何時の頃からか、増加の一途を遂げる私の体重。
当然の事ながら、腹回りも比例して拡大し続け、
数年前に、ついに１ｍとなりはててしまった。
まさかこの私が、その単位がセンチからメートルに変わる悲哀を味わおうとは、若い時には想像もしていなかった事である。
せめて、この１ｍは何としても死守せねばならぬと、長年努力をしてきたが、
ついに、ここ最近は１ｍのズボンさえもが苦しくなってきて、
「お前の洗濯の仕方が悪いのだ。これはズボンが縮んでおるのだ。」
と家内に苦し紛れのクレームをつける始末。
激怒した家内、先日
「ほれ！穿いてみろ！」
通販で買ったものらしきジーンズを二つ、私の前に放り投げる。
え？
しゃ、しゃーねーな。
穿いてみてやるか。
・・・・
おい！
アジャスター付のジーパンってどういう事だ！
こんな見っともない・・・
「いいけん、穿いてみらんね。ふーん、ちゃんと穿けるじゃん。」
ま、まあ、シャツを上に出せば、アジャスターなんか見えんし、
「そっちも穿かんね、早く！」
・・・
もう一つのジーパンはさらに悲しく、
これ・・・・
ゴムじゃん、ウエスト。
紐までついてるし。
「なんか文句あるとね！」
だって、これのカテゴリーを言うとしたら、
『一見ジーンズに見えるジャージ』としか・・・
「なんね！穿かんとなら返すよ！！」
いえ、
穿かせてください。
グシュン
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