皮膚呼吸しか知らない蛙

アスペルガー症候群当事者が、2次障害に溺れることもありながら社会に適応していく道のりを綴っていきます。

ウェクスラー成人知能検査 -言語性下位検査特徴 単語-

2008-11-16 09:25:56 | ウェクスラー知能検査
単語を口頭で提示し、その意味を答える(言語発達水準・単語に関する知識) 時として被験者の定義の質は彼の文化的環境について何かを語る。その人の語彙量の評価において、今議論された種類の問題は定量的な評価には入れられない。得点に数えられるのは彼が知っている単語の数である。単語テストは、この尺度の他のどのテストよりも年齢とともによく維持されている。25歳から50歳までの年齢群で、正しく定義された言葉の数 . . . 本文を読む

ウェクスラー成人知能検査 -言語性下位検査特徴 算数-

2008-11-15 21:25:23 | ウェクスラー知能検査
算数の問題を口頭で提示し、暗算で答えさせる。(計算力、数学問題を暗算する集中力) 算数のテストは全体的な知能尺度と高い相関がある。算数テストは、一般知能のよい尺度であることに加えて、工夫しやすく標準化しやすいという利点を持つ。しかし、その価値は教育および職業の影響を受けるという事実によって薄められる。書記、技師、実務家は一般にこのテストの成績がよいが、主婦、労務者、無教育の人は不利である。このテ . . . 本文を読む

ウェクスラー成人知能検査 -言語性下位検査特徴 理解-

2008-11-15 11:08:42 | ウェクスラー知能検査
日常的な問題の解決と社会的なルール等についての質問をして、口頭で答えさせる。(抽象的な社会慣習、規則、経験を扱う能力) 一般的理解で最も満足すべきものの1つは、「それが口頭でなされたとき、被験者から得られる豊かな臨床的資料である。それはしばしば精神病の人格診断にとって価値がある。それはときとして分裂傾向の存在を示唆する(それはひねくれた異様な反応となって現れる)。」そして、たいてい、被験者の社会 . . . 本文を読む

ウェクスラー成人知能検査 -言語性下位検査特徴 知識-

2008-11-15 00:10:00 | ウェクスラー知能検査
日常的な事柄や場所等、一般的な知識に関する質問をして、口答にて回答(文化によって獲得した一般知識の程度) 知識テストの価値は、そこに含まれる問題に大いに依存している。ところで、よい質問の確実な指標となるような一般原理はない。概して、知識テストの問題は、ある種の知識を要求する。それは平均的な環境にある平均的な人間が獲得できるであろうと思われるものである。 正直に言うと、アスペルガー障害と診断され . . . 本文を読む

ウェクスラー成人知能検査 -知能の分類-

2008-11-14 21:38:35 | ウェクスラー知能検査
もし、IQが知能の基礎的定義に寄与するべきであるとするならば、その利用には客観的な弁明がなければならない。重要なことは、IQの正確な数値ではなくて、それが限定可能な知能の測定値を表すかどうかである。 WAIS-ⅢもしくはR検査を受診したアスペルガー障害を含む発達障害者(自閉症スペクトラム)の診断を受けられた方々はIQが正確な数値ではないことは重々承知されていると思うのですが、様々なところで目にす . . . 本文を読む

ウェクスラー成人知能検査 -知能の本質-

2008-11-14 09:49:27 | ウェクスラー知能検査
ウェクスラー知能検査を知るため、原版開発者 David Wechsler の著書「The Measurement and Appraisal of Adult Intelligence (邦題:成人知能の測定と評価 茂木茂八他訳) 1972」に書かれていることを考察していくことにします。 知能の本質 「知能」と「知性」の意味の違いを明確に表現することは難しい。辞書を引いてみると(「大辞林」参照 . . . 本文を読む

日本における広汎性発達障害児・専門医の統計学的データ

2008-11-12 22:52:17 | アスペルガー症候群
2008年11月現在、日本における広汎性発達障害[PDD](広義の意)児者は、日本自閉症協会の推定で120万人と言われています。 2002年度の文部科学省の調査による軽度発達障害児は通常学級在籍児の6.3%に上ることが明らかになりました。2008年5月1日時点での統計局による人口確定統計上、5歳~19歳児童・学生の人口は1,803万6,000人。その6.3%と仮定して、113万6,268人の小学 . . . 本文を読む

