紅蓮(ぐれん)のポケット

子どもの本の作家・三輪裕子のふつうの毎日
2015年夏。三宅島で農業を始め、東京と行ったり、来たりの生活になる

高山病

2009-08-06 06:50:11 | 3・山の日記
今年の白馬岳では、とても高度順化がうまくいって、多少頭の芯が重い感じはしたが、頭痛もなく吐き気もなかった。

これは、やはり前日余裕を持って、1800mくらいの栂池自然園まで登り、少し歩いたせいだと思う。
そして、泊まったのがホテルのような所で、ゆっくりと寝られたこと。
白馬岳までの登りで、なるべく水分をとるように心がけたこと。

今までの経験からすると、寝不足が一番こたえるようである。

白馬山荘で、夜、登山講習会が開かれた。
その日は「高山病について」と「登山コースについて」 トムラウシ遭難のすぐ後だったので、低体温症についての話しもあった。

 

医学生の人がボランティアで、白馬山頂付近の山小屋に常駐しているそうである。
そこで、高山病の話しをしてくれた後、血中酸素濃度の測定器を持ってきていたので、測ってもらった。
人差し指の先を、器具ではさんで測る。

私は、87パーセントで、少し低いけれど、まあまあだいじょうぶな値であった。
健常者は96~99%とのこと。
でも、少しはふつうの人より低いのだから、アルコールは控えたのは正解だった。

そこで、寝るのは、高山病にはよくないという話しがあった。呼吸が浅くなるからだそうだ。
その夜、寝ると、しばらくして頭痛がした。でも、寝ないわけにはいかないので、また寝たが、やはり、頭が痛くなった。

でも、大したことはなく、翌朝、起きて動いたら、おさまった。

私たちが泊まった白馬山荘(2832m)から見た頂上小屋(2730)。こういうすばらしい景色を見るためには、高山病ともうまくつきあっていかねば。


 

(写真:良流娯さん提供)