道草あつめ

日常思いついた由無し事を、気ままに拾い集めています。

ラーメン屋の昔語り

2007-04-10 14:27:07 | 街中
サークルの勧誘のビラを貼りに、
以前バイトをしていたラーメン屋「山手らーめん」に行った。
このラーメン屋、学校のすぐ裏にあり、
昼休みになると学生や教員でよく賑わったものだが、
最近は構内の食堂やレストランが充実されたために、少し振るわない模様。

昼休みが終わった後を見計らっていったので、客も少なく、
久しぶりということで、昔よくお世話になった店員さんと世間話をしていた。
主に、昔バイトをしていた人たちについて、
○○はどこに行った、△△がこの間ラーメン食べに来た、
□□は最近全く見ないけれども何をしているのだろう、
といった話であった。
その話の中で、姉妹店として同じ麺やノウハウで経営されていた、
桜新町にあるラーメン屋「角信」がなくなるということを聞いた。
どうやら、客が少なくなりすぎて、採算を取るのが大変になってきたようである。

以前は会うのが当たり前だった人たちと会えなくなること、
昔は、これからもずっとあるだろう、と思っていたものがなくなること、
こうしたことに思いを馳せると、不思議な感覚がする。

哲学の基本的テーマの一つに、「時間は流れる」という認識への疑問、があり、
これについて、「実は時間は流れていない」とも言われる。
しかし、思い出を振り返り、今とのギャップを考える時、
不覚にも「時間が流れてしまったのだなぁ」と感じてしまう。
何となく甘く、酸っぱい感覚を伴うものを言う時に、
「流れる」という表現は、何とも優雅で相応しい言葉に感じられるのである。