バレエ・メソッド アンサンブル・ド・ミューズ スタイル

クラシック・バレエの実際のレッスンをモデルとして、正確に無理なく美しく動き踊るためのヒントやアドバイスをお伝えします。

センター・レッスン vol.10 グラン・アレグロ(フェッテ・ロン・ドゥ・ジャンブ・アン・トゥールナンまで)

2012-04-23 11:47:26 | 日記
前回練習したフェッテ・ロン・ドゥ・ジャンブ・アン・トゥールナン、スムーズに回転を続けられるようになりましたか?
はじめから32回続けられなくてもいいのです。そしてはじめから速いテンポでなくてもいいのですから、丁寧に正確に、回数を積み上げていきましょう。
今回はグラン・アレグロのアンシェヌマンを練習しましょう。最後の部分にフェッテ・ロン・ドゥ・ジャンブ・アン・トゥールナンをとりいれます。
でははじめましょう。
上手奥でアン・ファス、右脚デリエール・アティチュード・ア・テール、アームスはドゥミ・スゴンド。
→8 プレパラシオン⇒1 右へパ・ドゥ・→2 ブーレ→3 グリッサード→4 パ・ドゥ・シャ→5 パ・ドゥ・→6 ブーレ→7 グリッサード→8 パ・ドゥ・シャ→1 左へファイィ・エ→2 アッサンブレ→3 左へファイィ・エ→4 アッサンブレ→5 右へピケ・アラベスク・クロワゼ→6 シャセ→7 グリッサード→8 ジュテ・アン・ナヴァン・クロワゼ→1 左へクロワゼ・アラベスク-ルルヴェ→2 シャセ→3 グリッサード→4 ジュテ・アン・ナヴァン→5 右にピケ・アラベスク・エファセ→6 シャセ→7 トンベ→アッサンブレ・→8 アン・トゥールナン→1 右へパ・ドゥ・→2 ブーレ→3 グリッサード→4 アッサンブレ・ポルテ→5 フロア中央へ→6 歩いて移動→7 プレパラシオン→8 ピルエット・アン・ドゥオール→1 右脚クロワゼ・ドゥヴァン-ドゥミ・プリエ→2 フェッテ・ロン・ドゥ・ジャンブ・アン・トゥールナン→3 右脚クロワゼ・ドゥヴァン-ドゥミ・プリエ→4 フェッテ・ロン・ドゥ・ジャンブ・アン・トゥールナン→5 クロワゼ・ドゥヴァン-ドゥミ・プリエ→6 フェッテ・アン・トゥールナン→7 クロワゼ・ドゥヴァン-ドゥミ・プリエ→8 フェッテ・アン・トゥールナン→1 クロワゼ・ドゥヴァン-ドゥミ・プリエ→2 フェッテ・アン・トゥールナン→3 クロワゼ・ドゥヴァン-ドゥミ・プリエ→4 フェッテ・アン・トゥールナン→5 クロワゼ・ドゥヴァン-ドゥミ・プリエ→6 フェッテ・アン・トゥールナン→7 デヴロッペ・ア・ラ・スゴンド-ドゥミ・プリエ→8 右にストゥーニュ・アン・ドゥダーン→右前5番ドゥミ・ポワント・クロワゼ→ポゼ
アームスは
Ⅰ.パ・ドゥ・シャのアームスはアン・オーに。
Ⅱ.ピケ・アラベスク・クロワゼは2番アラベスク。
Ⅲ.ジュテ・アン・ナヴァンのアームスはア・ラ・スゴンド。
Ⅳ.2回目のジュテ・アン・ナヴァンの次のピケ・アラベスク・エファセは1番アラベスク。
Ⅴ.アッサンブレ・アン・トゥールナンはアン・オー。
Ⅵ.アッサンブレ・ポルテは進行方向のアームスがアン・オーのアロンジェ、もう一方はア・ラ・スゴンド
Ⅶ.最後のストゥーニュ・アン・ドゥダーンはアン・オー。

ピケ・アラベスク・クロワゼからジュテ・アン・ナヴァンについて
ピケ・アラベスク・クロワゼをしたら正面に背中を向ける方向でシャセ→グリッサードをしながら半円を描くように移動してクロワゼのジュテ・アン・ナヴァンをします。クロワゼ・アラベスクで着地をしたら、着地をした脚でルルヴェをして次のシャセ→グリッサード・ジュテ・アン・ナヴァンに繋ぎます。
いかがですか?
大事なポイントをチェックしてみましょう。
ファイィが単なるシソンヌ・ウーヴェルトにならないように、立体的な動きをするように注意しましょう。
ピケ・アラベスク・クロワゼからのシャセ→グリッサードのときに上体が前かがみになって背中が丸くならないように気を付けましょう。
ジュテ・アン・ナヴァンではクロワゼの方向をしっかり捉えて跳んで下さいね。角度が浅くなって横方向に跳んでいってはいけませんね。
アッサンブレ・アン・トゥールナンは、きちんとア・ラ・スゴンドに脚を上げたアッサンブレの姿勢を見せることを忘れないで下さいね。
アッサンブレ・ポルテのあとフロア中央に移動するときには歩くにしろ走るにしろ、せかせかちょこまかした動きにならないように気を付けましょう。次のピルエット・アン・ドゥオールをする場所に行き着くことだけで精一杯というのでは困ります。しっかりトルソーを引き上げて、自分の全身が“観られている”ことを忘れないで下さいね。
今回はフェッテ・アン・トゥールナンを7回にしましたが、もしも途中で続けられなくなってもそのままにしないで、もう一度ピルエット・アン・ドゥオールをして最後のストゥーニュ・アン・ドゥダーンから最後のポゼまできちんと繋ぎましょう。
フェッテ・アン・トゥールナンの7回が安定して出来るようになったら、次は12回(11回+ストゥーニュ)、16回(15回+ストゥーニュ)と回数を増やして練習しましょう
アンシェヌマンの最後にフェッテ・アン・トゥールナンという“見せ場”がくるのですから、体力的には大変かもしれません。でもバレリーナにとってその見せ場は大抵の場合、最後の最後に設けられているものです。全幕物のバレエの場合は最後の幕のクライマックスに。ですから日々のレッスンのときにもそのことを思い浮かべて、たとえフェッテが続かなくなってしまっても投げ出さないで最後のポゼまできちんと繋ぐことを大切にして下さいね。途中で姿勢を崩して音楽が終わるのを待つ、などということはしてはいけません。