皮膚呼吸しか知らない蛙

アスペルガー症候群当事者が、2次障害に溺れることもありながら社会に適応していく道のりを綴っていきます。

学術的見地からの富士山噴火とハザードマップ

2008-11-11 23:39:51 | 地球科学
2000年と2001年に観測された低周波地震により『活火山 富士山噴火』が現実味を帯び、2003年富士山火山防災協議会設立、同年9月「富士山火山防災マップ(富士山ハザードマップ)」、「観光客用マップ」「防災業務用マップ」が作成されました。 富士山は781年以降少なくとも10回噴火したことが、古文書などの記録に残されています。864~866年に起きた「貞観噴火」では、北西山腹に火口が開き、現在樹海 . . . 本文を読む

科学研究費補助金の実態

2008-11-03 21:09:31 | 地球科学
研究というのは何かとお金のかかるものです。研究機関に入ったら好きな研究が出来るなんてことは大間違いなのはご承知の通りだと思います。ある意味「白い巨塔」状態のところも少なくないですしね。 と言うわけで、今日は科学研究費補助金(以下 科研費)について。以下<ウィキペディア 科学研究費補助金 引用>科学研究費補助金(かがくけんきゅうひほじょきん、英 Grants-in-Aid for Scientif . . . 本文を読む

CO2排出削減と省エネルギー政策は別物ではあるが・・・

2008-11-02 23:43:56 | 地球科学
はじめに、省エネルギー政策に関しては意義のあるものだと思います。若干というかかなりエネルギー関連事業者からの圧力等感じなくはないですが、その分野にお金が廻るのも、その分野の研究が進むのも概ね同意です。基本的に省エネ製品の販売促進を“環境配慮”という名目を使ってでも促すことはユーザーの消費活動を促進し、経済が幾分活性化することや、エネルギー問題に僅かずつかも知れませんが貢献しうる要素があると感じるか . . . 本文を読む

地震確率マップに見る日本の地震予知の問題点

2008-11-01 22:55:17 | 地球科学
2003年5月26日、マグニチュード7の地震が宮城県沖で発生しました。 負傷者174人、住宅の全半壊合わせて23棟、、部分破損2342棟、火災の発生4件、幸い死傷者は出ませんでした。 朝日新聞~宮城県沖地震関連WEBサイト~ 地震発生の確率推定にはBPT分布グラフというものが使用されています。地震発生確率の算出に必要な要素は・地震の起きた平均間隔・最後に起きた地震の時期・地震間隔のばらつきこ . . . 本文を読む

酸性雨(Asid Rain)

2008-10-29 21:37:50 | 地球科学
かれこれ20年あまり前、中学校の英語の教科書に載っていた文章です。 Gases from factories and cars go up into the sky, and the winds carries them away. Later they come down with the rain in other places. That is asid rain. (記憶を辿った引用 . . . 本文を読む

不都合な真実③

2008-10-28 11:39:57 | 地球科学
さて「CO2を吸収する緑地が北半球に多いので季節によるCO2濃度が変化する」 ともっともらしいことが述べられているが、CO2の最大の貯蔵庫は陸地ではなく海洋である。その割合はここに書くまでもない。   過去65万年の間、CO2の気体濃度比が300ppmを超えたことはなかった。 これを実証できる科学的根拠を明確に提示できる手法があれば是非教えて欲しい。何処の地域のどういった研究で“ . . . 本文を読む

不都合な真実②

2008-10-24 22:55:23 | 地球科学
1955年から気象観測用ラジオゾンデによるCO2観測濃度の測定。1958年よりCO2の濃度観測を本格化。<ロジャー・レベル> 映画の中で語られているCO2濃度の上昇カーブは、温暖化のここ数年の急激な上昇カーブとの整合性を語られる目安として取り上げられ、科学者の間では「ホッケースティック曲線」と呼ばれています。 ここには1850年代から気温上昇カーブを描いていることは語られません。なぜなら化石燃 . . . 本文を読む

不都合な真実①(序論)

