バレエ・メソッド アンサンブル・ド・ミューズ スタイル

クラシック・バレエの実際のレッスンをモデルとして、正確に無理なく美しく動き踊るためのヒントやアドバイスをお伝えします。

センター・レッスン vol.8 ロン・ドゥ・ジャンブ・パール・テール

2011-09-22 09:15:53 | 日記
前回練習したバットマン・タンジュ、安定したフェッテが出来るようになりましたか?
また、デガージェでも試してみましたか?
今回はロン・ドゥ・ジャンブ・パール・テールの練習をします。
動作脚の動きにつられて軸脚や骨盤がグラグラしないように気を付けて練習しましょう。
でははじめましょう。
右脚前5番ポジシオン・クロワゼ、アームスはアン・バからプレパラシオンでア・ラ・スゴンドに。
プレパラシオンはドゥミ・プリエから右脚ポワン・タンジュ・ドゥヴァンからドゥミ・ロン・ドゥ・ジャンブ・アン・ドゥオールでア・ラ・スゴンド(=エカルテ・ドゥヴァン)に。同時に軸脚の膝を伸ばします。

→8 プレパラシオン→ロン・ドゥ・ジャンブ・アン・ドゥオール⇒1 ポワン・タンジュ・ドゥヴァン→2 ロン・ドゥ・ジャンブ・アン・ドゥオール→3 ポワン・タンジュ・ドゥヴァン→4 ロン・ドゥ・ジャンブ・アン・ドゥオール→5 ポワン・タンジュ・ドゥヴァン→6 ロン・ドゥ・ジャンブ・アン・ドゥオール→7 ポワン・タンジュ・ドゥヴァン→8 ロン・ドゥ・ジャンブ・アン・ドゥオール⇒1 ポワン・タンジュ・ドゥヴァン-ドゥミ・プリエ→2 パ・ドゥ→3 バスク→4 右脚後ろ4番ドゥミ・プリエ→5 トゥール・アン・ドゥオール→6 右脚後ろ5番クロワゼ・ドゥミ・プリエ→7 右ポワン・タンジュ・デリエール・クロワゼ→8 ドゥミ・ロン・ドゥ・ジャンブ・アン・ドゥダーンでア・ラ・スゴンド(=エカルテ・デリエール)へ→ロン・ドゥ・ジャンブ・アン・ドゥダーン⇒1 ポワン・タンジュ・デリエール→2 ロン・ドゥ・ジャンブ→3 ポワン・タンジュ・デリエール→4 ロン・ドゥ・ジャンブ→5 ポワン・タンジュ・デリエール→6 ロン・ドゥ・ジャンブ→7 ポワン・タンジュ・デリエール→8 ロン・ドゥ・ジャンブ→1 ポワン・タンジュ・デリエール-ドゥミ・プリエ→2 ロン・ドゥ・ジャンブ・アン・ドゥダーンをしながらクロワゼに向きを変える→3 右脚軸4番アラベスク・ア・テール-ドゥミ・プリエにトンベ→左脚バットマン・クロシュでエファセ・ドゥヴァン・ポワン・タンジュ→4 左脚にトンベ→右脚・ク・ドゥ・ピエを通ってポワン・タンジュ・デリエール・クロワゼ-ドゥミ・プリエ→5 トゥール・アン・ドゥダーン→6 右脚前5番クロワゼ・ドゥミ・プリエ→7 右脚ポワン・タンジュ・ドゥヴァン・クロワゼ→8 ドゥミ・ロン・ドゥ・ジャンブ・アン・ドゥオールでア・ラ・スゴンド(=エカルテ・ドゥヴァン)へ
アームスの動きは…。
ロン・ドゥ・ジャンブ・アン・ドゥ・オールのあとポワン・タンジュ・ドゥヴァン-ドゥミ・プリエのときに動作脚側のアームスがアン・バを通過してアン・ナヴァンに、ドゥミ・ロン・ドゥしながらエファセの方向に向きを変えるときにア・ラ・スゴンドに開き、トンベをして1番ポジシオン・ドゥミ・プリエを通過するときに両アームスがアン・バからアン・ナヴァン、さらにポワン・タンジュ・ドゥヴァンからタン・リエをするときに動作脚と反対のアームスがアン・オーでもう片方はア・ラ・スゴンド、最後の4番ポジシオン・ドゥミ・プリエでは後ろの脚側のアームスがアン・ナヴァン、もう片方がア・ラ・スゴンド。
ロン・ドゥ・ジャンブ・アン・ドゥダーンのあとのポワン・タンジュ・デリエール-ドゥミ・プリエまではア・ラ・スゴンド、ロン・ドゥ・ジャンブ・アン・ドゥダーンをしながらクロワゼの方向に向きを変えたときに動作脚側のアームスがアン・ナヴァン・アロンジェ、トンベをしたときには4番アラベスクのポジシオン、1番ポジシオンに引き上げたときに両アームスをアン・ナヴァンに、最後に大きい4番ポジシオンのところで軸脚側のアームスがアン・ナヴァン、もう片方がア・ラ・スゴンド。
