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本日、一切経山から姥ヶ原・鎌沼を歩いてきましたので、登山道概況と開花情報をお知らせします。
桶沼の緑も、濃くなりました。
青空に、一切経山の噴気が立ち上っています。
桶沼の斜面から眺めたダケカンバの森も、白い幹が見えなくなりつつあります。
浄土平から酸ヶ平に向かう道には、酸ヶ平に出る直前の斜面に雪が残っています。
距離も短く、注意して歩けば問題はありません。
登山道脇には、イワカガミがたくさん咲いていました。
酸ヶ平避難小屋から一切経山に登るには、谷あいの雪渓をトラバースしますが、傾斜はほとんどないので、不安要素はありません。
南風に押し流されるように雲が迫って来ていたので、かなりハイペースで一切経山の山頂まで歩いた甲斐あって、吾妻の瞳・五色沼の湖面を眺めることができました。
酸ヶ平から鎌沼に向かう途中、イワカガミとミツバオウレンとチングルマの競演に出会いました。
こちらは、クロミノウグイスカグラです。
実は、スイカップだと言えばおわかりになるでしょうか。
鎌沼の西畔には、まだ雪が残っている箇所があります。
難度はありませんが、慎重に歩いてください。
鎌沼から姥ヶ原に向かい、駕篭山稲荷へ向かう登山道を入ると、西吾妻方面が開けて、見晴らしのよい場所があります。
そこで、今年私が吾妻に来て初めて、シャクナゲの花を見付けました。
これは、アヅマシャクナゲのようです。
姥ヶ原ではミネザクラのほとんどが終わり、チングルマが咲き始めています。
木道には、何かの幼虫が多数いましたが、そのうちの数匹は踏み潰されていました。
残った幼虫を、踏みつぶされないように草むらに移しましたが、果たしてそれがよかったのか…。
姥ヶ原を一周し、浄土平に戻ります。
蓬莱山の斜面には、ムラサキヤシオが咲いています。
林床には、ツマトリソウが多数咲いていました。
マイヅルソウの群落も、開花し始めています。