バレエ・メソッド アンサンブル・ド・ミューズ スタイル

クラシック・バレエの実際のレッスンをモデルとして、正確に無理なく美しく動き踊るためのヒントやアドバイスをお伝えします。

ポワント・レッスン エシャッペ-ルティレ

2012-06-14 09:31:20 | 日記
前回練習したパ・ドゥ・ブーレ・シュル・ル・ク・ドゥ・ピエ、一方の脚の上にきちんと重心を引き上げて立ちながら動けるようになりましたか?
いずれはバーから離れて動くことになるのですからあまりバーにしがみ付かないように、ときには軽く片手をはなすくらいで練習してみて下さいね。
今回はエシャッペとルティレを組み合わせて練習します。
ルティレの部分が片脚でのルルヴェをすることになりますから、しっかり重心を引き上げることに気を付けましょう。
でははじめましょう。
両手バーで右脚前5番ポジシオン。
プレパラシオン→8 ドゥミ・プリエ→1 エシャッペ→2 右後ろ5番ドゥミ・プリエ→3 エシャッペ→4 右前5番ドゥミ・プリエ→5 右脚ルティレ、左脚ルルヴェ→6 右後ろ5番ドゥミ・プリエ→7 5番ポジシオン・ルルヴェ→8 ドゥミ・プリエ→1 エシャッペ→2 左後5番ドゥミ・プリエ→3 エシャッペ→4 左前5番ドゥミ・プリエ→5 左脚ルティレ、右脚ルルヴェ→6 左後ろ5番ドゥミ・プリエ→7 5番ポジシオン・ルルヴェ→8 ドゥミ・プリエ→…
いかがですか?
アンシェヌマン自体は初期の頃に練習したものですから難しいものではありませんね。
では大事なポイントを確認してみましょう。
エシャッペは極めて低い跳躍をするつもりで重心を引き上げて2番ポジシオン・ポワントに立ちますが、2番ポジシオンの上に飛び降りてはいけません。爪先を痛めてしまいますよ。両足の指の裏で床をしっかり押し返して立ち上がる、とイメージしてみて下さいね。
5番ドゥミ・プリエに下りる寸前に膝を緩めてはいけません。5番ポジシオン・ポワントに両脚を集めて引き上げるつもりで、ドゥミ・プリエに下りましょう。
5番ポジシオンの前側の脚をルティレに引き上げるのと、後ろ側の脚がルルヴェに立ち上がるタイミングは同時です。少し大げさな言い方をするなら、ルティレに引き上げる脚でルルヴェする脚を引き上げる、とイメージするといいでしょう。ルルヴェする脚のカカトを先に上げてポワントに立ててからルティレを始める、という最悪の動きをしないように気を付けて下さいね。
5番ポジシオン・ルルヴェは両爪先を重心の真下に集めるつもりで内腿でしっかり引き上げて立ちましょう。
それでは、前回練習したパ・ドゥ・ブーレ・シュル・ル・ク・ドゥ・ピエと組み合わせてみましょう。
両手バーで右脚前5番ポジシオン。
ドゥミ・プリエ→8 左脚ク・ドゥ・ピエ・デリエール→1 左脚シュル・ル・ポワント、右脚ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン→2 右脚ア・ラ・スゴンドにピケ、左脚ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン→3 左前5番ドゥミ・プリエ→4 ポゼ→5 エシャッペ→6 右前5番ドゥミ・プリエ→7 右脚ルティレ、左脚ルルヴェ→8 左脚ドゥミ・プリエ、右脚ク・ドゥ・ピエ・デリエール⇒1 右脚シュル・ル・ポワント、左脚ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン→2 左脚ア・ラ・スゴンドにピケ、右脚ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン→3 右前5番ドゥミ・プリエ→4 ポゼ→5 エシャッペ→6 左前5番ドゥミ・プリエ→7 左脚ルティレ、右脚ルルヴェ→8 右脚ドゥミ・プリエ、左脚ク・ドゥ・ピエ・デリエール⇒…
いかがですか?
少しゆっくりのテンポでよいのですから慌てないでひとつひとつのポジシオンに気を付けながら練習して下さいね。
もっとも気を付けなければならないのは、ア・テールやドゥミ・プリエに下りた瞬間にカカトが“ゴツンゴツン”と床にぶつからないように常に重心を引き上げておくことです。カカトが床にぶつかるということは、ポワントから下りるときにきちんとドゥミ・ポワントを通っていない証拠ですよ。

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