尾骨損傷

金峰山でのアクシデントから無事帰宅し、昨日近所の整形外科へ。
全く痛くないわけではないが、ただ立っていたり、歩いたりするのには支障なく
階段や坂道も下りでは痛みも皆無に近い。
しかし、椅子に座ろうと前屈したり、ちょっと遠くのものを取ろうと手を伸ばしたり
大笑いをしたり咳をしたりすると強烈な痛みが走る
極めつけは寝返りで、冷や汗をかきながらなんとかベッドに横たわったものの
姿勢を変えることすらできない。
両手でお尻を持ち上げながら、なんとか姿勢を変えるが
「うーうーうーうーーーーー」
なんて声を出さずにはいられないくらいで、これはただの打撲ではないなと。


いちばん強烈だったのは、22日の朝、金峰山小屋でトイレに入ったときだ。
小屋のトイレは外にある別棟で、もちろん和式。
外の寒暖計は、－5℃を指し示している。
起きがけで体も動いていないこともあり、用を足そうと姿勢を変えた瞬間
「ぐあーーーーーっ、あーーうーーうーうーうーうーーーー」
と、あまりの痛さに叫びともつかぬ声を上げてしまった。
隣のブースにいた方は、さぞかし驚いたことだろう
隣の隣のブースにいた相方のひそやかな笑い声が聞こえる
金峰山から下山したときも、登りではダブルストックを支えに
「ハアーーーーーッ」
と気合を入れながら痛みに耐えたが、このときよりトイレの一撃は強烈だった。


整形外科で事情を説明し、医師に診てもらう。
「どの辺ですか？」
といいながら、医師が尾骨の上辺りを押さえる。
「いや、もうちょっと下…」
といいかけた途端、最も痛い部分を押され、またまた診察室で
「ギャアアーーーーーーーッ」
と悲鳴を上げる。
医師はニヤニヤしながら
「ははー、じゃあ、レントゲン撮りましょう」
といいながら、X線撮影室に案内し、ベッドに乗るように指示した。
しかし、ベッドに乗るだけで一苦労。
仰向けになんて寝られないし、うつ伏せでいいといわれても
途中経過の姿勢がつらくてどうにもこうにも動けず
ベッドの上で固まってしまった
それを見かねた医師は
「じゃあ、横向きでいいですよ」
というではないか
それでいいなら、最初からいってくれ


出来上がったX線写真を見て、医師はこう告げた。
「尾骨に何本かひびが入っていますね。ポキッと折れたわけではないけれど、この白い線がひびです」
そこには、茶筅状態に割れた尾骨の映像が写っていた。
「別になにもすることはないので、2週間は安静にして、痛みの出ることはしないこと。完治は1か月もしくはそれ以上、運動は駄目ですよ。痛み止めと湿布を出しますから、1週間後にまた来てください」


ああ、本当にお尻が割れていたんだ…