バレエ・メソッド アンサンブル・ド・ミューズ スタイル

クラシック・バレエの実際のレッスンをモデルとして、正確に無理なく美しく動き踊るためのヒントやアドバイスをお伝えします。

センター・レッスン vol.8 プティ・ソテ(エシャッペ・ソテ-パ・ドゥ・ブーレ-シャンジュマン)

2011-09-29 09:07:37 | 日記
前回練習したグラン・バットマン、トルソーが傾いたり上げた脚を落っことしたりすることなく、安定したバットマンをすることが出来るようになりましたか?そして、自分の身体条件の許す範囲で出来る限り高く脚を上げることにも挑戦してみましたか?
今回はプティ・ソテの練習です。
難しいアンシェヌマンではありませんが、強く安定した跳躍力を育てたり、トルソーをコントロールするのに必要なポイントがいくつもありますよ。
でははじめましょう。
右脚前5番ポジシオン・アン・ファス、アームスはアン・バ。
→8 プレパラシオン=ドゥミ・プリエ⇒1 エシャッペ・ソテ→2番ドゥミ・プリエ→2 ソテ-右後ろ5番→3 エシャッペ・ソテ→2番ドゥミ・プリエ→4 ソテ-右前5番→5 エシャッペ・ソテ→2番ドゥミ・プリエ→6 右方向へパ・ドゥ・ブーレ・ドゥシュー→右後ろ5番ドゥミ・プリエ→7 シャンジュマン・ドゥ・ピエで右方向に半回転→右足前5番・ドゥミ・プリエ→8 シャンジュマン・ドゥ・ピエでさらに半回転→左脚前5番・ドゥミ・プリエ⇒1 エシャッペ・ソテ→2番・ドゥミ・プリエ→2 ソテ-左後ろ5番→3 エシャッペ・ソテ→2番ドゥミ・プリエ→4 ソテ-左前5番→5 エシャッペ・ソテ→2番ドゥミ・プリエ→6 左方向へパ・ドゥ・ブーレ・ドゥシュー→左後ろ5番ドゥミ・プリエ→7 シャンジュマン・ドゥ・ピエで左方向に半回転→左脚前5番ポジシオン・ドゥミ・プリエ→8 シャンジュマン・ドゥ・ピエでさらに半回転→右脚前5番・ドゥミ・プリエ⇒…
アームスは
Ⅰ.はじめのエシャッペ・ソテで跳びあがるときにアン・ナヴァン→2番ドゥミ・プリエでア・ラ・スゴンド→2番ポジシオンで跳び上がって5番ドゥミ・プリエに下りたときにアン・バ、この動きを繰り返す。
Ⅱ.パ・ドゥ・ブーレ・ドゥシューのときはア・ラ・スゴンドのまま、次のシャンジュマン・ドゥ・ピエでアン・バに下げる。

