ちょっとピンぼけ/倉敷界隈

日々の記録。見たり、聞いたり、買ったり、食べたり。

今日の見もの(いにしえの本)

2012年03月13日 19時08分01秒 | 見もの

全て県立図書館で借りた

 本を、特に文庫本を読み始めたのは中2ぐらいの時だったと思う。中1だったかも知れないが、とにかく中学だったのは間違いない。それまでは子ども向きの字の大きなハードカバーを読んでいた。私は目がよかったので、文庫の小さな字をいつでも気軽に読めたし、ズボンのポケットにねじ込んで持ち歩きながら時々読むのは格好良かった(笑)。その時いつも読んでいたのが小松左京だった。ちょうど日本沈没がベストセラーで映画化された時だった。映画は隣の大きな市まで1時間以上かけてバスに乗り、見てきたと思う。後にあるむかつく友人が小松のことを悪く言い、外国のSF小説をべた褒めしていたが、私の小松作品に対する愛は変わることはなかった。ただ、大人になってからは山田正紀や筒井、高橋克彦、梅原猛なんて本ばかり読んでいたから小松には縁遠くなっていた。彼が花博の総合プロデューサーをしていたのはとても嬉しかった。最近新作とか見られなくなっていつ死ぬのかと気がかりだった。彼が亡くなってから初めて借りたのがこの本である。おまけにCDが付いていた。対談のCDだった。

 同じく次に傾倒していた山田正紀の本。久々に読んでみたくなった。ヘロデは病院での長い待ち時間に役に立った。あの頃はまさか山田の本を病院で読むなんて考えもつかなかった。時はひどく流れてしまったものだ。

 こちらはまさに暇つぶしの為に借りたもの。タイトルから考えて肩肘張らずに読める短編集だろうと思った。まだ読んでいないから内容は書けないけどね。

 時間の流れとは残酷なものだな。同じ本、作者でも、若い時とは全く違う出会いになる。時々、あとどれぐらい本が読めるのだろうかと思うことも出てきてしまった。

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