フランク:ヴァイオリンソナタ
ブラームス:ホルン三重奏曲
イツァーク・パールマン,ヴラディーミル・アシュケナージ
市立図書館蔵
衝撃的な曲だ。素晴らしい。
例によって、NHK-BSの名曲探偵アマデウスで教えてもらった曲だ。それまでは全く知らなかった。フランクという人さえ知らなかった。自分の知識なんてその程度だ。ここによくCDのことを書いているが、その程度の人の書き込みだと思って読んで欲しい(笑)。
さて本題に戻るが、アマデウスは録画しているが、仕事もたくさんあるからいつでも見る時間があると言うことではない。撮りためたものでも、時間がないからもうこれはやめようなんて消してしまう物だってある。アマデウスに関しては基本的には見るようにしているが、タイトルによってはさほど興味がわかないものがあるのは事実だ。このタイトルはそんなニオイのしたものだった。それでも折角録画したのだから見てみるか、途中でつまらなかったら止めればいい。そんな気持ちで見始めた。
番組はいつものように大仰なアクションと、わざとだろうが、イモっぽい演技で進行していく。今回は、可愛らしい花を持った記憶喪失の男との出会いから始まる。彼が来るととてつもなく寒い風が吹いたのが展開への暗示だった。NHKは何度も再放送してくれるし、オカネモチはビデオ・オン・デマンドなんて使っている人もいるだろうからこれ以上は書かない。各自で楽しんでくださいね。
曲に戻るが、冒頭から不思議な旋律が流れる。水の中をユラユラ漂っているような曲。ヴァイオリンがそれを奏で、ピアノは出しゃばらず音を出す。時にはヴァイオリンが音を消し、ピアノの独奏がある。いずれにしても大きく自己主張をする壮大な音ではなく、控えめというか、とにかくユラユラ、ボーッと気を失いそうな不可思議な音が続く。聴いていて、とにかく即欲しかった。すぐに図書館のHPに繋ぎ検索した。県立にはたくさんあるのだろうが、現在予約中のものがありこれ以上は予約できない。うまい具合に市立には空きがあったので検索して1枚だけ出てきたのがこれだった。即予約してすぐ届いた。さすがにマイナーな曲なのだろう、誰も予約してなくて在庫中。ありがたいことだ。
このCDだが、曲は素晴らしい。たぶん演奏も素晴らしいのだろう、なんせ大物演奏家のものだから。惜しむらくは音が悪い。CD裏面には「ADD」の表記がある。アナログ録音をデジタル化したものだ。1968年の録音だから、アシュケナージ若かりし頃のもの。その頃でもとても良い録音状態のものもあるのだが、これはそうでもない。悪くはないにしろ、聴いていていいなとは思えない。少しいらつくのは事実だ。まぁマスタリングのせいかも知れないけど。
廉価版のCDの再発では往々にしてこう言うことがある。製盤の悪さが音に出る奴だ。そんな理由でのこの音質なのか、元々この程度の音質だったのかは判断できない。もし音がよく演奏もよいCDがあるなら買いたいものだ。CDはもうあまり買わないようにしようとは思っているのだが、だからといって絶対買わないわけではない。いいものにはお金を出すし、売れるものだ。私も喜んでお金を払うだろう。
このブログ、ありがたいことにかなりの人が訪れてくださる。その中には随分よくご存じの方もいらっしゃるのではないか。教えていただけたら幸いである。
ランク:素晴らしい曲だ。こんな曲を知らなかったとは・・。
出会えたことにとても感謝している。
アマゾンで調べると、これと同じCDもあるが、更に曲の加わったものもあるようだ。
こちらには「ホルンとピアノのためのアダージョとアレグロ変ホ長調op.70(シューマン) 」と「ホルンとピアノのためのロマンスop.67(サン=サーンス)」が加わっている。別録音ではなく、フランクと ブラームスは同じ物ではないかと思う(確証はない)。買う人がいるならこっちの方がお得かもね。