ウィトゲンシュタイン的日々

日常生活での出来事、登山・本などについての雑感。

那須・三斗小屋温泉周遊

2015-10-12 21:52:08 | 登山(両毛・常総)

【10月10日(土)】
那須ロープウェイ山麓駅→峰ノ茶屋跡避難小屋→茶臼岳→那須ロープウェイ山頂駅→
鉢巻き道→牛ヶ首→姥ヶ平→ひょうたん池→沼原分岐→三斗小屋温泉

taroさん・よろもんさん・たかさんに誘われて、錦秋の那須・三斗小屋温泉を拠点に
なんと、贅沢に2泊3日で山歩きができることになった。

那須塩原駅で東野交通バス那須ロープウェ山麓駅行き8時5分発のバスに乗車。
バスは満員で、乗れない人は増発された次のバスへ。
大丸温泉からは駐車場に入る順番待ちの自動車による渋滞が起きていて
4人の意見が一致してバスを途中下車し、ロープウェイ山麓駅まで歩く。
ロープウェイ山麓駅で身支度を整え、9時41分、峰ノ茶屋跡避難小屋に向けて出発。

ツツジとナナカマドの葉が赤く色づき、ナナカマドの赤い実もたわわに成っている。

ぴすけはいつも平日登山。
紅葉の時季の三連休に登山したことなど、学生の時以来ではないかと思う。
峰ノ茶屋跡避難小屋に向かう大勢の人に驚く。

峰ノ茶屋跡避難小屋が見えてきた。

ロープウェイ山麓駅から歩くこと55分、10時36分に峰ノ茶屋跡避難小屋に到着。
立ったまま、しばし休憩の後、10時44分に茶臼岳へと向かう。
那須にはたびたび来るのに、なぜかぴすけは茶臼岳に1度しか登ったことがない。
おそらく、茶臼岳は植生が豊かでないため、あまり興味を引かないのだろう。

11時21分、茶臼岳山頂にある那須岳神社の石祠前に到着。
山頂から南に少し下りた所で、taroさんがコーヒーを淹れてくれて
ゆったりした時間を過ごす。
ここで、トイレに行くために、いったん茶臼岳をロープウェイ山頂駅方面に下山し
ロープウェイ山頂駅のトイレに立ち寄った後、鉢巻き道をあるいて牛ヶ首へ向かう。
昼も過ぎていたので、牛ヶ首手前の高雄に向かう登山道の脇で
よろもんさん特製の具だくさん味噌汁をいただきながら、お昼休憩。

13時49分、牛ヶ首へ到着。
見下ろす姥ヶ平は、既にかなり葉が落ちている様子が見てとれる。

14時19分、姥ヶ平に到着。
葉がだいぶ落ちて、紅葉の最盛期のような華やかさはないが
樹の幹の白さが寂しさを醸し出していて、これはこれで味わい深い。

姥ヶ平から歩くこと8分、ひょうたん池に到着。
ひょうたん池までは、木道が整備されており、木道から下りないよう注意書きがある。
おそらく、池畔の踏み荒らし防止と、転落防止のためと思われる。
4年前には、木道が整備されておらず、池畔で写真撮影ができたのだが
この日も、注意書きを無視して池畔に下りている人がいた。
そういう人がいると、今度はそれを防止するために柵ができるだろう。
14時30分、ひょうたん池を後にし、三斗小屋温泉に向かう。

三斗小屋温泉に向かう途中の樹林帯は、紅葉が熊笹の緑と対照的で
惚れ惚れするような景色が次から次へと展開された。
たかさんは、いったん下り基調になった後の登り返しがきつかったようだが
15時半過ぎに三斗小屋温泉・大黒屋旅館に到着。
風呂に入り汗を流し、後は夕食のお膳が来るのを待つだけである。

大黒屋は「旅館」とあって、食事はお膳で各部屋に運ばれてくる。
taroさん・よろもんさん・たかさんはビールで乾杯。
ぴすけは食い気のみ。

この日の〆は真っ赤な夕焼け。
このように鮮やかに変化するのは、天気が大きく変わる兆しだと聞いた。
明日は、雨だな、こりゃ。


【10月11日(日)】
停滞

案の定、というか天気予報どおり、この日は朝から雨だった。
ぴすけは早々に停滞宣言。

朝食をいただいた後は、大黒屋旅館の本棚から本をお借りし、読書しつつ転寝。

そして、温泉三昧
とはいえ、「湯当たり」という言葉もあるように、そんなに温泉に入り浸るものではない。
ぴすけは午前中に1度、午後に1度
お昼は、前日に頼んでおいたおにぎり弁当をよろもんさんと分け
よろもんさんが作ってくれた具だくさん和風スープと一緒にいただく。
山の話、故郷の話など、taroさんとたかさんを交え、おしゃべり。
そしてまた本を読み、ごろ寝。

こうして1日、のんびりダラダラと過ごしているうちに、夕食。
大黒屋旅館でいちばん残念だったことは、客室に灰皿が置かれていたことだった。
夕食後、どこかからタバコの臭いが漂ってきて、これには閉口した。
大黒屋旅館は木造である。
失火の危険性、タバコを吸わない客への受動喫煙を考えると
屋内禁煙にしてほしいと切に思う。
翌日は、朝御飯をいただいたらなるべく早く出発することにし、19時30分に就寝。