2008-10-23 17:22:06 | 地球科学
やっぱりこれを書かないと始まらないと思うので、取り上げてみることにする。 第79回アカデミー賞二部門受賞『不都合な真実(An Inconvenient Truth)』 不都合な真実~関連WEBサイト この序章はアル・ゴア氏を批判的に書いてしまっています。なのであんまり気乗りしないのですが、政治家の科学知識というのはやっぱりこの程度か・・・と少々うんざりする尺度になるのでゴメンナサイですが批判 . . . 本文を読む

熱帯林再生に挑む

2008-10-22 22:34:40 | 地球科学
京都新聞 『緑が地球を救う』特集より 生物の生存に必要な酸素を放出し、地球温暖化の元凶である二酸化炭素を吸収する熱帯林。この貴重な生態系が今、崩壊の危機に瀕しています。毎年平均、日本の国土面積の約半分に当たる約17万平方㎞が消失してると言われています。このまま消失が続けば、温暖化はさらに進み、地球規模での気象変動など人類にとって取り返しのつかない事態を招きかねません。その再生に挑んでいるのが、横 . . . 本文を読む

IPCC第四次評価報告書統合報告書に関して

2008-10-21 22:11:15 | 地球科学
平成19年11月17日報道発表資料より。 第四次評価報告書 気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第二十七回総会(バレンシア/スペイン)にて、 ①気候変化とその影響に関する観測結果 ②変化の原因、 ③予測される気候変化とその影響 ④適応と緩和のオプション ⑤長期的な展望 の5項目が提示され実質的に気候システムの温暖化は疑う余地が無く、人為起源の温室効果ガスの増加によってもたらされ . . . 本文を読む

サイクルと対象地域によって温暖化の考え方は異なる

2008-10-20 22:02:41 | 地球科学
前の記事で「地球温暖化は止まらないと思う」と書きましたが、これは私が地球科学を専攻し、プレートテクトニクスに関連する学士論文を書き、地質・環境コンサルタントとしての立場で見てきた個人的感想です。 地球は現在46億年の歴史を刻んでいると言われています。 その46億年のスパンで見た地球全体の気候変動と人類の有史以後の気候変動、産業革命以降の気候変動、最近30年あまりの気候変動。 それぞれの尺度で見解 . . . 本文を読む

地球温暖化は政治的問題

2008-10-11 22:22:14 | 地球科学
私の立場では学者の論文を直接閲覧することが出来ません。なので調査方法、条件、論拠等が分からないので一概にデータの正誤を語ることはできません。 地球温暖化に対する警鐘は1988年、サイエンス誌に掲載されたジェームズ・ハンセンら6人の共著「増大する大気二酸化炭素の気象への影響」に端を発していると言われています。  以下同著内引用 次の世紀(21世紀)に予想される地球温暖化はほとんど前例のな . . . 本文を読む

エコ活動に思うこと

2008-09-22 23:12:16 | 地球科学
エコバッグを持ちましょう。 という啓蒙活動がここ数年話題になっていますね。 不要なビニール袋を削減することは生産にかかるコスト・燃料の削減、資源の有効利用には効果があることだしなかなか良いことだと思います。 しかしメディアの報道を見ると「温暖化防止のためにエコバッグを」と唱っている事が多々あります。温暖化防止には結びつかない。 一人一人に出来ることとしてもっと効果的な方法は『残飯を減らすこと . . . 本文を読む

地球温暖化は止まらないと思う

2008-09-18 21:37:36 | 地球科学
知能検査の結果待ちなので違うことを考えてみようと思った。 ここ数年地球温暖化に対する危機感が叫ばれ、アル・ゴアさんなんかがノーベル賞取っちゃったりおかしな世の中になってますが、危機感を煽ってお金を捻出させてる感が否めません。 地球が温暖化しているのは明確な事実だと思います(過去100年間での地球の平均上昇温度0.6℃(出所不明[たぶんIPCCの報告書に載ってるかな?]))。 ただし前提として . . . 本文を読む