いかがですか?シンプルなアンシェヌマンでしょう?
では大事なポイントを確認していきましょうね。
エシャッペ・ソテは、まず5番ポジシオンのまま真っ直ぐに跳び上がり、もっとも高い跳躍点に達したところで両脚を2番ポジシオンに開いて着地すると“グラン・エシャッペ”になります。もちろん脚やお腹の筋肉が十分に強くなっていないときは無理をすることはありません。跳び上がりながら両脚を2番ポジシオンに開いてもいいんですよ。
エシャッペ・ソテから2番ポジシオン・ドゥミ・プリエに着地するとき、くれぐれも“落下”しないように気を付けましょう。また、着地したときにトルソーが後ろに反っていたり、反対に前傾したりしないように気を付けて下さいね。
次のパ・ドゥ・ブーレ・ドゥシューでは、右方向に移動する場合はまず5番ポジシオン・ドゥミ・ポワントの後ろ側に左脚をひきつけます。このときにも、トルソーが後ろに反らないように気を付けましょう。
最初のシャンジュマン・ドゥ・ピエで半回転して着地したら足の前後が入れ替わります。シャンジュマン・ドゥ・ピエで半回転するときはくれぐれも回転を急がないように、まずしっかり跳び上がってからトルソーの向きを変えるようにしましょう。回転しながら跳び上がろうとすると、重心が捻じれてしまいますよ
2回目のシャンジュマン・ドゥ・ピエでさらに半回転して5番ドゥミ・プリエに着地をしたら、そのドゥミ・プリエが次のエシャッペ・ソテのプレパラシオンになることを忘れずに、しっかりトルソーを引き上げておきましょう。
はじめはゆっくりのテンポで一つ一つの動きを丁寧に練習してください。2番ドゥミ・プリエへの着地やシャンジュマン・ドゥ・ピエでの半回転が安定してきたら徐々に速いテンポで練習しましょう。
それでは、アンシェヌマンをもう一つ練習しましょう。
右脚前5番ポジシオン・アン・ファス、アームスはアン・バ。
→8 プレパラシオン-ドゥミ・プリエ⇒1 エシャッペ・ソテ→2番ドゥミ・プリエ→2 ソテ-右脚ドゥミ・プリエ、左脚ク・ドゥ・ピエ・デリエール→3 エシャッペ・ソテ→2番ドゥミ・プリエ→4 ソテ-左脚ドゥミ・プリエ、右脚ク・ドゥ・ピエ・デリエール→5 エシャッペ・ソテ→2番ドゥミ・プリエ→6 ソテ-右脚ドゥミ・プリエ、左ク・ドゥ・ピエ・デリエール→7 アンボワテ→右脚前5番ポジシオン・ドゥミ・プリエ→8 アントルシャ・ロワイヤル→左脚前5番ドゥミ・プリエ⇒1 エシャッペ・ソテ→2番ドゥミ・プリエ→2 ソテ-左脚ドゥミ・プリエ、右脚ク・ドゥ・ピエ・デリエール→3 エシャッペ・ソテ→2番ドゥミ・プリエ→4 ソテ-右脚ドゥミ・プリエ、左脚ク・ドゥ・ピエ・デリエール→5 エシャッペ・ソテ→2番ドゥミ・プリエ→6 ソテ-左脚ドゥミ・プリエ、右脚ク・ドゥ・ピエ・デリエール→7 アンボワテ→左脚前5番ポジシオン・ドゥミ・プリエ→8 アントルシャ・ロワイヤル→右脚前5番ポジシオン・ドゥミ・プリエ⇒…
アームスは
Ⅰ.はじめのエシャッペ・ソテから2番ドゥミ・プリエで着地するまでにアン・バからアン・ナヴァンを通ってア・ラ・スゴンドへ→ソテからク・ドゥ・ピエ・デリエール-ドゥミ・プリエのところではドゥミ・プリエの脚と同じ側のアームスがアン・ナヴァン、もう片方がア・ラ・スゴンド
Ⅱ.アンボワテでアームスはアン・バ。アントルシャ・ロワイヤルもアン・バのアームスで。

いかがですか?やはり大事なポイントがありますね。
2番ドゥミ・プリエからソテしてドゥミ・プリエ-ク・ドゥ・ピエ・デリエールに着地するところでは、ドゥミ・プリエをする脚のほうにしっかりトルソーを移動します。トルソーの下に脚を引き戻してきてはいけません。
ドゥミ・プリエ-ク・ドゥ・ピエからアンボワテをするとき背中を反らして跳び上がらないように気を付けましょう。そして空中で両脚を5番ポジシオンのポワントにきちんと揃えて伸ばしてから着地するようにしましょうね。
アントルシャ・ロワイヤルは足首から先を動かすのではなく、両方の内腿を“開いて→閉じて→開いて→閉じて”と動かすようにコントロールして下さい。

プティ・ソテの練習は、右→左→右→左と最低2セットは続けて練習しましょう。そして後半になるにしたがってトルソーや脚のコントロール、ポジシオンが曖昧にならないように丁寧に練習して下さいね。軽快にソテが出来るようになると楽しくなりますよ。