バレエ・メソッド アンサンブル・ド・ミューズ スタイル

クラシック・バレエの実際のレッスンをモデルとして、正確に無理なく美しく動き踊るためのヒントやアドバイスをお伝えします。

バー・レッスン vol.8 ルルヴェとタン・ルヴェ

2011-09-05 11:34:32 | 日記
前回練習したリンバリング、自分の身体と相談しながら丁寧に練習していますか?
余裕があるならばア・ラ・スゴンドに脚を引き上げたまま、少しバーの方にカンブレをしたり、足から手を離してポゼをしたり、デリエールも膝を引き上げて伸ばしたあとにパンシェをいれたりするのもよいでしょう。
今週はルルヴェとタン・ルヴェの練習をします。
とはいうものの目新しいやり方や特殊な動き方ではなく、バー・レッスンの最後に呼吸を整えたり脚や腰の緊張をほぐすための動きです。
でははじめましょう。
両手バーで1番ポジシオン。
→8 プレパラシオン⇒1 →2 グラン→3 →4 プリエ→5 →6 ア・テールに→7 戻って→8 ルルヴェ→1 →2 カンブレ→3 →4 アン・ナリエール→5 →6 トルソーを→7 起こして→8 ア・テール→1 →2 グラン→3 →4 プリエ→5 →6 ア・テールに→7 戻って→8 ルルヴェ→1 →2 カンブレ→3 →4 アン・ナリエール→5 →6 トルソーを→7 起こして→8 ア・テール⇒1 →2 ドゥミ・プリエ→3 →4 ア・テール→5 →6 ルルヴェ→7 →8 ア・テール→1 →2 ドゥミ・プリエ→3 →4 ア・テール→5 →6 ルルヴェ→7 →8 ア・テール⇒1 ルルヴェ→2 ア・テール→3 ルルヴェ→4 ア・テール→5 ルルヴェ→6 ア・テール→7 ルルヴェ→8 ア・テール・ドゥミ・プリエ⇒1 タン・ルヴェ→2 ドゥミ・プリエ→3 タン・ルヴェ→4 ドゥミ・プリエ→5 タン・ルヴェ→6 ドゥミ・プリエ→7 タン・ルヴェ→8 ドゥミ・プリエ
いかがですか?
大事なポイントは呼吸を丁寧にすることです。
カンブレ・アン・ナリエールをするときは1回目は右のエポールマンに、2回目は左のエポールマンに顔をむけましょう。
ルルヴェをするときには勢いよく立ち上がるのではなく、カカトから足指の付け根に向かって足の裏をゆっくり床から引きはがしていくイメージで丁寧にルルヴェをしましょう。そしてルルヴェからア・テールに戻るときも足の裏を少しずつカカトに向かって床に吸い付かせていくイメージで下りましょう。
タン・ルヴェはバーの上に乗り上げるイメージでしっかり跳躍の練習をしましょう。足首をしっかり伸ばし爪先で床を突き通すイメージで跳んでみましょう。
勢いよく着地のドゥミ・プリエをして重心が後ろに落っこちないように気を付けて下さいね。バーを掴んだまま身体を支えようとして、バーを自分の方に引っ張るようなことになっては困りものですよ。
1フレーズ目と2フレーズ目のグラン・プリエ&カンブレ・アン・ナリエールは8カウント×2を1フレーズにしていますが、8カウント×1を1フレーズにしてもいいでしょう。その場合グラン・プリエのテンポが速くなりますから、勢い任せにしゃがみ込むようなプリエをしたり、乱暴なカンブレをしないように気を付けて下さいね。グラン・プリエをドゥミ・プリエに変えてもいいですよ。

このプリエ&ルルヴェ&タン・ルヴェの練習はバー・レッスンに必ず組み込まれるものではありませんが、バー・レッスンが終わって次にセンター・レッスンに入る前の準備としては効果的ですよ。バー・レッスンに組み込まれないときは、深呼吸をするつもりで軽く動いてみるといいでしょう。