番ポワントに立つものがあります。またクロワゼやエファセに方向を変えながら行うこともします。
正確なエシャッペというのはそれだけでも美しいものですね。

コメントを投稿