ウィトゲンシュタイン的日々

日常生活での出来事、登山・本などについての雑感。

浄土平の風景

2007-10-11 12:39:09 | 登山(東北南部)

10月7日から10日までの4日間、福島県の浄土平キャンプ場に寝泊りしながら
吾妻小舎で手伝い修行をしてきた。
初日の浄土平は、先月末より少し紅葉が進んだ程度で
見ごろには程遠かった。


それでも連休中は、紅葉を求めて多くのお客様が見えるに違いない。
短い滞在なので、忙しくなるだろうと予想はしていたが
お客様もさることながら、遠藤さん御夫妻を慕って集まる面々の多さにびっくり。
夏とはまた違うメンバーとお知り合いになる。

熊爺は変わりなく、真面目に黙々と仕事をしている。
写真家のKさんは、60歳を過ぎているとは思えない若々しさと飄々としたスタイル
吾妻山の会のHさんは、地元の顔役といった感じだ。
看護師のK子さんは小柄だがパワフル
夏にお目にかかったTさん・Yさん・Jさんもみえた。
何より嬉しかったのは、なんと小舎のお手伝いシフト表に
ぴすけ夫婦の名前が書かれていたこと。
当日も、「みんな待っていたんだよ」といって迎えてくれた遠藤さん御夫妻。
ありがたい。

ただ、夏と違ったところは、水の冷たさと寒さ。
覚悟はして行ったものの、寒いのが苦手なぴすけには心底堪える。
洗顔がなんとなく疎かになり、テントでもトイレを我慢してしまったり
いけないな…と感じながらも、寒さに負けてしまった。

7日・8日の夜は、ツアーガイドとして宿泊していた写真家のいちのへ義孝氏を交え酒盛り。
いいのか?みんな!
毎晩毎晩こんなに遅くまで(といっても22時ごろだが)飲んだり食べたりして。
なんとなくみんな疲れているのに妙なテンションで盛り上がっている。
我々は遠藤さんの体調のことが気が気でならない。
一足早く失礼すれば、みんなもなんとなくお開きになるかと思って
失礼しますといったら、いちのへ氏の
「なんだおめ、付き合いの悪い奴だな。」
という一言で足止め。

9日、我々夫婦と熊爺を残して、みんな山を下りていった。
遠藤さんの奥さんも、通院のため山を下りていった。
遠藤さんは
「今日はよろしく。」
といって、ポンと肩を叩いた。
掃除が終わると遠藤さんが
「今回はどこにも行っていないだろ。夕飯の支度まで戻ってくれば良いよ」
といってくれた。
時間もあまりなかったので鎌沼まで往復することにした。
吾妻小舎から浄土平までの道の木々もかなり色づいて
木の実も真っ赤に染まっている。

浄土平に出るとかなり風が強く、とても寒く感じた。
丸1日しか経っていないのに、朝晩の冷え込みで紅葉が進んだようだ。
蓬莱山の山肌が、一昨日とは打って変わっていた。

浄土平からは、酸ヶ平経由にコースをとる。

階段を上る途中で、マイミクさんのちばっちと遭遇。
酸ヶ平避難小屋のトイレ掃除の帰りだという。
ちばっち、いつもきれいにしてくれてありがとう。
ちばっちから、酸ヶ平避難小屋で団体さんがお昼を食べているという情報を得て
お昼を姥ヶ原まで引き伸ばすことにした。
西吾妻に向かう縦走路にかけて、空と笹と紅葉のコントラストが美しい。

向かい風の中をよろけながら進み、鎌沼を周る。

姥ヶ原では行動食をかじってお昼代わりにした。
あまりの寒さにじっとしていることに耐えられなかったためだ。
姥ヶ原から浄土平に下りる階段の辺りが、まさに紅葉真っ盛りで
何人かの写真愛好家と思われる人たちが三脚を立てていた。



浄土平に下り、桶沼に足を運んで吾妻小舎に戻る。

その日の夜は、熊爺と我々、遠藤さんの4人で夕食の支度だ。
なんだか緊張感があって、とても良い経験をさせてもらった。

9日、いよいよ最後の日だ。
この日は朝から遠藤さんが通院のため、山を下りていった。
熊爺と我々で掃除と後片付けをする。
テントの撤収をしたら、熊爺が帰りに温泉と蕎麦を御馳走してくれるという。
小舎に鍵を掛け、熊爺の車の後について中ノ沢温泉を目指す。
リゾートインぼなりのお風呂を堪能した後は、郡山方面の蕎麦屋へ向かう。
生憎、時間が少し遅かったためか、ちょうど蕎麦がなくなったところだった。
熊爺は、すまなそうな顔をしながら
「今度来たときの楽しみに取っとくさ」
といってくれた。
ありがとう熊爺。
また吾妻小舎で!




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