【10月12日(月)】
三斗小屋温泉→沼原分岐→延命水→那須岳避難小屋→峰ノ茶屋跡避難→
那須ロープウェイ山麓駅


6時15分、朝食をいただく。
味噌汁の具は、ぴすけの大好物の芋茎だった。
芋茎の歯ごたえに、感激。

各々身支度をし、7時7分、大黒屋旅館を出発。
7時40分、延命水で、皆さんは命を延ばす水を飲むが
ぴすけだけは天邪鬼、長生きはしたくないとか何とか御託を並べて飲まなかった。

延命水を過ぎた辺りは、青空を背景にしたダケカンバの白い幹がなんとも言えぬ。
反対色の紅葉と熊笹、青空と黄葉が小気味が良いほどのコントラストを放つ。

那須岳避難小屋から一登りすれば、突出した隠居倉から続く尾根が
その向こうに大峠から続く、三倉・大倉・流石の会津の山々を半分隠している。
8時35分、峰ノ茶屋跡避難小屋に到着。
風もなく、穏やかに晴れ渡る朝、既に多くの人が登ってきている。
下山途中、登山靴のソールが崩れて難儀している人がいる、4人のパーティとすれ違った。
最初は何を騒いでいるのかわからなかったが、すれ違った時の騒ぎようが大変そうだったので
「どうしました?」と尋ねたところ、ソールが崩れてきているということだった。
パッカリと剥がれているならともかく、ボロボロと崩れてきているソールに対して
どうしたものだかと思案したが、ないよりはましと、持っていた補修テープを差し上げた。
このテープは、強力補修テープと呼ばれているもので
登山靴のソールが剥がれたり、ザックやテントが破れたりした際の応急処置はもちろん
骨折時に、トレッキングポールやザックのフレームを添え木にして固定したりできるため
ぴすけは必ず持ち歩いている。
ソールの状態からして、この日の登山はあきらめた方がよいとも伝えると
リーダー格の男性は、ロープウェイで下山すると判断したようだった。

パーティと別れ、威風堂々たる朝日岳の雄姿を目に収め、ロープウェイ山麓駅に向かう。
9時45分、ロープウェイ山麓駅に到着。
バスは10時15分発の予定だったが、渋滞の影響で25分遅れの10時40分に発車。
新幹線で帰るたかさんと黒磯駅で別れ、taroさん・よろもんさんと普通列車で帰途に就いた。


taroさん・よろもんさん・たかさん、山に誘ってくださり、ありがとうございました
停滞は、初めての経験でしたが、皆さんとのんびり過ごせて楽しかったです



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4 コメント

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いいないいな! (芝刈り爺さん)
2015-10-17 21:08:02
私はまだ静養中。この日はお孫ちゃんの運動会。黒磯にいました。もしかして茶臼で、事故があった、ような話でしたが。朝日岳かな。紅葉もまだきれいなんですね。車ですとめちゃめちゃ混みますよね。車が置けないくらい。でもいい山です。南月山への稜線が私は好きです。今シーズンには、いけるかなあ、と言うところです。温泉もいいですね!
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久々の那須でした (ぴすけ)
2015-10-18 17:00:01
芝刈り爺さん、私も那須は御無沙汰していました。今年は花期が早まったりしたところに、天候もよくなかったりして、ミネザクラやリンドウの季節に足が向きませんでした。
南月山への稜線、私も大好きです。できたら次は、黒尾谷岳まで行ってみたいと思っています。
それから、シロヤシオの季節に、中ノ大倉尾根に下山するのもいいな。でもその季節は、まだ残雪があるのでしょうか。それが心配です。

10月10日は、茶臼岳と朝日岳の両方で事故があったみたいですね。防災ヘリが飛んでいました。
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シロヤシオの時期 (芝刈り爺さん)
2015-10-19 20:11:51
山を歩いたわけではないですが、シロヤシオは好きな花で、ロープウェイで見に行きました。感じでは雪があるようには思えないです。もともと那須は積雪量が少ないのではないかなと思いますが。黒尾谷岳は一度、大宮高校で行きました。降りてからの車道歩きにちょっと閉口。往復でもいいでしょうね、きっと。私は反対の西側の白笹山から沼原に下るのをよく歩きます。車になっちゃいますが。姥ヶ平経由で牛首、南月山、、のコースです。ちなみにこの月山の名前、昔茶臼岳の別名が月山だったとか聞きました。だから南月山なんですね。いい山ですよね。
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情報ありがとうございます (ぴすけ)
2015-10-19 23:44:01
芝刈り爺さん、情報ありがとうございます。
シロヤシオの季節の中ノ大倉尾根、来年行けたら行ってみます。念のため、軽アイゼン携行で。
あー、でも、ミネザクラの季節の南月山~黒尾谷岳も行ってみたいんですよね。ちょっと、目的があるのです。
南月山から白笹山までは行ったことがあります。沼原まで行ってみたいと常々思っていますが、バス利用日帰りだと、余裕のない歩きになりそうなので、一人ではちょっと怖くてできずにいます。

三斗小屋温泉の大黒屋旅館で、おにぎりを作ってもらった時、包み紙のプリントが古地図で、茶臼岳が「月山」と書かれていました。
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