ウィトゲンシュタイン的日々

日常生活での出来事、登山・本などについての雑感。

錦秋の那須(2) 三斗小屋温泉~峰の茶屋跡~牛ヶ首

2011-10-14 07:48:29 | 登山(両毛・常総)

【第2日・10月13日(木)】
三斗小屋温泉→延命水→那須岳避難小屋→峰ノ茶屋避難小屋→牛ヶ首→那須ロープウェイ山頂駅



6時半に朝食と告げられていた私は、5時半に起床。
叔父と叔母も6時には布団から這い出した。
昨夜のストレッチか、はたまた私が持参したアミノバイタルスーパースポーツが功を奏したのか
叔父も叔母も筋肉痛はなく、体の違和感も出ていないようでまずは一安心

曇っているせいか冷え込みが弱く、そのため空気が重くどんよりとしている。

朝食をいただき、身軽になりたい3人は、そわそわとトイレを往復するも
皆不如意な結果に終わる
そんなこんなで8時に大黒屋を出発。

木々の紅葉も進んでいるように感じる。
延命水まではほとんど平坦な道だ。

ダケカンバの黄葉と、クマザサの緑の対比が美しい。

なんと美しいコントラストなのだろう。

那須岳避難小屋までは、若干登りがあるものの緩やかで
ここから峰の茶屋跡に出るまでが、今日いちばんの登りだが
剣が峰の下部のトラバースを慎重に歩けば問題はない。

一登りした岩場からは、隠居倉とそれに連なる熊見曽根へと続く稜線の斜面が
素晴らしい紅葉で埋め尽くされて、まるで山全体が真っ赤に燃えているように見える。
もう少し空気が冷涼で澄んでいたら申し分ないのだが、こればかりは天に任せるしかない。

岩場から剣が峰の下部のガレ場をトラバースする。
まだ10時前だったが、西側の谷に南からガスが流れ込み、視界はますます利かなくなった。

剣が峰の下部を巻いて稜線に出れば、峰の茶屋跡に出る。

峰の茶屋跡に着き、小休止を入れる。
叔父は写真撮影に専念し、叔母は社交活動に勤しんでいる。
峠の茶屋方面からも続々と登ってくるが、朝日岳・三本槍岳方面を目指す人が多いようだ。
朝日岳に眼をやると、頂上に何人かの人影が見え、たくさんの人が登っているのがわかった。

峰の茶屋からは、亜硫酸ガスが吹き出る茶臼岳の山腹を巻いて牛ヶ首に向かう。
無限地獄から、勢いよく噴気が立ち上っている。
よく那須を歩いているという方の話によれば
東日本大震災以降、噴気孔周辺の硫黄のつき方が激しくなったそうだ。

眼下に姥ヶ平が見えてきたが、南から降りてきた霧で、あっという間に隠れてしまった。
天気が良く、叔父と叔母の体力があれば南月山を案内しようと考えていたが
今回は無理をしない方が良いと判断し、そのままロープウェイ山頂駅に向かう。
山頂駅に着くと、運良くすぐに山麓駅行きのロープウェイが発車するところで
それに乗って山麓駅へ降り、売店で味噌おでんを買って
駅舎内のベンチに座り、大黒屋で作ってもらった握り飯を食べた
この日は、前日の12日(水)とほぼ同じ、約4.8kmの道のりであった。

山麓駅付近の紅葉も素晴らしく、周辺の紅葉を見ながら運転しているドライバーや
車が近付いているのにも気が付かず、道路の真ん中で写真を撮っている観光客など
こちらが見ていてヒヤヒヤするようなことが起きている
午前中に下山できたので、我々は那須湯本で一風呂浴びてから帰ることにし
12時30分ロープウェイ山麓駅発のバスに乗車。

那須湯本バス停で下車し、那須湯本温泉の元湯である鹿の湯へと向かった。

鹿の湯の廊下には、湯の入り方が写真つきで説明されているが
過去にぬる湯好きのダーリンは、かぶり湯の熱さに震え上がりつつも
温泉に入るには説明を忠実に実行しなければならないと、必死に湯をかぶったようだ。
しかし、女湯でかぶり湯をしている人を私は見たことがない
鹿の湯は、女性の場合、洗い場とかぶり湯の浴室と湯船の浴室が脱衣所を挟んで対峙している。
湯船は、41℃・42℃・44℃・46℃の4畳半程度のものと、奥に42.5度の20畳程度のものがある。
普段39度のお風呂に入っている私は、いちばん低温の41℃の湯船一本やり
叔母は42度と41度と42.5度の湯船を渡り歩き、叔父は46度の湯船に浸かったそうだ
男湯には、48℃の湯船もあるとのこと
血圧が高い叔父は、そんな高温の湯に浸かって大丈夫なのだろうか