学術的見地からの富士山噴火とハザードマップ

2008-11-11 23:39:51 | 地球科学
2000年と2001年に観測された低周波地震により『活火山 富士山噴火』が現実味を帯び、2003年富士山火山防災協議会設立、同年9月「富士山火山防災マップ(富士山ハザードマップ)」、「観光客用マップ」「防災業務用マップ」が作成されました。 富士山は781年以降少なくとも10回噴火したことが、古文書などの記録に残されています。864~866年に起きた「貞観噴火」では、北西山腹に火口が開き、現在樹海 . . . 本文を読む

自閉症の小脳異常

2008-11-10 23:05:57 | アスペルガー症候群
アスペルガー障害(症候群)を含む自閉症は、(1)対人関係・相互的社会関係の障害(周囲と交わらない)(2)言語発達を含むコミュニケーションの障害(言葉の遅れ)(3)興味・関心の狭さや反復する常道的行動(こだわり) これら三つの行動発達障害の出現により特定され、WHOの「国際疾病分類ICD-10」や米国精神医学界のDSM-Ⅳに共通して広汎性発達障害(Pervasive Developmental D . . . 本文を読む

脳損傷と知能の関連性①

2008-11-09 20:52:35 | アスペルガー症候群
アスペルガー障害の診断を受けて、様々な蟠りというか、 「自分自身で本当はそうでは無いのではないか?」様々な先天的要因と後天的要因が入り乱れている為、自分自身への疑いは永遠に続くと思います。 ここ一ヶ月ばかりは『目眩』という具体的症状が現れており、様々な検査を受けることになっています。ひとつの可能性として、アスペルガー障害を含む発達障害児者全般にとって、興味深い論文を読むことが出来ましたので引用さ . . . 本文を読む

WISC-Ⅲの解釈に関して

2008-11-07 23:36:23 | アスペルガー症候群
幼児期・学童期の児童の発達検査に使用されているウェクスラー式知能検査WISC-Ⅲは、文献として購入できるものも出ておりある程度勉強できるが、 成人用のWAIS-Ⅲに関しては研究機関の数少ない文献、改訂前のWAIS-Rの文献、WISC-Ⅲの文献からの推論(WISC-IIIアセスメント事例集 : 理論と実際 / 藤田和弘 [ほか] 編著. -- 日本文化科学社 等)日本文化科学社の「検査法(2冊1組 . . . 本文を読む

科学研究費補助金の実態

2008-11-03 21:09:31 | 地球科学
研究というのは何かとお金のかかるものです。研究機関に入ったら好きな研究が出来るなんてことは大間違いなのはご承知の通りだと思います。ある意味「白い巨塔」状態のところも少なくないですしね。 と言うわけで、今日は科学研究費補助金(以下 科研費)について。以下<ウィキペディア 科学研究費補助金 引用>科学研究費補助金(かがくけんきゅうひほじょきん、英 Grants-in-Aid for Scientif . . . 本文を読む

CO2排出削減と省エネルギー政策は別物ではあるが・・・

2008-11-02 23:43:56 | 地球科学
はじめに、省エネルギー政策に関しては意義のあるものだと思います。若干というかかなりエネルギー関連事業者からの圧力等感じなくはないですが、その分野にお金が廻るのも、その分野の研究が進むのも概ね同意です。基本的に省エネ製品の販売促進を“環境配慮”という名目を使ってでも促すことはユーザーの消費活動を促進し、経済が幾分活性化することや、エネルギー問題に僅かずつかも知れませんが貢献しうる要素があると感じるか . . . 本文を読む

地震確率マップに見る日本の地震予知の問題点

2008-11-01 22:55:17 | 地球科学
2003年5月26日、マグニチュード7の地震が宮城県沖で発生しました。 負傷者174人、住宅の全半壊合わせて23棟、、部分破損2342棟、火災の発生4件、幸い死傷者は出ませんでした。 朝日新聞~宮城県沖地震関連WEBサイト~ 地震発生の確率推定にはBPT分布グラフというものが使用されています。地震発生確率の算出に必要な要素は・地震の起きた平均間隔・最後に起きた地震の時期・地震間隔のばらつきこ . . . 本文を読む