いかがですか?
それでは大事なポイントを確認していきましょう。
クロワゼでロン・ドゥ・ジャンブ・アン・ドゥオールを4回したら、パ・ドゥ・バスクで移動しながらエファセの方に身体の向きを変えます。動作脚をドゥミ・ロン・ドゥすることで身体の向きを変えて、動作脚にトンベをするまでドゥミ・プリエの高さを守りましょう。
続くロン・ドゥ・ジャンブ・アン・ドゥダーンを4回したら、ロン・ドゥ・ジャンブ・アン・ドゥダーンをしてポワン・タンジュ・デリエールのドゥミ・プリエをしますが、そこからロン・ドゥ・ジャンブ・アン・ドゥダーンをしながら身体の向きを変えて4番アラベスク・ア・テール-ドゥミ・プリエにトンベをするところまではドゥミ・プリエの高さを守りましょう。
次のバットマン・クロシュ(=ポワン・タンジュ・デリエールの脚を1番ポジシオンを通過させてエファセの方向にポワン・タンジュ)のときにドゥミ・プリエの膝を伸ばして引き上げます。
バットマン・クロシュした脚にトルソーを引き上げク・ドゥ・ピエを通した脚をポワン・タンジュ・デリエールしたらその足のカカトは床に浸けて大きな4番ポジシオンになります。トゥール・アン・ドゥダーンのためのプレパラシオンです。
アンサンブル・ド・ミューズのレッスンでは、このドゥミ・プリエでロン・ドゥジャンブ・アン・ドゥダーンをしながら身体の向きを変え4番アラベスク・ア・テール-ドゥミ・プリエにトンベ、バットマン・クロシュをしてさらにク・ドゥ・ピエを通してポワン・タンジュ・デリエール-ドゥミ・プリエの大きい4番ポジシオンへ、という1連の動きのことを“グラン・コントゥルタン”と呼んでいます。脚の動線がコントゥルタンと同じで、それをソテではなくドゥミ・プリエした状態で行うことで動作脚が描く動線がさらに大きくなって華やかな動きになるからです。通常のコントゥルタンのことは“コントゥルタン・ソテ”と呼んでいます。
パ・ドゥ・バスクも“グラン・コントゥルタン”もクロワゼからエファセへ、クロワゼからクロワゼへの身体の向きの変更が中途半端になったり、あるいは勢い任せの動きで真横に近いところまで身体を向けてしまったりということがないように注意しましょうね。
もっとも大切なことですが、アン・ドゥオールでもアン・ドゥダーンでも、動作脚の動きにつられて骨盤がローリングしないように上体をしっかり引き上げてお腹で支えましょう。また軸脚もただ真っ直ぐに立っているだけではありません。動作としては見えないのですが、常にターン・アウトのコントロールを続けることを忘れないで下さいね。
パ・ドゥ・バスクや“グラン・コントゥルタン”のときにも動きの勢いに任せて股関節のターン・アウトが失われないように気を付けましょう。
グラン・コントゥルタンでロン・ドゥ・ジャンブ・アン・ドゥダーンをしてクロワゼの方向に向きを変えて4番アラベスク・ドゥミ・プリエに向きを変えたときはアームスをしっかり前方に伸ばしてトルソーも引き伸ばします、だからといって骨盤が横向きになったり後ろの脚側の骨盤が持ち上がって傾いたりしないように気を付けましょうね。
この動きも前回のバットマン・タンジュと同様に、デガージェの高さに脚を上げて練習することも可能です。その時にはドゥヴァンからデリエール、あるいはデリエールからドゥヴァンへと脚を動かす間に脚の高さが上下しないように気を付けて下さいね。パ・ドゥ・バスクもデガージェで行い、グラン・コントゥルタンの4番アラベスクはア・テールではなく軽く脚をあげるとよいでしょう。
デガージェで行うパ・ドゥ・バスクの場合はトンベのあと1番ポジシオン・ドゥミ・プリエではなくク・ドゥ・ピエからポワン・タンジュに、そしてタン・リエをしましょう。