鹿の湯で汗を流し、気分はさっぱりしつつも強烈な硫黄臭を漂わせながら
我々は那須湯本バス停13時55分発のバスに乗車。
私は途中黒磯駅で下車し、那須塩原駅まで向かう叔父夫妻を見送った
宇都宮線の発車時刻まで13分ほど余裕があったので
駅前の明治屋へと走り今回は同行しなかったダーリンに温泉饅頭を購入。
あとは黒磯駅のキオスクで、火風鼎の白河ラーメンを…と思ったら、キオスクがなくなっていた
もしやNEW DAYSにあるのではと物色したがないようで、これは残念無念である
火風鼎の白河ラーメン、絶品だったし、那須の帰りには必ず買っていたのにな~


私が帰宅してから約1時間経って、叔母から無事に帰宅したとメールが届いた。
まずは3人とも無事で帰宅でき、何よりだ。
叔父・叔母のお蔭で、私も錦秋の那須を歩くことができ、感謝している。
ありがとう
次回は体力のレベルアップを図り、ミネザクラ咲く南月山へ足を延ばすと致しましょう



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4 コメント

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またまた良い山旅を! (芝刈り爺さん)
2011-10-14 19:22:45
私は10日でしたが、12日でも、結構混むんですね、那須の山は。
昨年私は、渋滞のため結局、車でそのまま降りてきたことがあり、今年は、裏の沼原から姥ヶ平、南月山、戻って日の出平、そこからまた沼原に戻りました。前回は書かなかったのですが、このごろの山に来るおじさんおばさん(私もその年齢ですが)は、譲り合うなんてことは思わない人が多い気がしました。「ありがとう、ごめんなさい」、とガンガン下ってこられると、よけるしかない。まあしょうがないのかな。でもいい山ですね。那須は。
遠景に見えていた、流石、大倉、三倉山の姿はきれいですし」登ると「ミニ飯豊」という感じのすっきりした稜線が私は大好きです。そのうち是非どうぞ。
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那須はルートが豊富 (ぴすけ)
2011-10-14 22:02:39
芝刈り爺さん、13日は天候が優れなかったからか、登山客は12日に比べて少なかったように感じました。
お蔭で、叔父と叔母に無理をさせることもなく、湯本の鹿の湯も珍しく空いていました。
ただ、観光客は昼過ぎだというのに続々と現れ、ロープウェイの山麓駅には長蛇の列。靴も普段の靴で、ろくに装備もない観光客が、茶臼岳に登ったり姥ヶ平まで行ってしまうのですから、山頂近くまでロープウェイで登れる山の功罪の「罪」の部分でしょうね。
那須は、日帰りでもルートが豊富で、展望も素晴らしいし、我が家から最も近い山岳のうちの一つなので、独り歩き射程圏内です。
三倉・大倉・流石は、私も山行計画を立てたことがあります。公共交通を利用する私共にとっては、三斗小屋温泉泊まりで大峠経由で登り、養鱒公園駅行きのバスに乗って会津鉄道を利用せねばならず、バスは通学用に運行されているようなものなので土・日は運休です。ダーリンが平日休みではなくなってしまった今、なかなか行けなくなってしまいました。
三斗小屋温泉に2泊して、三倉山まで往復しても良いのかな。
甲子温泉にも、一度は抜けてみたいです。
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見事な紅葉で (雨あがり)
2011-10-15 00:09:03
大黒屋の風呂は風情があっていいですよね。
煙草屋の露天も別の楽しみがありますが。

二俣温泉まで抜けようと目論んだことがあるのですが、脚が届かなさそうであきらめたままになってます。
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二岐温泉! (ぴすけ)
2011-10-15 18:26:07
雨あがりさん、今年の那須の紅葉は、近年になく素晴らしいようです。山肌のクマザサやハイマツ・ガンコウランなどの緑が、良いさし色になっていて、私の好みの配色です。
さてさて、雨あがりさんはいつも公共交通を利用されていらっしゃいますよね。それでもって二岐温泉まで一気に歩かれるつもりでしたか?それとも坊主沼泊まりですか?避難小屋泊は、雨あがりさんのスタイルではないか…
二岐温泉は、二岐山単独での山行でしか、考えたことはありませんでした。すごすぎる…

大黒屋の風呂は、木造りの大風呂に限りますね。よほどのっぴきならない事情でもない限り、岩風呂に入る気にはなりません
奥鬼怒・日光沢温泉の泉質の異なる露天風呂や、谷川温泉・旅館たにがわの風呂も好きです
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